「there」の意味・例文・ビジネスでの使い方・読み方(カタカナの発音も)・スラング・言い換えは?【there isやthere areやthere you go等】
thereは英語の初歩で出会う単語ですが、場所を示す使い方だけでなく、存在を伝える表現、相手への応答、会話をつなぐ言葉としても使われます。
there is、there are、there you goなどを場面に応じて使い分けられると、英文を読む力と話す力の両方が伸びるでしょう。
この記事では、thereの基本的な意味、発音、文法、ビジネスでの活用法、くだけた表現、自然な言い換えまでを例文とともに整理します。
thereの意味と基本イメージ

それではまずthereの中心となる意味について解説していきます。
場所を指すthereの役割
thereは基本的にそこ、あそこ、そこで、その場所にという位置を表す副詞です。
話し手や聞き手から少し離れた場所を指す場面で使われ、hereがここを表すことと対比して覚えると分かりやすいでしょう。
Put your bag there.
バッグをそこに置いてください。
There is a station over there.
向こうに駅があります。
Thereを指さしながら使う場合は、実際の距離よりも会話の中で共有している場所かどうかが重要です。
地図上の目的地、書類の該当欄、画面のボタンなどにも使えるため、日常会話から仕事の説明まで幅広く登場します。
存在を伝えるthereの役割
thereは、何かがある、いると伝える構文の最初にも置かれます。
この用法では、thereそのものを場所として訳すより、何かの存在を話題として提示する合図と捉えるほうが自然です。
There is a problem.は問題が一つあります、There are many options.は選択肢がたくさんありますという意味になります。
話し手が新しい情報を相手に示すときに便利な形であり、会議、メール、プレゼンテーションでも頻繁に使われます。
there isとthere areのthereは、具体的な場所を強く指す語ではありません。
何が存在するのかを相手に知らせるための導入部分として理解すると、語順への苦手意識が小さくなります。
カタカナの発音と聞き取り
thereの発音記号は一般的にðerです。
カタカナではゼアまたはゼールに近い音として紹介されますが、日本語のゼアをそのまま強く発音すると不自然になることがあります。
最初のthは舌先を軽く歯の間に出し、息ではなく声を出す音です。
there isはゼアリズというより、会話ではゼアリズが一続きになったように聞こえることもあります。
| 表現 | カタカナの目安 | 意味 |
|---|---|---|
| there | ゼア | そこ、あそこ、存在表現の導入 |
| there is | ゼアリズ | 一つある、いる |
| there are | ゼアァー | 複数ある、いる |
| over there | オウヴァー ゼア | 向こうに、あそこに |
| right there | ライト ゼア | まさにそこに |
there isとthere areの使い分け
続いてはthere isとthere areの文法的な違いを確認していきます。
単数と不可算名詞のthere is
there isは、後ろに単数名詞または数えられない名詞が続くときに使います。
There is a meeting tomorrow.は明日会議があります、There is some water in the bottle.はボトルに水が入っていますという意味です。
some informationやa lot of timeのように数えられない名詞が続く場合もthere isを選びます。
疑問文ではIs there、否定文ではThere is notまたはThere isn’tが基本形です。
Is there any update on the project?
プロジェクトについて何か進捗はありますか。
There isn’t enough time to review everything.
すべてを確認するには十分な時間がありません。
複数名詞に使うthere are
there areは、二つ以上の物、人、選択肢などの存在を伝える複数形です。
There are three documents in the folder.なら、フォルダ内に三つの書類がありますという内容になります。
複数であることを明確に伝えたい場合は、数字やmany、several、a fewなどを組み合わせるとよいでしょう。
Are there any questions?は会議の終わりによく使われる表現で、質問はありますかと丁寧に尋ねられます。
there areの後ろには複数名詞という原則を意識すれば、基本的な誤りは避けやすくなります。
短縮形と時制の広がり
会話ではthere isをthere’sと短縮することが多くあります。
There’s a message for you.はあなた宛てのメッセージがありますという自然な口語表現です。
一方、there areをthere’reと短縮する形は書き言葉ではあまり一般的ではなく、発音上も聞き取りにくいため、there areとそのまま言うほうが無難でしょう。
過去形はthere wasとthere were、未来の内容はthere will beを使います。
There was an error in the report.
報告書に誤りがありました。
There will be a training session next week.
来週、研修会があります。
| 状況 | 単数または不可算 | 複数 |
|---|---|---|
| 現在 | there is | there are |
| 過去 | there was | there were |
| 未来 | there will be | there will be |
| 疑問 | is there | are there |
| 否定 | there is not | there are not |
thereを使った代表的な例文
続いては会話や文章でよく見かけるthereの例文を確認していきます。
場所を説明する例文
場所を伝えるthereは、道案内、案内表示、操作説明などで役立ちます。
Please wait there.はそこでお待ちください、Your name is there on the list.はあなたの名前はリストのそこにありますという意味です。
Look over there.は向こうを見てくださいという短い表現で、相手の注意を特定の方向へ向けたいときに使えます。
Thereとhereを混同しないためには、話し手に近いか、話し手から離れているかを考える習慣が大切です。
right thereはまさにそこ、over thereは向こうにという距離感の違いも押さえておきましょう。
存在や状況を説明する例文
there isやthere areは、状況説明を簡潔に始めたいときに便利です。
There is no need to worry.は心配する必要はありません、There are several ways to solve this issue.はこの課題を解決する方法はいくつかありますという意味になります。
後ろにno、some、many、a few、a lot ofなどを加えると、数量や程度まで伝えられます。
There is no doubt that quality matters.
品質が重要であることに疑いはありません。
There are some points we need to discuss.
私たちが話し合う必要のある点がいくつかあります。
ただし、there is no doubtのような強い断定は、根拠が必要な仕事の文書では慎重に使うことが望まれます。
会話を進める短い表現
thereは単独でも、会話に反応したり、相手を励ましたりする表現になります。
There you are.は、探していた物を渡すときのはいどうぞ、または探していた人を見つけたときのいた、ここにいたという意味です。
There you go.ははいどうぞ、そうその調子、ほらねなど、状況によって訳が変わります。
That’s it, there you go.はその通り、その調子ですという励ましに近い響きになります。
There we go.は、よしできた、さあ始めようといった気持ちを表すことが多く、作業が一区切りついた場面でも耳にするでしょう。
ビジネスでのthereの使い方
続いてはビジネスシーンにおけるthereの使い方を確認していきます。
会議で使える存在表現
会議では、課題、選択肢、変更点、確認事項などを提示するためにthere isやthere areが活躍します。
There are two key issues to address.は、対処すべき重要な課題が二つありますという意味で、議題を整理して示す場面に向いています。
There is one point I would like to clarify.は、一点明確にしたいことがありますという丁寧な切り出し方です。
問題を直接的に断定するより、存在する論点として提示できるため、やわらかい印象につながることもあります。
メールで使える定型表現
メールではthere isを使って、添付資料、依頼事項、変更、懸念点を端的に案内できます。
There is an attachment for your review.は、ご確認いただく添付ファイルがありますという意味です。
There has been a change to the schedule.は、スケジュールに変更がありましたと知らせる表現になります。
相手に負担をかける依頼では、There are a few items we would appreciate your feedback on.のように、意見をいただきたい項目がいくつかありますと表現すると穏やかです。
| 英語表現 | 日本語の目安 | 使う場面 |
|---|---|---|
| There is an update. | 更新事項があります | 進捗共有 |
| There are no changes. | 変更はありません | 確認結果の連絡 |
| Is there anything else? | ほかに何かありますか | 会議や面談の締め |
| There may be a delay. | 遅延の可能性があります | 事前の注意喚起 |
| There appears to be an issue. | 問題があるようです | 慎重な報告 |
丁寧さを保つ注意点
thereを使った文は便利ですが、文全体の語調によって印象が変わります。
There is a problem.だけでは、問題を突きつけるように聞こえる場合があります。
There appears to be an issue.やThere may be a concern.とすれば、断定を少し避けながら状況を共有できます。
ビジネス英語では、thereの後ろにある名詞と助動詞が印象を左右します。
may、might、appears to beなどを使うと、不確かな段階の情報を適切な温度感で伝えられます。
一方で、事実が確定している連絡では、必要以上に曖昧にせず、There is a system outage.のように明確に書く判断も必要でしょう。
there you goなどの口語表現とスラング
続いてはthereを含む口語表現やスラング的な使われ方を確認していきます。
there you goの多様な意味
there you goは直訳だけでは意味をつかみにくい表現です。
物を渡すときにははいどうぞ、相手が正解したときにはその通り、操作を終えたときにはできましたというニュアンスになります。
会話の流れや声の調子が意味を決めるため、単語ごとに機械的に訳さないことがポイントです。
相手を励ます場面では、There you goが親しみのある応援になります。
ただし、皮肉っぽい調子で言われると、ほらまたそうなったという否定的な意味にもなり得るため、表情や前後の話題を確認しましょう。
there you areとthere we goの違い
there you areは、相手に物を差し出すとき、または相手を見つけたときに使われます。
Here you areも似ていますが、hereのほうが話し手の近くにある物を手渡す感覚が強めです。
there we goは、話し手と相手が一緒に進めている作業で使いやすい表現です。
機器が動き始めたときや、設定が完了したときにThere we go.と言えば、よし、これで大丈夫という自然な反応になります。
There you are. I found the file.
ありました。ファイルを見つけました。
There we go. The presentation is ready.
できました。プレゼンテーションの準備が整いました。
there you have itの使いどころ
there you have itは、説明、発表、実演の締めで使われることが多い表現です。
以上です、これが結論です、これでお分かりいただけたでしょうという雰囲気があります。
There you have it, a simple way to manage your schedule.なら、以上がスケジュールを管理する簡単な方法ですという意味になります。
くだけた会話や動画の説明では自然ですが、正式な報告書の文末にはやや軽く聞こえることがあります。
ビジネスの発表で使うなら、最後のまとめやデモの終了時など、聴衆との距離が近い場面に限定するとよいでしょう。
thereの言い換えと使い分け
続いてはthereに近い英語表現と、使い分けの目安を確認していきます。
場所を示す表現への言い換え
thereを使わずに場所を具体化したいときは、at that location、in that place、over by the entranceなどに言い換えられます。
ただし、日常会話でat that locationを多用すると硬く聞こえるため、明確さが必要な説明文や案内文に向いています。
場所が相手の近くならthereではなく、hereを選ぶほうが自然です。
場所を特定できる場合は、thereよりthe meeting room、on the second page、at the reception deskのように具体名詞を使うと誤解を防げます。
存在を示す表現への言い換え
there isやthere areは、主語を先に置く文へ言い換えることもできます。
There are several reasons for the delay.は、Several reasons explain the delay.やThe delay has several causes.のように表現可能です。
ただし、there areは新しい情報を提示する流れに自然であり、言い換え後の文は理由そのものに焦点が当たります。
| thereを使う表現 | 言い換え例 | 焦点 |
|---|---|---|
| There is a solution. | A solution exists. | 解決策の存在 |
| There are risks. | The plan involves risks. | 計画に伴う危険性 |
| There is a delay. | The shipment is delayed. | 遅延した対象 |
| There are concerns. | Some team members are concerned. | 懸念する人 |
there構文は存在を知らせる表現、主語を先に置く文は対象や行為者を目立たせる表現と考えると選びやすくなります。
会話表現の自然な言い換え
There you goの言い換えは、伝えたい気持ちによって変わります。
物を渡すならHere you are、成功を褒めるならThat’s itやGood job、説明を締めるならThat’s the ideaやThat’s all there is to itが候補です。
There we goはAll set、That’s done、We’re readyなどに置き換えられます。
表現を丸ごと暗記するのではなく、渡す、見つける、励ます、締めるという会話上の目的を意識すると、より自然な選択ができるでしょう。
thereの意味と使い方のまとめ
thereは、そこやあそこといった場所を示すほか、there isとthere areで物事の存在を伝える重要な英単語です。
発音はゼアに近く、最初のthを意識すると英語らしい響きになります。
there isは単数名詞と不可算名詞、there areは複数名詞と組み合わせることが基本です。
there you go、there you are、there we goは会話でよく使われ、前後の状況によって意味が変わります。
ビジネスでは、課題や変更点を提示する表現として便利ですが、問題を伝えるときはmayやappears to beを加え、丁寧さを調整するとよいでしょう。
thereが何を指しているのか、場所なのか存在なのか会話上の反応なのかを見極めることが、正確で自然な英語への近道です。