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ゴムの種類一覧は?材質別の特徴を解説!(EPDM・NBR・CR・NR・FKM・天然ゴム・合成ゴム・見分け方・記号など)

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ゴム製品を選ぶとき、種類が多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。

パッキンやOリング、ホースなど、ゴム部品には天然ゴムと合成ゴムがあり、それぞれに記号や特性が存在します。

この記事ではゴムの種類一覧は?材質別の特徴を解説!というテーマで、EPDM・NBR・CR・NR・FKMといった代表的なゴムの特徴や見分け方を詳しくご紹介します。

材質ごとの耐熱性や耐油性、記号の意味まで整理してお伝えしますので、ゴム選定の参考にしていただければ幸いです。

ゴムの種類は天然ゴムと合成ゴムに大別され、用途に応じて選ぶことが重要です

それではまずゴムの種類一覧について、結論から解説していきます。

ゴムは大きく分けると天然ゴム合成ゴムの2種類に分類されます。

天然ゴムはゴムの木の樹液から作られる素材で、弾力性や強度に優れているのが特徴です。

一方、合成ゴムは石油を原料に人工的に作られるゴムで、EPDM・NBR・CR・FKMなど非常に多くの種類があります。

結論として、ゴムは使用する環境や求める性能によって最適な種類が変わってきます。

ゴムは天然ゴムと合成ゴムの2種類に大別される

ゴムの分類は、まず天然由来か人工的に合成されたものかで大きく分かれます。

天然ゴムはNRと表記され、ゴムノキから採取される樹液を加工して作られます。

合成ゴムは石油化学製品を原料としており、目的に応じて分子構造を設計できるのが強みです。

そのため、耐熱性や耐油性、耐候性など特定の性能を重視したい場合には合成ゴムが選ばれることが多いでしょう。

用途や求める性能によって、どちらのゴムが適しているかは大きく異なります。

代表的な合成ゴムはEPDM・NBR・CR・NRなど記号で区別される

合成ゴムの種類はアルファベットの記号で表されることがほとんどです。

たとえばEPDMはエチレンプロピレンゴム、NBRはニトリルゴム、CRはクロロプレンゴムを指します。

例えばパッキンに「EPDM」と刻印されている場合、それは耐候性や耐オゾン性に優れたゴムであることを示しています。

これらの記号はJIS規格によって定められており、製品の材質を素早く判断するための重要な手がかりになります。

記号を覚えておくことで、カタログや製品表示を見ただけでおおよその特性を推測できるようになるでしょう。

種類選びは耐熱性や耐油性など用途特性で判断する

ゴムを選定する際は、見た目や価格だけで判断しないことが大切です。

使用する温度域、接触する薬品や油、屋外での使用の有無など、環境条件を洗い出す必要があります。

例えば高温になる箇所にはFKMのような耐熱性の高いゴムが向いているでしょう。

逆に、寒冷地で使用する場合は低温での柔軟性を保てる種類を選ばなければなりません。

このように、用途特性を軸に選ぶことがゴム選定の基本といえます。

天然ゴムNRの特徴について解説します

続いては天然ゴムNRの特徴について確認していきます。

天然ゴムは古くから使われてきた素材で、現在でも多くの製品に採用されています。

ここでは原料や製法、メリットとデメリットを順番に見ていきましょう。

天然ゴムの原料と製法

天然ゴムの原料は、パラゴムノキという植物から採取される「ラテックス」と呼ばれる白い樹液です。

このラテックスを凝固させ、乾燥や加硫といった工程を経てゴム製品へと加工されます。

加硫とは硫黄を加えて弾性や強度を高める処理のことで、現在のゴム製造には欠かせない工程です。

東南アジアを中心に栽培が盛んで、日本国内でもタイヤやパッキンなど幅広い製品に利用されています。

天然由来であるため、環境負荷が比較的低い素材としても注目されているのです。

天然ゴムのメリット

天然ゴムの最大の特徴は、優れた引張強度と弾性を兼ね備えている点です。

伸縮性が高く、繰り返し変形しても元の形状に戻りやすい性質を持っています。

また、摩耗に強いことから、タイヤやコンベアベルトなど摩擦がかかる部品にも適しているでしょう。

低温環境でも柔軟性を保ちやすく、寒冷地での使用にも比較的強い素材といえます。

加工のしやすさも魅力で、コストを抑えつつ高い性能を得られる点も評価されています。

天然ゴムのデメリットと用途

一方で、天然ゴムには耐油性や耐候性が低いという弱点があります。

油や薬品に触れると劣化しやすいため、そうした環境での使用には向いていません。

また、紫外線やオゾンの影響を受けやすく、屋外での長期使用では劣化が進みやすいでしょう。

そのため主な用途は、タイヤ、ゴムホース、輪ゴム、防振ゴムなど油や紫外線の影響が少ない箇所に限られます。

用途を見極めれば、天然ゴムは今なおコストパフォーマンスに優れた選択肢なのです。

合成ゴムの主な種類と記号一覧について解説します

続いては合成ゴムの主な種類と記号について確認していきます。

合成ゴムにはEPDM・NBR・CRをはじめ、目的に応じたさまざまな種類が存在します。

ここでは代表的な3種類を取り上げ、それぞれの特徴を詳しく解説します。

EPDMの特徴と用途

EPDMはエチレンプロピレンジエンゴムの略称で、耐候性・耐オゾン性に非常に優れる合成ゴムです。

屋外で紫外線やオゾンにさらされても劣化しにくく、耐水性や耐薬品性も高いという特徴を持っています。

その一方で、油との相性が悪く、耐油性はほとんど期待できません。

主な用途としては、自動車のウェザーストリップ、屋外用パッキン、防水シートなどが挙げられます。

屋外環境で長期間使用したい部品には、EPDMが第一候補になることが多いでしょう。

NBRの特徴と用途

NBRはニトリルゴムと呼ばれ、耐油性に非常に優れていることが最大の特徴です。

アクリロニトリルの含有量によって耐油性や耐寒性のバランスが変化する点も覚えておきたいポイントです。

石油系オイルやガソリンに強いため、自動車部品や工業用のパッキン、Oリングに広く採用されています。

ただし、耐候性やオゾン耐性は低めなので、屋外での長期使用には注意が必要でしょう。

コストパフォーマンスにも優れており、油関連の用途では定番の合成ゴムといえます。

CR(クロロプレンゴム)の特徴と用途

CRはクロロプレンゴムの略で、耐候性・耐薬品性・耐油性のバランスが良い万能型のゴムです。

耐炎性を持つことも特徴の一つで、燃えにくい性質が求められる箇所にも使用されます。

機械的強度が高く、屈曲による疲労にも強いため、ベルトやホース、電線の被覆などに利用されています。

NBRほどの耐油性はありませんが、複数の性能をバランスよく求める場合に適した選択肢です。

用途の幅広さから、工業製品全般で長年にわたり重宝されてきた素材といえるでしょう。

そのほかの代表的な合成ゴムについて解説します

続いては、EPDM・NBR・CR以外の代表的な合成ゴムについて確認していきます。

ゴムの種類はまだまだ多く、特殊な環境で活躍するものも少なくありません。

ここではFKM、シリコーンゴム、そのほかの種類を紹介します。

FKM(フッ素ゴム)の特徴

FKMはフッ素ゴムと呼ばれ、耐熱性・耐薬品性・耐油性すべてに優れる高性能ゴムです。

200度前後の高温環境でも性能を維持できるため、過酷な条件下での使用に適しています。

FKMは他のゴムと比較して非常に高価ですが、その分耐熱性・耐薬品性・耐油性のすべてで高い性能を発揮します。

コストと性能のバランスを見極めたうえで採用を検討することが重要です。

半導体製造装置や自動車のエンジン周りなど、厳しい条件が求められる分野で採用されるケースが多いでしょう。

価格は高めですが、他のゴムでは対応できない環境下では欠かせない存在です。

シリコーンゴム(VMQ)の特徴

シリコーンゴムはVMQと表記され、耐熱性と耐寒性の両方に優れているのが特徴です。

マイナス60度から200度程度まで幅広い温度域で柔軟性を保つことができます。

また、人体への害が少なく、食品関連や医療機器の部品にも多く採用されています。

一方で、機械的強度や耐摩耗性は他のゴムに比べてやや劣る傾向があるでしょう。

キッチン用品やベビー用品など、安全性が重視される製品でよく見かける素材です。

SBR・IIRなどその他の合成ゴム

SBRはスチレンブタジエンゴムの略で、耐摩耗性に優れタイヤのトレッド部分などに使われています。

IIRはブチルゴムと呼ばれ、気体を通しにくい性質を持つため、タイヤのインナーチューブに適しています。

そのほかにもウレタンゴムやアクリルゴムなど、用途に特化したゴムが数多く存在します。

それぞれ得意分野が異なるため、目的に合わせて使い分けることが求められるでしょう。

種類が多い分、迷ったときは特性を一覧で比較することがおすすめです。

ゴムの種類一覧表と記号の見方について解説します

続いてはゴムの種類一覧表と記号の見方について確認していきます。

ここまで紹介してきたゴムの特徴を、表にまとめて比較してみましょう。

記号 名称 耐油性 耐熱性 耐候性 主な用途
NR 天然ゴム 低い 普通 低い タイヤ、輪ゴム、防振ゴム
EPDM エチレンプロピレンゴム 低い 普通 高い ウェザーストリップ、屋外パッキン
NBR ニトリルゴム 高い 普通 低い Oリング、耐油パッキン
CR クロロプレンゴム 普通 普通 高い ベルト、ホース、電線被覆
FKM フッ素ゴム 非常に高い 非常に高い 高い 高温機器、薬品配管
VMQ シリコーンゴム 低い 非常に高い 高い 食品関連、医療機器

JIS記号の基本ルール

ゴムの記号は、JIS K 6397という規格に基づいて定められています。

アルファベット2〜3文字で構成されており、原料や化学構造の頭文字から命名されているケースが多いです。

例えばNBRは「Nitrile Butadiene Rubber」の頭文字を取ったものです。

記号のルールを知っておくと、初めて見る材質でもある程度性質を推測できるようになるでしょう。

カタログや図面を読み解くうえでも、この基礎知識は非常に役立ちます。

略号から材質を見分けるポイント

略号を見分ける際は、まず耐油性が必要かどうかを基準に考えるとわかりやすいです。

「N」が含まれるNBRは耐油性が高い傾向にあると覚えておくと便利でしょう。

また、「F」が付くFKMはフッ素系で高耐熱・高耐薬品性を示すことが多いです。

「E」から始まるEPDMは、屋外や耐候性が求められる用途に強い素材と判断できます。

このように頭文字と特性を紐づけて覚えることで、見分け方がぐっと身につくはずです。

一覧表で比較するときの注意点

一覧表はあくまで一般的な傾向を示すものであり、メーカーや配合によって性能に差が出ることがあります。

同じNBRでもアクリロニトリルの含有量が異なれば、耐油性や耐寒性のバランスは変化するでしょう。

そのため、重要な用途で使用する場合は必ずメーカーの物性データを確認することが大切です。

一覧表は選定の第一段階として活用し、最終判断は詳細なスペック表で行うことをおすすめします。

比較検討を丁寧に行うことで、失敗の少ないゴム選びにつながります。

ゴムの種類の見分け方と選定のコツについて解説します

続いてはゴムの種類の見分け方と選定のコツについて確認していきます。

実際に製品を選ぶ場面では、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。

ここでは3つの観点から選び方を整理していきます。

使用環境から選ぶ

まず確認すべきは、その部品がどのような環境で使われるかという点です。

屋外で紫外線にさらされるのか、油や薬品に触れるのか、高温になる場所なのかを整理しましょう。

例えば油に触れる箇所であれば、耐油性の高いNBRやFKMが候補に挙がります。

屋外で長期間使用する場合は、耐候性に優れたEPDMやCRが適しているでしょう。

使用環境を明確にすることが、ゴム選定における最初のステップです。

硬度や物性表から選ぶ

ゴムの硬度はデュロメータ硬度(ショアA)という単位で表され、数値が大きいほど硬いゴムになります。

柔らかいゴムはシール性に優れる一方、硬いゴムは耐摩耗性や形状保持性に優れる傾向があります。

例えばOリングの場合、一般的にはショアA70前後の硬度が標準として選ばれることが多いです。

用途によって求められる硬度は異なるため、メーカーが公開している物性表を参考にすると安心です。

硬度だけでなく、圧縮永久ひずみや引張強度もあわせて確認しておくとよいでしょう。

迷ったときはメーカーに相談する

種類が多く、自分だけで最適な材質を判断するのが難しいと感じることもあるはずです。

そうした場合は、ゴム製品メーカーや専門商社に相談するのが確実な方法です。

使用条件を具体的に伝えることで、最適な材質やサイズを提案してもらえるでしょう。

特に耐熱性や耐薬品性が重要になる産業用途では、専門家の意見を取り入れることが失敗を防ぐ近道です。

迷ったときこそ、専門知識を持つプロの力を借りることをおすすめします。

まとめ

今回はゴムの種類一覧は?材質別の特徴を解説!というテーマで、天然ゴムと合成ゴムの違いから代表的な種類まで詳しく解説してきました。

ゴムは天然ゴムNRと合成ゴムに大別され、合成ゴムの中にもEPDM・NBR・CR・FKMなど多様な種類が存在します。

それぞれ耐油性や耐熱性、耐候性といった得意分野が異なるため、使用環境に合わせた選定が欠かせません。

記号の意味を理解しておけば、カタログを見ただけでもおおよその特性を判断できるようになるでしょう。

この記事を参考に、目的に合った最適なゴム材質を見つけていただければ幸いです。