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広島弁「しんさった」「しちゃった」の意味と使い方をご紹介

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広島弁講座(3)「~さった」「~ちゃった」

ここでは広島出身の私が、愛する広島弁のフレーズについてご紹介しています!

3回目の今回は「~さった、~ちゃった」についてです。

方言のニュアンスってなかなか伝えるのが難しいんですよね…

私の実際にやってしまった失敗談も含めてお話したいと思います……( ;∀;)

広島弁「~しんさった」「~しちゃった」ってどういう意味?

「しちゃった」と聞くとどんな言葉を想像しますか?

「今日忘れ物しちゃった!」のように使われることが多いですよね?

このように 「しちゃった=やってしまった」 というのが標準語でのニュアンスですよね

ですが、広島弁で「しちゃった」はなんと丁寧語なんです。

具体例を挙げると↓

「先生が帰っちゃった」は「先生がお帰りになった」というニュアンス。

「先生が帰ってしまった!」という意味ではありません!

「先生は帰った」を少し丁寧にした言い回しです。

尊敬語といった感じではなく、ちょっとした丁寧語といった感覚でしょうか。

個人的には関西の方が使われる「しはった」と似ているなと思っています。

私の母は大阪出身なんですが、しょっちゅう「しはった」って言ってます。

関西の方ってちょっとした丁寧言葉にしたいときに「しはった」「やらはった」などと使ってますよね。「しちゃった」もまさにそんな感じのフレーズです。

ちなみに「しちゃった」は「しんさった」ともいいます。意味合いはほぼ一緒ですね。

「しんさった」は年配の方が使われているイメージですね。

「しちゃった」は年配の方から比較的若い世代まで幅広く使っているイメージがあります。

「しんさった」が砕けて「しちゃった」と変化していったように思います。

(これらはあくまで私の感覚です。)

方言の失敗談…義理実家にて

さてここで私の方言失敗談を一つご紹介します。

私の主人の実家は東京なのですが、そこでの義母との会話中の出来事です。

私はその時お母さんにミシンを借りて、息子の服を繕っている途中だったんですが、

少し違う用事をしている間に、お義母さんが代わりに繕い物を終わらせてくれていたんです。

私はとても助かったので感謝の気持ちもあって

「お義母さん、これもうやっちゃったんですね!」

(訳:お義母さん、これもうやってくださったんですね!)

と声をかけたところ、義母は少し驚いたように

義母「ええそうよ?もうやっちゃったわよ?」

(え?まだやらない方がよかった?)といった顔をしていました…。

義母は東京の人ですから、「これもうやっちゃったんですね!」と言われて

「もうやってしまったんですか!?(なんで?)」といった意味に受け取ってしまったようです…

そりゃそうですよね(;’∀’)

いくら気心知れた間柄でも、方言を使う場合はちゃんと伝わるか気を付けないといけないことを気づかされた出来事でした。

「しんちゃい」はなめられてる?

以前、関東から広島に転勤してこられた方にこんなことを聞かれたことがあります。

「近所に住んでいる年配の女性から「これ〇〇しんちゃいね」と話しかけられるんだけど、この「〇〇しんちゃい」ってフレーズが赤ちゃん扱いされてるみたいに感じるんだよね」と。

なるほど。

確かに「しんちゃい」ってちょっと幼児言葉のように聞こえるかもしれませんね。

実際私も息子(5歳)には「○○しんちゃい」とよく言いますが、旦那にはそんなに使わないような気もします。

「しんちゃい」って気やすいフレーズですし、どちらかというと年下や仲の良い友達に使う言葉で、年上や目上の人にはまず使いません。

でも「なめられてる」なんてことは全然ないので大丈夫ですよ!

むしろ気心知れた間柄だったり、可愛い子だなあと感じているから「しんちゃい」と声をかけてくれている証拠だと思います(^^♪

なので、広島出身の人から「あんた○○しんちゃいね!」と声をかけられたら

「気にかけてくれているんだな」と思っていただけたら嬉しいです。

赤ちゃん扱いしているわけではないのでご安心くださいね(笑)!

まとめ

ここでは、広島弁の「しんさった」「しちゃった」についてご紹介しました。

「先生が来ちゃった(先生が来られた)」のように、丁寧にしたいときに使う言葉でした。

へたくそな説明でしたが、広島弁のニュアンスが少しはお伝え出来たでしょうか?

方言の持つあたたかさを感じてほっこりしていただけたらうれしいです(^^♪

ここまで読んで頂いてありがとうございました。