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塩化マグネシウムの化学式・組成式・式量(分子量)は?

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科学的な解析を行うには、各物質の化学式・組成式・式量などを理解しておいた方がいいです。

ここでは、上記塩化マグネシウムの化学的特性について詳しく解説しますので、参考にしてみてください!

塩化マグネシウムの化学式(組成式)は?

塩化マグネシウムの化学式(組成式)は以下の通りです。

・組成式:MgCl₂

塩化マグネシウムはマグネシウム(Mg)が1個、塩素(Cl)が2個から構成される無機化合物です。

イオン性化合物で、マグネシウムイオン(Mg²⁺)と塩化物イオン(Cl⁻)から構成されています。

常温・常圧では白色の結晶性固体で、水によく溶ける性質があります。

この組成式からわかるように、塩化マグネシウムは1個のマグネシウムカチオン(Mg²⁺)と2個の塩化物アニオン(Cl⁻)から構成されています。

塩化マグネシウムはイオン結合によって結びついた化合物です。マグネシウムイオン(Mg²⁺)は+2の電荷を持ち、塩化物イオン(Cl⁻)は-1の電荷を持っています。電荷のバランスを保つため、Mg²⁺イオン1個につき、Cl⁻イオンが2個結合しています。

塩化マグネシウムの特徴として、吸湿性が高いことが挙げられます。また、水和物として存在することが多く、特に六水和物(MgCl₂・6H₂O)として広く利用されています。

また、マグネシウムは植物の生育に必要な栄養素であるため、塩化マグネシウムは肥料としても使用されています。さらに、道路の凍結防止剤や豆腐の凝固剤としても使われています。

 

塩化マグネシウムの式量(分子量)は?計算過程も解説

塩化マグネシウムの質量を計算していきましょう。

イオン性化合物である塩化マグネシウムの場合、「分子量」ではなく「式量」という用語を使用します。これは、分子として存在するわけではなく、イオンの集合体として存在するためです。

無水塩化マグネシウム(MgCl₂)の式量を計算します。

・式量:95.21 g/mol

計算過程は以下の通りです。

1. マグネシウム(Mg)の原子量:24.31 g/mol × 1個 = 24.31 g/mol

2. 塩素(Cl)の原子量:35.45 g/mol × 2個 = 70.90 g/mol

これらを合計すると:

24.31 + 70.90 = 95.21 g/mol

通常は小数点以下2桁までの精度で表現されることが多いため、無水塩化マグネシウムの式量は約95.21 g/molとなります。

なお、六水和物(MgCl₂・6H₂O)の場合は、水分子6個分の質量も加算する必要があります:

水(H₂O)の分子量:18.02 g/mol × 6個 = 108.12 g/mol

よって、塩化マグネシウム六水和物の式量は:

95.21 + 108.12 = 203.33 g/mol

この式量の値は、塩化マグネシウムの物理的・化学的性質を理解する上で重要な基本情報であり、化学反応の計算や溶液の調製などにおいて活用されます。

まとめ  塩化マグネシウムの組成式・式量は?

ここでは、塩化マグネシウムの基本的な化学特性について確認しました。

・組成式:MgCl₂

・式量(無水物):95.21 g/mol

・式量(六水和物):203.33 g/mol

これらの情報は、塩化マグネシウムを扱う様々な場面で重要となります。

道路の凍結防止剤、豆腐などの凝固剤、農業用肥料、海水から抽出したにがりの主成分、金属マグネシウムの製造原料、また化学の学習においても基本的な知識として役立つでしょう。

塩化マグネシウムはマグネシウム化合物と塩酸から製造され、その高い水溶性と吸湿性が特徴的です。特に六水和物としての利用が一般的で、工業分野や食品分野など幅広い用途において重要な役割を果たしています。