横浜を代表する観光・商業エリアとして、国内外から多くの人が訪れる「みなとみらい」。
高層ビルや商業施設、レジャー施設が立ち並び、近未来的な景観とベイエリアの美しさが融合した魅力的な街です。
しかし、みなとみらいがどの区に位置し、どの駅や路線が利用できるのか、またエリアの正確な範囲について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
みなとみらいは計画的に開発された地区で、ショッピング、グルメ、エンターテイメント、文化施設など、多彩な魅力が詰まっています。
この記事では、みなとみらいの所在地から利用できる駅や路線、主要な施設やスポット、そしてエリアの範囲まで、みなとみらいについて徹底的に解説していきます。
みなとみらいへの訪問を予定している方や、みなとみらいについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
みなとみらいは何区にある?
それではまず、みなとみらいの所在地について解説していきます。
みなとみらいの所在地は西区
みなとみらいは神奈川県横浜市西区に位置しています。
正式な住所表記では「横浜市西区みなとみらい」という町名が存在し、一丁目から六丁目までの範囲があります。
西区は横浜市の中心部に位置し、横浜駅を含む商業・ビジネスの中心地です。
みなとみらいエリアは西区の南東部に位置し、横浜港に面した臨海部に広がっています。
東側は横浜港、西側は横浜駅方面、南側は桜木町駅周辺、北側は新高島駅周辺と接しています。
横浜駅から徒歩でも約15分程度の距離にあり、アクセスも非常に便利です。
海に面した立地を活かし、港町横浜の新しい顔として開発が進められてきたエリアです。
西区の特徴とみなとみらいの位置づけ
横浜市西区は人口約10万人を擁する区で、横浜の都心部としての役割を担っています。
区の面積は約7平方キロメートルと横浜市内で最も小さいですが、横浜駅やみなとみらいという2つの大きな拠点を持つ重要なエリアです。
西区には横浜駅周辺の商業地とみなとみらいの新都心という、性格の異なる2つの中心地があります。
その中でもみなとみらいは、西区を代表する観光・商業・文化の複合エリアとして特別な地位を占めています。
現在では年間約8000万人以上の来訪者があり、横浜を代表する観光地として全国的な知名度を誇ります。
オフィス、商業施設、ホテル、文化施設、住宅が計画的に配置され、職・住・遊のバランスが取れた理想的な都市空間を実現しています。
みなとみらい21地区の開発の歴史
みなとみらい21地区の開発は1980年代から本格的に始まりました。
かつてこのエリアは造船所や貨物駅などがあった工業地帯で、三菱重工業横浜造船所の跡地が中心となっています。
1983年に「みなとみらい21」の事業計画が策定され、横浜の新しい都心として再開発がスタートしました。
1989年には横浜博覧会が開催され、みなとみらいエリアの認知度が一気に高まりました。
1993年には横浜ランドマークタワーが完成し、みなとみらいのシンボルとなりました。
その後、クイーンズスクエア横浜、パシフィコ横浜、赤レンガ倉庫の整備など、次々と施設が完成していきました。
2004年にはみなとみらい線が開業し、交通アクセスが大幅に向上しました。
現在も開発は続いており、新しいオフィスビルや商業施設が建設され、進化を続ける街となっています。
みなとみらいは何駅、何線が使える?
続いては、みなとみらいで利用できる駅と路線について確認していきます。
みなとみらい線のみなとみらい駅
みなとみらいの中心となる駅はみなとみらい線のみなとみらい駅です。
みなとみらい線は横浜高速鉄道が運営する路線で、横浜駅と元町・中華街駅を結んでいます。
みなとみらい駅は2004年に開業し、みなとみらい地区の中心に位置する駅として機能しています。
駅からは横浜ランドマークタワー、クイーンズスクエア横浜、マークイズみなとみらいなどの主要施設に直結しています。
みなとみらい線は東急東横線と直通運転を行っており、渋谷駅や自由が丘駅方面へも乗り換えなしでアクセスできます。
駅構内は近未来的なデザインで、明るく広々とした空間が特徴です。
改札を出ると、すぐにショッピングモールやオフィスビルに接続しており、雨の日でも濡れずに移動できる利便性があります。
みなとみらい駅を利用すれば、みなとみらいエリアの主要施設にスムーズにアクセスできます。
JR根岸線の桜木町駅
みなとみらいエリアへのもう一つの主要駅はJR根岸線の桜木町駅です。
桜木町駅はみなとみらい地区の南側に位置し、みなとみらいエリアへは徒歩約5分から10分程度です。
根岸線は横浜駅と大船駅を結ぶ路線で、京浜東北線と直通運転を行っています。
桜木町駅から横浜駅まで約3分、関内駅まで約2分と、横浜市内の主要駅へのアクセスが良好です。
また、京浜東北線経由で東京駅方面や品川駅方面へも乗り換えなしでアクセスできます。
桜木町駅は1872年に日本で最初に鉄道が開通した際の駅の一つで、歴史ある駅としても知られています。
駅前からは赤レンガ倉庫や横浜ワールドポーターズ、コスモワールドなどへ徒歩でアクセスできます。
また、桜木町駅前には「CIAL桜木町」という商業施設もあり、買い物や食事も楽しめます。
みなとみらい線に比べて運賃がリーズナブルなため、費用を抑えたい場合は桜木町駅の利用もおすすめです。
その他のアクセス方法と周辺駅
みなとみらいへは他にもいくつかのアクセス方法があります。
新高島駅はみなとみらい線の駅で、みなとみらい駅の一つ横浜寄りの駅です。
みなとみらい地区の北側エリアへアクセスする際に便利で、日産グローバル本社などがあります。
馬車道駅もみなとみらい線の駅で、みなとみらい地区の南東側に位置します。
赤レンガ倉庫や横浜市開港記念会館などの歴史的建造物にアクセスしやすい駅です。
また、横浜駅から徒歩でみなとみらいへ向かうこともできます。
横浜駅東口から海側に向かって歩くと、約15分から20分でみなとみらいエリアに到着します。
天気の良い日は散歩がてら歩くのも気持ち良い距離です。
さらに、横浜駅や桜木町駅からは路線バスも運行されており、みなとみらいエリア内の各所へアクセスできます。
水上バス(シーバス)も運行されており、横浜駅東口から赤レンガ倉庫やみなとみらいぷかりさん橋を結んでいます。
船から見る横浜の景色は格別で、観光としても楽しめる移動手段です。
みなとみらいには何があるの?主な施設とスポット
続いては、みなとみらいエリアの主要施設やスポットを確認していきます。
ランドマークタワーとクイーンズスクエア
みなとみらいのシンボルといえば横浜ランドマークタワーです。
高さ296メートル、70階建ての超高層ビルで、1993年の完成当時は日本一の高さを誇りました。
69階には展望フロア「スカイガーデン」があり、横浜市内を一望できる絶景スポットとなっています。
天気の良い日には富士山や東京スカイツリーまで見渡せます。
ランドマークタワーの低層階にはショッピングモール「ランドマークプラザ」があり、ファッション、雑貨、レストランなど約170店舗が入居しています。
タワー内には「横浜ロイヤルパークホテル」も入居しており、高層階からの景色を楽しみながら宿泊できます。
隣接するクイーンズスクエア横浜は、3棟のビルからなる大型複合施設です。
ショッピングモール「クイーンズイースト」には約120店舗が入居し、ファッション、グルメ、サービスなど多彩な店舗が揃います。
コンサートホール「横浜みなとみらいホール」も併設されており、クラシック音楽を中心とした公演が行われています。
これらの施設は地下通路や連絡通路で結ばれており、雨の日でも快適に移動できます。
赤レンガ倉庫とコスモワールド
みなとみらいエリアの人気スポットとして横浜赤レンガ倉庫があります。
明治時代から大正時代に建てられた歴史的建造物を改修し、商業施設として活用しています。
1号館と2号館があり、雑貨店、レストラン、カフェなどが入居しています。
レトロな雰囲気とモダンな要素が融合した独特の空間が魅力で、デートスポットとしても人気です。
赤レンガ倉庫前の広場では、季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。
クリスマスマーケット、オクトーバーフェスト、アイススケートリンクなど、年間を通じて楽しめるイベントが盛りだくさんです。
よこはまコスモワールドは入園無料の遊園地で、象徴的な大観覧車「コスモクロック21」があります。
高さ112.5メートルの大観覧車からは、みなとみらいの街並みと横浜港を一望できます。
夜にはライトアップされ、横浜の夜景を彩る美しい光景を楽しめます。
コスモワールドにはジェットコースターや各種アトラクションもあり、家族連れやカップルで楽しめる施設です。
入園無料でアトラクションごとにチケットを購入するシステムなので、気軽に立ち寄れるのも魅力です。
美術館や博物館などの文化施設
みなとみらいには文化施設も充実しています。
「横浜美術館」は国内外の近現代美術作品を収蔵する大規模な美術館です。
企画展や常設展が開催されており、アート好きには欠かせないスポットとなっています。
建物自体も丹下健三の設計による美しい建築で、見応えがあります。
「カップヌードルミュージアム」は日清食品が運営する体験型ミュージアムです。
インスタントラーメンの歴史を学べるほか、オリジナルのカップヌードルを作る体験もできます。
子どもから大人まで楽しめる人気施設で、週末には多くの来場者で賑わいます。
「三菱みなとみらい技術館」では、航空宇宙、海洋、環境・エネルギーなどの最先端技術を体験できます。
科学技術に興味がある方や、子どもの学習に最適な施設です。
また、「パシフィコ横浜」は国際会議場や展示ホールを備えた大型複合施設で、展示会やイベントが頻繁に開催されています。
これらの文化施設により、みなとみらいは単なる商業エリアではなく、教育や文化の発信地としても機能しています。
みなとみらいはどこからどこまで?エリアの範囲
続いては、みなとみらいエリアの範囲について確認していきます。
みなとみらい21地区の公式範囲
みなとみらい21地区の公式な範囲は約186ヘクタールです。
東側は横浜港に面し、西側は横浜駅方面、南側は桜木町駅周辺、北側は新高島駅周辺に接しています。
具体的には、北は首都高速神奈川1号横羽線、西は国道1号線、南は大岡川、東は横浜港が境界となっています。
このエリアは「みなとみらい21中央地区」「新港地区」「横浜駅東口地区」の3つの地区に分かれています。
中央地区はランドマークタワーやクイーンズスクエアなどがある中心部です。
新港地区は赤レンガ倉庫や横浜ワールドポーターズなどがあるエリアです。
横浜駅東口地区は横浜駅に近い北側のエリアで、オフィスビルや商業施設が立ち並びます。
ただし、一般的には周辺の桜木町駅や新港地区も含めて「みなとみらい」と呼ばれることが多いです。
主要エリアと区画の特徴
みなとみらい21地区内には、複数の区画が計画的に配置されています。
「1街区」から「68街区」まで番号が振られており、それぞれに施設が建設されています。
主要な区画としては、ランドマークタワーがある「61街区」、クイーンズスクエアがある「62街区」などがあります。
パシフィコ横浜は「2街区」、日産グローバル本社は「1街区」に位置しています。
赤レンガ倉庫がある新港地区は、歴史的な建造物と新しい開発が共存するエリアです。
「ハンマーヘッド」という商業施設もあり、グルメやショッピングを楽しめます。
カップヌードルミュージアムや横浜ワールドポーターズもこのエリアにあります。
横浜駅東口地区は、オフィスビルが多く、ビジネスの拠点としての役割が強いエリアです。
「横浜アイマークプレイス」や「横浜イーストスクエア」などのオフィスビルが立ち並びます。
各エリアはそれぞれ異なる特徴を持ちながら、全体として調和のとれた都市空間を形成しています。
周辺エリアとの境界
みなとみらいエリアと周辺エリアの境界について確認しましょう。
北側は首都高速を挟んで横浜駅周辺エリアと接しています。
横浜駅東口からみなとみらいへは徒歩で移動でき、明確な境界線というよりは連続した都市空間となっています。
西側は国道1号線が境界となり、その向こうは横浜駅西口エリアや高島町などの住宅地が広がります。
南側は大岡川が境界となっており、対岸は野毛山や伊勢佐木町などの歴史ある街並みが続きます。
桜木町駅周辺もみなとみらいに含まれることが多いですが、厳密には隣接する別のエリアです。
東側は横浜港に面しており、海が自然の境界となっています。
山下公園や中華街方面へは馬車道や関内を経由してアクセスできます。
みなとみらいエリアは明確に区画された計画都市ですが、周辺エリアとも連携しながら、横浜の魅力を形成しています。
観光で訪れる際は、みなとみらいだけでなく周辺エリアも含めて散策すると、より横浜を深く楽しめるでしょう。
まとめ どこからどこまで?何があるの?何駅、何線?みなとみらいは何区にある?
みなとみらいは神奈川県横浜市西区に位置し、みなとみらい線のみなとみらい駅やJR根岸線の桜木町駅からアクセスできます。
みなとみらい線は東急東横線と直通運転を行っており、渋谷方面からも乗り換えなしでアクセス可能です。
エリア内には横浜ランドマークタワー、クイーンズスクエア横浜、赤レンガ倉庫、コスモワールドなど、多彩な観光・商業・文化施設が集まっています。
みなとみらい21地区は約186ヘクタールの範囲で、中央地区、新港地区、横浜駅東口地区の3つのエリアに分かれています。
計画的に開発された近未来的な街並みと、港町横浜の歴史が融合した独特の魅力を持つエリアです。
ショッピング、グルメ、エンターテイメント、文化体験など、一日では回りきれないほど多様な楽しみ方ができます。
横浜観光の中心地として、また住みたい街としても高い人気を誇るみなとみらい。
ぜひ実際に訪れて、その美しい景観と充実した施設を体験してみてください。