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積分の6分の1公式とは?使える時と使えない時も!(1/6公式・放物線・2次関数・3次関数・条件など)

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積分の計算をしていると、必ずと言っていいほど登場するのが6分の1公式です。

正式には1/6公式と呼ばれることもあり、放物線と直線に囲まれた面積を求めるときに大活躍してくれます。

ただ、この公式は万能ではありません。

使える場面と使えない場面がはっきり分かれているのです。

特に2次関数では当たり前のように使えるのに、3次関数になると急に条件が厳しくなります。

なぜ6分の1公式が成立するのか、そしてどんな条件のときに使えなくなるのかを知らないまま丸暗記していると、テストの応用問題で痛い目に遭うことも珍しくありません。

この記事では、積分の6分の1公式について、基本の形から証明、使える条件、使えない条件、さらに2次関数と3次関数での違いまで、順を追ってじっくり解説していきます。

数式や具体例も交えながら説明しますので、公式の意味を体に染み込ませるつもりで読み進めてみてください。

積分の6分の1公式の結論、放物線には使えて条件次第で3次関数にも応用できる公式です

それではまず、積分の6分の1公式についての結論から解説していきます。

6分の1公式の基本形

6分の1公式とは、2次関数と直線、あるいは2つの放物線に囲まれた部分の面積を、交点のx座標だけで一気に求められる公式です。

具体的には次のような形をしています。

2次関数f(x)とg(x)の差がa(x-α)(x-β)という形になるとき

∫[α→β] a(x-α)(x-β) dx = -a(β-α)³/6

αとβは交点のx座標で、αのほうが小さい値です。

この式さえ覚えておけば、いちいち展開してから積分するという面倒な手順を省略できます。

使える場面の結論

結論から言うと、6分の1公式が使えるのは差の関数が2次式になるときです。

放物線と直線の面積、放物線同士の面積、これらはどちらも差を取ると2次式になるため、6分の1公式がそのまま使えます。

受験の頻出パターンなので、まずはこの条件をしっかり押さえておきましょう。

使えない場面の結論

一方で、差の関数が3次式や4次式になる場合は、6分の1公式をそのまま適用することはできません。

3次関数と直線が絡む問題では、接点があるかどうかで話が変わってきます。

接点がある場合は12分の1公式という別の公式を使う必要があるのです。

この違いを理解しているかどうかで、応用問題への対応力が大きく変わります。

6分の1公式とはどのような公式か

続いては、6分の1公式そのものの意味について確認していきます。

公式の形と意味

6分の1公式は、2つの曲線に囲まれた面積を求める際、交点の座標さえわかれば展開や積分計算をショートカットできる便利な道具です。

例えば放物線y=f(x)と直線y=g(x)が2点で交わっているとき、その間の面積Sは次のように表せます。

S = ∫[α→β] {f(x)-g(x)} dx

f(x)-g(x) = a(x-α)(x-β) と因数分解できるならば

S = |a|(β-α)³/6

係数aの符号によって上に凸か下に凸かが決まりますが、面積自体は絶対値を取るため、常に正の値になります。

なぜ6分の1という数値になるのか

なぜ分母が6になるのでしょうか。

これは、(x-α)(x-β)という2次式を実際に展開して積分すると、自然に6という数字が出てくるからです。

展開の過程で3乗の項が出てきて、その係数を積分すると3分の1と2分の1が掛け合わさり、結果として6分の1という係数に落ち着きます。

偶然のようで、実はきちんとした数学的な必然性があるのです。

面積計算での位置づけ

6分の1公式は、あくまで面積計算を効率化するための時短テクニックという位置づけです。

展開して積分しても答えは同じになりますが、計算量に大きな差が出ます。

特に係数が分数や大きな数のときは、6分の1公式を使ったほうが計算ミスを減らせるでしょう。

スピードと正確性の両方を上げてくれる公式だと考えておくと、活用するモチベーションが湧いてきます。

6分の1公式の証明と成り立ち

続いては、6分の1公式がどのように導かれるのかを確認していきます。

定積分の基本計算から導く

証明の出発点は、単純に(x-α)(x-β)を展開して積分することです。

置換を使わず力ずくで計算しても、6分の1公式は導けます。

∫[α→β] (x-α)(x-β) dx

= ∫[α→β] {x²-(α+β)x+αβ} dx

この式を実際に定積分の公式に当てはめて計算していくと、最終的に-(β-α)³/6という形に整理されます。

計算自体は地道ですが、一度通しでやっておくと公式の信頼性が実感できるはずです。

置換積分を使った証明

もう一つの方法が、置換積分を使うやり方です。

t=x-αと置くと、積分区間はxがαからβのとき、tは0からβ-αに変わります。

x-β = t-(β-α)なので

∫[0→β-α] t{t-(β-α)} dt を計算する

この置換を使うと計算がかなりシンプルになり、途中式でつまずきにくくなります。

展開してから積分するよりも、こちらの方法のほうが見通しがよいと感じる人も多いでしょう。

公式が持つ対称性

6分の1公式の面白いところは、αとβを入れ替えても結果が変わらない対称性を持っている点です。

これは、面積という概念そのものが向きに依存しないことと関係しています。

数式の美しさを感じられる部分でもあるので、単なる暗記で終わらせるのはもったいないと言えるでしょう。

6分の1公式が使える条件

続いては、6分の1公式を実際に使える条件について確認していきます。

放物線と直線が2点で交わる場合

もっとも基本的な条件は、放物線と直線が異なる2点で交わっていることです。

交点が2つあるということは、f(x)-g(x)=0が異なる2つの実数解を持つということを意味します。

判別式が正になるかどうかを事前にチェックしておくと安心です。

2つの放物線が交わる場合

放物線同士が2点で交わっている場合も、差を取れば2次式になるため6分の1公式が使えます。

この場合も、交点のx座標をαとβとして代入するだけで面積が求められます。

2次式同士の差は必ず2次式以下になるという性質を利用しているわけです。

係数と交点の関係を整理する

以下の表に、6分の1公式が使える代表的なパターンを整理してみました。

組み合わせ 差の関数の次数 6分の1公式
放物線と直線 2次式 使える
放物線と放物線 2次式 使える
3次関数と直線(交点3つ) 3次式 使えない
3次関数と直線(接点あり) 3次式 12分の1公式を使用

表を見てもわかる通り、判断基準はシンプルに次数だけです。

差が2次式になるかどうか、まずそこだけ確認するクセをつけましょう。

6分の1公式が使えないケースと注意点

続いては、6分の1公式が使えないケースについて確認していきます。

交点が1つしかない場合

放物線と直線が接している、つまり交点が1つしかない場合、そもそも囲まれた面積という概念が成立しません。

この状態で6分の1公式を無理やり当てはめようとするのはナンセンスです。

接している場合は面積がゼロになるだけなので、公式を使う場面自体が存在しないと考えておきましょう。

差の関数が3次式になる場合

6分の1公式は、あくまで差が2次式のときにしか成立しません。

3次関数と直線に囲まれた面積を求めるとき、単純に6分の1公式を当てはめると誤った答えになってしまいます。

この点を軽視して公式を丸暗記していると、模試などで大きく失点する原因になりますので十分注意してください。

3次式の場合は、後述する12分の1公式か、あるいは真面目に積分計算をする必要があります。

積分区間の外側まで計算してしまう場合

もう一つよくあるミスが、αとβの範囲を勘違いして、本来囲まれていない部分まで積分してしまうケースです。

特に交点が3つ以上ある複雑なグラフでは、どの区間が実際に囲まれているのかをグラフで確認する作業が欠かせません。

公式に頼りすぎず、グラフのイメージを併用することが正確な計算への近道でしょう。

2次関数と3次関数における6分の1公式の違い

続いては、2次関数と3次関数での6分の1公式の扱いの違いについて確認していきます。

2次関数での典型的な使い方

2次関数、つまり放物線が絡む問題では、6分の1公式はほぼ無条件で使えると考えて差し支えありません。

交点を求めて、差の絶対値の係数と交点の差の3乗を6で割るだけです。

例 y=x²とy=x+2の交点はx=-1、2

面積S = 1×(2-(-1))³/6 = 9/2

この程度の計算であれば、展開して積分するよりも圧倒的に速く答えにたどり着けます。

3次関数で6分の1公式が使えない理由

3次関数と直線が3点で交わる場合、差を取ると3次式になってしまいます。

6分の1公式はあくまで2次式専用の公式なので、そのままでは適用できません。

この場合は、区間ごとに分けて積分するか、後述する別の公式を使う必要があるのです。

次数が変われば使える公式も変わるという当たり前のことを、意外と見落としがちなので気をつけましょう。

3次関数のときに使う12分の1公式

3次関数が直線に接している場合、つまり重解を一つ持つ場合には、12分の1公式が使えます。

f(x)-g(x) = a(x-α)²(x-β) のとき

∫[α→β] a(x-α)²(x-β) dx = -a(β-α)⁴/12

これは接点をα、もう一方の交点をβとしたときに成立する公式です。

6分の1公式と混同しやすいので、次数と分母の対応関係をセットで覚えておくと安心でしょう。

2次式なら6分の1、重解を持つ3次式なら12分の1、この対応をしっかり整理しておくことが応用問題を解くカギになります。

まとめ

ここまで、積分の6分の1公式について、意味や証明、使える条件、使えない条件、そして3次関数での扱いまで解説してきました。

6分の1公式は、放物線と直線、あるいは放物線同士に囲まれた面積を求めるときにとても便利な公式です。

ただし、差の関数が2次式であることが大前提になります。

3次関数が絡む問題では、単純に6分の1公式を使うことはできません。

接点がある場合は12分の1公式を使うなど、状況に応じた使い分けが求められます。

公式を丸暗記するのではなく、なぜその公式が成立するのかを理解しておくことが、応用問題に対応できる力につながるでしょう。

今回の内容を参考に、6分の1公式を正しく使いこなせるようになってください。