英語のrunは「走る」という基本的な意味で知られていますが、過去形、過去分詞、現在分詞では形と発音が変わるため、混乱しやすい動詞の一つです。
特にranとrunはスペルが近く、日本語のカタカナ発音だけで覚えると、現在形と過去形の区別があいまいになりがちでしょう。
この記事では、runの活用、読み方、例文、現在完了での使い方までを、文の場面ごとにわかりやすく整理します。
runの活用形と基本的な使い分け

それではまずrunの活用形と基本的な使い分けについて解説していきます。
runの現在形と三人称単数現在形
runの原形と現在形はrunです。
カタカナでは「ラン」と表されることが多く、走る、運営する、流れる、機械が動くなど、幅広い意味で使われます。
I run every morning.は、私は毎朝走りますという意味です。
主語がhe、she、itのように三人称単数になる場合には、runsとなります。
She runs a small shop.は、彼女は小さなお店を経営していますという意味になります。
走る以外に事業を運営する意味でも使える点は、runの大切な特徴です。
現在形の例
I run in the park on weekends.
私は週末に公園で走ります。
My brother runs a restaurant near the station.
私の兄は駅の近くでレストランを経営しています。
ranとなる過去形
runの過去形はranです。
スペルはrunからranへ変化し、発音はカタカナで「ラン」に近いものの、英語では現在形のrunとは母音が異なります。
runは短い「ア」のような音で発音され、ranは口をより大きく開いて「ラァン」に近い音を出すイメージです。
I ran to the station yesterday.は、私は昨日駅まで走りましたという意味です。
yesterday、last night、two days agoなど、過去の特定の時点を示す語と一緒に使われることが多いでしょう。
ranは過去形だけに使う形であり、過去分詞や現在完了には通常使いません。
過去形の例
We ran five kilometers yesterday.
私たちは昨日5キロメートル走りました。
The dog ran after the ball.
その犬はボールを追いかけて走りました。
runとなる過去分詞と現在分詞
runの過去分詞はrunです。
原形と過去分詞が同じ形なので、見た目だけでは時制を判断できない場合があります。
have、has、hadの後ろに置かれているrunは、過去分詞として考えるのが基本です。
一方、現在分詞はrunningです。
runの末尾のnを重ねてingを付けるため、runingではなくrunningと書きます。
runningは進行形だけでなく、走ることという名詞的な意味でも使われます。
| 区分 | 形 | 主な発音の目安 | 使用例 |
|---|---|---|---|
| 原形 | run | ラン | I run. |
| 三人称単数現在形 | runs | ランズ | She runs. |
| 過去形 | ran | ラァン | I ran. |
| 過去分詞 | run | ラン | I have run. |
| 現在分詞 | running | ランニング | I am running. |
ranとrunの発音とカタカナ表記
続いてはranとrunの発音とカタカナ表記を確認していきます。
runの発音記号と音の出し方
runの発音記号は一般に /rʌn/ と表されます。
カタカナでは「ラン」が近いものの、日本語の「ラ」をそのまま強く発音すると英語らしい音から離れることがあります。
最初のrは舌先を口の中のどこにも付けず、少し奥に引くように発音します。
母音のʌは、口を大きく横に開かず、力を抜いて短く出す音です。
日本語のアとウの中間のように聞こえることもあります。
最後のnは、舌先を上の歯ぐきの後ろに軽く当てて止めると自然でしょう。
ranの発音とrunとの聞き分け
ranの発音記号は一般に /ræn/ です。
カタカナなら「ラン」または「ラァン」と説明されますが、runよりも口を開く点が大きな違いです。
runは短く弱めの母音、ranは明るく広がる母音として意識すると、聞き分けやすくなります。
たとえばI run every day.とI ran yesterday.を続けて声に出すと、時制と発音の違いを一緒に覚えられます。
runとranは同じ「ラン」と覚えるだけでは不十分です。
英文を聞く機会が多い人ほど、口の形も含めて練習すると効果的です。
発音で迷ったときは、runは短く軽く、ranは口を少し広く開いて発音する意識が役立ちます。
ただしカタカナはあくまで補助なので、音声教材や辞書の発音機能も併用すると理解が深まります。
runningの発音とアクセント
runningは /ˈrʌnɪŋ/ のように発音され、カタカナでは「ランニング」と表されます。
アクセントは最初のrunの部分に置かれます。
日本語でもランニングという語が定着していますが、英語では最後のingを長く伸ばしすぎないよう注意するとよいでしょう。
He is running now.のような進行形では、isとrunningを滑らかにつなげて発音します。
ゆっくり読む段階では、He is runningを区切って確認し、慣れたら一続きで言う方法がおすすめです。
現在完了におけるhave runの用法
続いては現在完了におけるhave runの用法を確認していきます。
経験を表すhave run
現在完了ではhaveまたはhasの後ろに過去分詞runを置きます。
I have run a marathon.は、私はマラソンを走ったことがありますという経験の意味で使えます。
この文で使われているのはranではなくrunです。
過去のある時点を具体的に示すのではなく、今までの経験に焦点を当てる点が現在完了の特徴になります。
ever、never、beforeなどの語も一緒に使われやすい表現です。
現在完了の経験を表す例
Have you ever run a full marathon?
あなたはフルマラソンを走ったことがありますか。
I have never run in such heavy rain.
私はそのような大雨の中で走ったことがありません。
継続を表すhave run
runには店、会社、組織などを運営する意味があります。
そのため現在完了では、ある仕事を今まで継続しているという内容も表せます。
She has run the bakery for ten years.は、彼女は10年間そのパン屋を経営していますという意味です。
for ten yearsやsince 2016のような期間を表す語句があれば、継続の意味を考えやすくなります。
has runは過去から現在まで続く状態を示せる表現です。
単に過去の出来事を伝えるranとは、文が示す時間の範囲が異なります。
完了と結果を表すhave run
have runは、何かを運転した、運営してきた、実行してきたという完了や結果にも使われます。
We have run several tests.は、私たちは複数の試験を実施しましたという意味になります。
このrunは走る意味ではなく、試験やプログラムを実行する意味です。
コンピューター関連ではrun a program、run an update、run a testなどの表現がよく使われます。
runの意味は前後の名詞から判断することが重要でしょう。
have runの後ろにmarathonがあれば走った経験、businessやshopがあれば経営の継続、testやprogramがあれば実行の完了を表す可能性があります。
活用形だけでなく、目的語との組み合わせを見る習慣が理解への近道です。
runを使った過去形と過去分詞の例文
続いてはrunを使った過去形と過去分詞の例文を確認していきます。
走る意味での例文
runを走る意味で使う場合、過去の一回の動作にはranを使います。
I ran home because it started to rain.は、雨が降り始めたので私は家まで走りましたという意味です。
一方で、今までに走った距離や経験を表す場合にはhave runやhas runが自然です。
She has run three marathons.は、彼女はマラソンを3回走ったことがありますという意味になります。
過去の特定の出来事ならran、現在につながる経験ならhave runと考えると整理しやすいでしょう。
経営する意味での例文
run a businessは、事業を経営するという頻出表現です。
My parents ran a café for many years.は、私の両親は長年カフェを経営していましたという意味になります。
すでに経営が終わっている状況ならranが適します。
My parents have run a café for many years.なら、現在もカフェ経営を続けている可能性が高くなります。
for many yearsがあっても、事業が現在も続くかどうかで時制は変わります。
機械や予定が動く意味での例文
runは機械、列車、イベント、システムが動くという意味でも使われます。
The train ran late yesterday.は、その電車は昨日遅れて運行しましたという意味です。
The machine has run without problems for months.は、その機械は数か月間問題なく稼働していますという内容になります。
このようなrunは日本語の走るとは直接結び付きにくいため、熟語のように文ごと覚えると便利です。
runは動く、運営する、実行するという広い動詞として捉えると、英文の意味を推測しやすくなります。
| 英文 | runの形 | 主な意味 |
|---|---|---|
| I ran home. | ran | 家まで走った |
| I have run a marathon. | have run | マラソンを走った経験がある |
| She ran a store. | ran | 店を経営していた |
| She has run a store for years. | has run | 長年店を経営している |
| We have run a test. | have run | 試験を実施した |
runningのつづりと進行形のルール
続いてはrunningのつづりと進行形のルールを確認していきます。
runからrunningへの変化
runにingを付けるときは、最後のnを重ねてrunningにします。
これは短い母音の後に子音字が一つある動詞で起こりやすいルールです。
runはuが短く発音され、その後ろにnが一つあるため、nを重ねる形になります。
runingと書く誤りはよく見られますが、正しいつづりはrunningです。
基本形を見てすぐに判断できるよう、書いて覚える練習も役立ちます。
現在進行形でのrunning
be動詞とrunningを組み合わせると、今まさに走っている動作を表せます。
I am running now.は、私は今走っていますという意味です。
They are running in the schoolyard.は、彼らは校庭で走っていますとなります。
現在進行形は今行っている動作だけでなく、一時的な予定や変化を表す場合もあります。
文中にnow、at the moment、currentlyなどがあれば、進行形の意味を確認しやすいでしょう。
runningを名詞として使う表現
runningは動名詞として、走ることやランニングという活動を表せます。
Running is good for your health.は、ランニングは健康によいという意味です。
この文のRunningは主語になっており、走っているという進行形ではありません。
前後にbe動詞があるか、文の主語や目的語になっているかを見れば、役割を判断できます。
英語学習では、形だけで決めず、文中での位置を見ることが大切です。
runningは進行形の一部として使われる場合と、走ることを表す名詞的な表現として使われる場合があります。
Running is fun.のように文頭にあれば、動名詞と考えると自然です。
runの活用と時制のまとめ
最後にrunの活用と時制についてまとめます。
runの過去形はranで、過去分詞はrunです。
現在完了ではhave runやhas runとなり、ranを使わない点をまず押さえましょう。
現在分詞はrunningであり、nを重ねるつづりが重要です。
run、ran、run、runningの順に声に出して覚えると、活用の違いが定着しやすくなります。
走るという意味だけでなく、店を経営する、機械が稼働する、試験を実行するといった使い方も確認すると、読める英文の幅が広がります。
過去の特定の出来事はran、現在につながる経験や継続はhave run、進行中の動作はbe runningというように、時間のイメージを意識して使い分けてください。