「fall」の過去形・過去分詞・ing系はfell/fallen?読み方や例文・発音(カタカナも)は【現在完了の使い方等も】
英語のfallは「落ちる」を表す基本動詞ですが、過去形のfellと過去分詞のfallenを混同しやすい単語でもあります。
現在形、過去形、過去分詞、ing形を正しく使い分けられるようになると、日常会話だけでなく英作文や英語試験でも表現の幅が広がります。
fallには物が落下する意味のほか、値段が下がる、倒れる、眠りに落ちる、秋になるなど、多彩な使い方があります。
この記事では、fallの活用、発音、例文、現在完了での使い方まで、混乱しやすいポイントを順番に整理します。
fallの活用早見と基本的な使い分け

それではまずfallの活用と、fell・fallen・fallingの役割について解説していきます。
原形・過去形・過去分詞・ing形の一覧
fallは規則動詞ではなく、形が変化する不規則動詞です。
基本の活用は、原形がfall、過去形がfell、過去分詞がfallen、現在分詞がfallingとなります。
| 文法上の形 | スペル | カタカナの目安 | 主な使い方 |
|---|---|---|---|
| 原形 | fall | フォール | 現在形、助動詞の後、不定詞 |
| 三人称単数現在形 | falls | フォールズ | he、she、itを主語にした現在形 |
| 過去形 | fell | フェル | 過去に起きた出来事 |
| 過去分詞 | fallen | フォールン | 現在完了、受動態に近い表現、形容詞的用法 |
| 現在分詞 | falling | フォーリング | 進行形、動名詞、形容詞的用法 |
fellは過去形、fallenは過去分詞という区別が、fallを使う際の最重要ポイントです。
たとえば「昨日、雨が降った」は過去の出来事なのでfellを使います。
It fell yesterday.
イット フェル イエスタデイ
それは昨日落ちました。
一方で「雨が降ったことがある」「すでに落ちている」のように、現在完了や完了した状態を表すときはfallenが必要です。
The leaves have fallen.
ザ リーヴズ ハヴ フォールン
葉が落ちています。
fellとfallenを間違えやすい理由
fellとfallenはどちらもfallの過去に関係する形なので、日本語訳だけで覚えると混乱しやすいでしょう。
しかし、英文の中で見るべきなのは日本語ではなく、直前にある語です。
fellの前には主語が来ることが多く、fallenの前にはhave、has、had、be動詞などが置かれる傾向があります。
I fell down the stairs.
私は階段で転びました。
このfellは、過去に起きた動作を伝える過去形です。
I have fallen down the stairs before.
私は以前、階段で転んだことがあります。
haveの後ろに置かれているfallenは過去分詞です。
fellをhaveの後ろに置いて、I have fellとするのは標準的な英語では誤りと考えられます。
会話で耳にすることがあっても、学習や英作文ではhave fallenを正しい組み合わせとして覚えることが大切です。
fallingの意味と使われる場面
fallingは「落ちている途中」「落ちること」という意味を持つ形です。
be動詞と組み合わせれば進行形になり、今まさに落下している状況を伝えられます。
The snow is falling.
ザ スノウ イズ フォーリング
雪が降っています。
snowは空から落ちてくるため、日本語では「雪が降る」と訳しますが、英語ではfallを使います。
fallingを名詞の前に置くと、「落下している」「下がっている」という状態を説明する表現にもなります。
falling pricesは下落している価格、falling leavesは落ち葉や落下中の葉を示す表現です。
fallの発音とカタカナ表記
続いてはfall、fell、fallen、fallingの発音を確認していきます。
fallの発音記号と口の形
fallの発音記号は米語では /fɔːl/、英国英語では /fɔːl/ に近い形で表されます。
カタカナでは「フォール」と書かれることが多いものの、日本語の「フォール」を短く言うだけでは英語らしい音になりにくいでしょう。
最初のfでは、上の前歯を下唇に軽く当て、息を摩擦させます。
日本語のハ行のように喉から強く息を出すのではなく、唇と歯の間から空気を出す感覚がポイントです。
続く音は「オー」と「アー」の間のように、口を縦に少し開けて長めに伸ばします。
最後のlは舌先を上の前歯の裏側につけ、舌を離しながら音を終えます。
fallはフォールと丸暗記するより、fとlを意識して練習すると聞き取りや発音が安定します。
fellとfeelの聞き分け
fellの発音記号は /fel/ で、カタカナでは「フェル」が近い音です。
fallより短く、口を横方向にやや開くイメージで発音します。
一方、feelは /fiːl/ で、「フィール」に近い長いイーの音になります。
fellは「落ちた」、feelは「感じる」というまったく異なる意味なので、母音の違いを意識しましょう。
| 単語 | カタカナの目安 | 意味 | 発音上の違い |
|---|---|---|---|
| fall | フォール | 落ちる | オーに近い長い母音 |
| fell | フェル | 落ちた | 短いエの母音 |
| feel | フィール | 感じる | 長いイーの母音 |
| fill | フィル | 満たす | 短いイの母音 |
fellは、bell、tell、wellなどと同じような母音で発音されます。
音のまとまりで覚えると、単語単位で暗記するよりも発音の感覚をつかみやすくなります。
fallenとfallingの発音の違い
fallenは「フォールン」、fallingは「フォーリング」と読むのが基本です。
fallenの語尾はンに近く聞こえますが、英語では舌先を使うnの音で終わります。
fallingはfallにingがついた形で、語尾は「イング」よりも「イング」と「イン」の間のような軽い音になります。
特に会話ではgの音が強く出ないこともあり、フォーリンのように聞こえる場合があります。
fallenは完了した状態、fallingは進行中の動きを連想しながら音読すると、意味と形を一緒に記憶できます。
fallが表す代表的な意味
続いてはfallが持つ代表的な意味と、文脈ごとの訳し方を確認していきます。
物や人が下へ落ちる意味
fallの中心となるイメージは、高い場所から低い場所へ移動することです。
人が転ぶ場合、物が棚から落ちる場合、雨や雪が空から落ちてくる場合などに使われます。
The cup fell off the table.
ザ カップ フェル オフ ザ テーブル
そのカップはテーブルから落ちました。
fall offは「表面や場所から落ちる」という意味でよく使われる句動詞です。
fall downは、人や建物などが下へ倒れる、転倒するという場面に向いています。
Be careful not to fall down.
転ばないように気をつけてください。
人が足元を取られて倒れる場面では、fall downが自然です。
事故やけがに関する文脈では、誰が何によって転んだのかを示す表現も重要です。
She fell because the floor was wet.であれば、「床がぬれていたため、彼女は転びました」となります。
数値・温度・価格が下がる意味
fallは、目に見える物体だけでなく、数値や状態が下がることにも使えます。
気温、株価、売上、支持率、心拍数などが低下する場面で幅広く登場します。
The temperature fell below zero.は、「気温が零度未満まで下がりました」という意味です。
Prices fell sharply.なら、「価格が急激に下落しました」と訳せます。
riseが上がることを表すのに対し、fallは下がることを表すため、グラフやニュースで頻出します。
| 表現 | 意味 | 例文のイメージ |
|---|---|---|
| fall slowly | ゆっくり下がる | 売上が徐々に減る |
| fall sharply | 急激に下がる | 価格が大きく下落する |
| fall slightly | わずかに下がる | 気温が少し下がる |
| fall below | 基準を下回る | 数値が目標未満になる |
| fall by | 差の分だけ下がる | 価格が百分の十下がる |
fallは下降の変化に注目する動詞なので、数字が低い状態そのものよりも、下がっていく動きを表す場面でよく使われます。
眠る・恋に落ちる・秋になる意味
fallには比喩的な使い方もあります。
fall asleepは眠りに落ちる、fall in loveは恋に落ちる、fall silentは静かになるという意味です。
いずれも、ある状態へ自然に移り変わるイメージを持っています。
The baby fell asleep quickly.
ザ ベイビー フェル アスリープ クイックリー
その赤ちゃんはすぐに眠りました。
また、米国英語ではfallが「秋」を表す名詞としても使われます。
in the fallは「秋に」という意味で、英国英語でよく使われるin autumnとほぼ同じ内容です。
動詞のfallと季節のfallは品詞が異なりますが、落ち葉が落ちる季節というイメージで関連づけると覚えやすいでしょう。
fellを使う過去形の例文
続いてはfellを使う過去形の文と、時制を判断する考え方を確認していきます。
特定の時点で終わった出来事
fellは、過去のある時点で起きて終わった出来事を述べるときに使います。
yesterday、last night、two days ago、when I was youngなど、過去を示す語と相性がよい形です。
The book fell on the floor yesterday.は、「その本は昨日床に落ちました」という意味です。
文の中にyesterdayがあるため、現在完了ではなくfellを使います。
過去の出来事を時間とともに伝えたいときは、まずfellを選ぶと考えるとよいでしょう。
My phone fell into the water last night.
私の電話は昨夜、水の中に落ちました。
last nightのように終わった過去の時点が示される場合はfellが自然です。
fall downとfall overの使い分け
人や物が倒れることを表す場合、fall downとfall overはどちらも使えます。
fall downは下へ倒れることに焦点があり、転倒するという意味で最も広く使われます。
fall overは、横方向に倒れ込む感じや、何かにつまずいて倒れる場面で使われることがあります。
He fell down while running.は、「彼は走っている間に転びました」という意味です。
The tree fell over in the wind.は、「その木は風で倒れました」となります。
人にも物にも使えますが、文脈によって自然な表現を選ぶことが大切です。
fell downは転倒、fell overは横倒しの印象と考えると、会話で使い分けやすくなります。
fellを使った短い会話例
会話では、fellを使って事故や出来事の経緯を尋ねたり、心配したりする場面があります。
短い応答であっても、fallの過去形をすぐに出せると表現が自然になります。
A What happened to your knee?
B I fell off my bike.
A Are you okay now?
B Yes, I am fine.
この会話では、fell off my bikeが「自転車から落ちた」という意味です。
fall from my bikeも文法的には使えますが、日常会話ではfall offのほうが耳にする機会が多いでしょう。
転んだ後の状態まで伝えたい場合は、I fell and hurt my knee.のようにandで動作をつなげられます。
fallenを使う現在完了と完了形
続いてはfallenを使う現在完了の仕組みと、過去形との違いを確認していきます。
have fallenによる完了と結果
現在完了は、haveまたはhasと過去分詞を組み合わせて作ります。
fallの過去分詞はfallenなので、基本形はhave fallenまたはhas fallenです。
現在完了には完了、結果、経験、継続といった用法がありますが、fallでは特に完了と結果を表す場面が多く見られます。
The glass has fallen from the shelf.
ザ グラス ハズ フォールン フロム ザ シェルフ
そのグラスは棚から落ちてしまいました。
この文では、グラスが落ちたという出来事だけでなく、今も落ちた後の状態が関係しているニュアンスがあります。
たとえば割れているかもしれない、床にあるかもしれないという現在へのつながりを感じさせます。
have fallenは過去の変化が今に関係する場面で使うと理解すると、fellとの違いが見えやすくなります。
has fallenとfellの比較
has fallenとfellは、どちらも「落ちた」と訳せることがあります。
ただし、英文が伝えたい時間の範囲は同じではありません。
| 英文 | 時制 | 伝わるニュアンス |
|---|---|---|
| The price fell yesterday. | 過去形 | 昨日起きた価格下落という出来事 |
| The price has fallen. | 現在完了 | 価格が下がり、現在にもその結果がある |
| Sales fell last month. | 過去形 | 先月の売上変化を報告する |
| Sales have fallen recently. | 現在完了 | 最近の下落が今も話題になっている |
yesterdayやlast monthのように、終わった過去をはっきり指定する語は、現在完了と原則として一緒に使いません。
そのため、The price has fallen yesterday.とはせず、The price fell yesterday.とします。
recently、already、just、so farなどは現在完了とよく組み合わされます。
have fallenの経験表現
fallは経験を表す現在完了でも使えます。
ただし、転んだ経験を述べる場合は、何度も起きるような内容ではないため、文脈に応じて自然さを考える必要があります。
I have fallen many times while skiing.
アイ ハヴ フォールン メニー タイムズ ワイル スキーイング
私はスキー中に何度も転んだことがあります。
many times、before、neverなどがあれば、経験用法であることがわかりやすくなります。
I have never fallen off a horse.は、「私は一度も馬から落ちたことがありません」という意味です。
現在完了では、過去の回数や経験を現在までの範囲で見ている点が特徴です。
fellは過去の一点、have fallenは現在までのつながりという対比を意識すると、英作文で迷いにくくなります。
fallを使う熟語と定番表現
続いてはfallを含む熟語や定番表現を確認していきます。
fall asleepとfall awake以外の状態変化
fall asleepは「眠りに落ちる」という意味で、fallを使った最重要表現の一つです。
go to sleepも眠ることを表しますが、fall asleepは眠り始める瞬間や、いつの間にか眠ってしまう場面に合います。
I fell asleep on the train.は、「私は電車で眠ってしまいました」という意味です。
寝るつもりだったかどうかを問わず、眠りの状態へ移ったことを表現できます。
fall illは病気になる、fall silentは静かになる、fall sickは体調を崩すという意味で使われることがあります。
fallは、何かが下へ移動するだけでなく、ある状態に入る変化も表せる動詞です。
fall in loveとfall forの違い
fall in loveは「恋に落ちる」という意味で、恋愛感情が生まれることを表します。
fall in love with 人の形で、人の名前や代名詞を続けるのが一般的です。
She fell in love with him.
シー フェル イン ラヴ ウィズ ヒム
彼女は彼に恋をしました。
fall forにも「人を好きになる」という意味がありますが、「だまされる」という意味でも使われます。
He fell for the trick.は、「彼はその策略にだまされました」という内容です。
fall forの意味は前後の文脈で判断する必要があります。
| 表現 | 主な意味 | 使用場面 |
|---|---|---|
| fall in love with | 人に恋をする | 恋愛感情を明確に伝える |
| fall for | 人を好きになる | ややくだけた恋愛表現 |
| fall for | だまされる | うそ、冗談、策略を信じる |
| fall apart | ばらばらになる | 物や計画、精神状態が崩れる |
| fall behind | 遅れを取る | 進度、成績、仕事が遅れる |
fall behindとfall apartの実用表現
fall behindは、予定や周囲に対して遅れを取ることを表します。
学習、仕事、支払い、競争など、進むべき基準がある場面で使われる表現です。
I fell behind in my homework.は、「私は宿題が遅れてしまいました」という意味になります。
fall behind on paymentsなら、支払いが遅れることを表せます。
一方のfall apartは、物が壊れてばらばらになること、計画や関係が崩れることなどを示します。
The old chair is falling apart.
その古い椅子は壊れかけています。
falling apartは、少しずつ崩れていく状態を生き生きと伝える表現です。
句動詞は一語ずつ日本語に置き換えるよりも、短い例文ごと覚えるほうが実践で役立ちます。
fallの基本イメージを土台にして、後ろに続く語が意味を広げると理解するとよいでしょう。
fallの活用と現在完了のまとめ
ここまでfallの活用、発音、例文、現在完了での使い方を整理しました。
fallの過去形はfell、過去分詞はfallen、ing形はfallingです。
昨日や先週など、終わった過去の出来事を伝えるときはfellを使います。
haveやhasの後ろで、過去の出来事と現在とのつながりを表したいときはfallenを選びます。
fall・fell・fallen・fallingを一つの流れで覚えることが、時制の混乱を防ぐ近道です。
fallは「落ちる」だけではなく、転ぶ、下がる、眠りに落ちる、恋に落ちる、遅れを取るなど、日常的な表現に幅広く使われます。
まずはThe leaves have fallen.やI fell down.のような短い例文を声に出し、発音と文法の両方に慣れていきましょう。