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メッキの記号一覧は?JIS規格の表記も解説!(種類・記号・図面・表示・規格番号・めっき厚・品質など)

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金属部品の図面や仕様書を見ていると、アルファベットや数字が組み合わさった見慣れない記号を目にすることがあるのではないでしょうか。

それこそが、メッキの種類や処理内容を示す記号です。

メッキの記号一覧は?JIS規格の表記も解説!というテーマは、製造業や設計業務に携わる方だけでなく、部品発注や品質管理を行う担当者にとっても非常に重要な知識です。

メッキ記号は一見複雑に見えますが、JIS規格に基づいたルールを理解すれば、誰でも正確に読み解くことができます。

本記事では、メッキ記号の基本構成から、種類ごとの記号一覧、JIS規格番号との関係、図面での表示方法、そして品質を見極めるためのポイントまで、幅広く解説していきます。

記号一つひとつには、下地処理や膜厚、耐食性といった重要な情報が込められています。

この記事を読み終える頃には、図面に書かれたメッキ記号を見ただけで、その処理内容や品質レベルを判断できるようになるでしょう。

メッキ記号はJIS規格に基づき処理内容を示す体系的な表記である

それではまず、メッキの記号一覧は?JIS規格の表記も解説!という疑問に対する結論から解説していきます。

結論から言うと、メッキ記号はJIS規格によって定められた体系的なルールに基づき、めっきの種類・下地処理・膜厚・等級などをコード化したものです。

記号を正しく読み取ることで、図面上で指示された品質基準を正確に把握することができます。

記号がでたらめに決められているわけではないという点が、まず押さえておきたいポイントです。

メッキ記号の基本構成

メッキ記号は、大きく分けて処理方法・素地の種類・めっきの種類・後処理の四つの要素から構成されています。

例えば、電気めっきであれば処理方法を示すアルファベットが先頭に付き、続いて素地金属の記号、めっき金属の記号、膜厚数値という順番で表記されるのが一般的です。

この並び順を知っているかどうかで、記号の読みやすさは大きく変わってくるでしょう。

順番にはきちんとした意味があるため、闇雲に暗記するのではなく、構造として理解することが大切です。

JIS規格に基づく記号表記のルール

JIS規格では、めっきの表記方法についてJIS H8617やJIS H8625など、処理内容ごとに個別の規格が定められています。

これらの規格には、記号の書き方だけでなく、膜厚の測定方法や試験基準まで細かく規定されているのです。

規格に沿った表記を行うことで、発注者と製造者の間で認識のズレを防ぐことができます。

逆に言えば、規格を無視した独自表記は、現場での誤解やトラブルの原因になりかねません。

図面での記号の読み方

図面上のメッキ記号は、部品の表面近くや注記欄にまとめて記載されることが多いです。

読み方の基本は、左から右へ順番に処理内容を追っていくことでしょう。

慣れないうちは記号の意味を一つひとつ調べる必要がありますが、繰り返し読んでいくうちに自然と覚えられるようになります。

次の章では、めっきの種類ごとに具体的な記号を一覧で確認していきます。

めっきの種類ごとに使われる代表的な記号一覧

続いては、めっきの種類と対応する記号について確認していきます。

メッキには亜鉛めっき、ニッケルめっき、クロムめっきなど多くの種類があり、それぞれに固有の記号が割り当てられています。

ここでは代表的なめっきの種類と、その記号を表にまとめました。

めっきの種類 元素記号 主な用途
亜鉛めっき Zn 防錆・ボルトナット類
ニッケルめっき Ni 装飾・耐食用途
クロムめっき Cr 耐摩耗・光沢仕上げ
金めっき Au 電子部品・接点
銀めっき Ag 導電性向上・接点
錫めっき Sn はんだ付け性向上

亜鉛めっき(Zn)の記号

亜鉛めっきは、防錆を目的として鉄鋼部品に広く使われているめっきです。

記号としてはZnが使われ、これに膜厚や後処理の情報が付加されます。

例えば、クロメート処理を施した場合はZnC、有色クロメートの場合はZnCMといった具合に、後処理まで含めて表記されるのです。

ニッケルめっき(Ni)の記号

ニッケルめっきは、装飾性と耐食性を兼ね備えためっきとして人気があります。

記号はNiで表され、光沢の有無や膜厚によって数値が変わってくるでしょう。

光沢ニッケルの場合はNi-B、無光沢ニッケルの場合はNi-Sと区別されることも珍しくありません。

クロムめっき(Cr)の記号

クロムめっきは、硬度が高く耐摩耗性に優れているため、工業部品によく採用されます。

記号はCrで、装飾用の薄膜クロムと、工業用の厚膜クロムでは膜厚の桁が大きく異なる点に注意が必要です。

装飾用クロムは数ミクロン程度ですが、硬質クロムでは数十から数百ミクロンに及ぶこともあります。

JIS規格番号とメッキ記号の対応関係

続いては、JIS規格番号とめっき記号の関係について確認していきます。

日本工業規格、いわゆるJISでは、めっきの種類ごとに個別の規格番号が定められています。

規格番号を知っておくことで、記号の意味をより正確に理解できるようになるでしょう。

JIS規格番号は、単なる分類コードではありません。

その番号の中に、試験方法や合格基準といった品質を保証するための情報がすべて詰まっています。

図面にJIS規格番号が明記されている場合は、必ずその規格の内容まで確認するようにしましょう。

JIS規格番号 対象めっき 概要
JIS H8610 電気亜鉛めっき 鉄鋼製品への防錆めっき
JIS H8617 電気ニッケルめっき・クロムめっき 装飾用途を含む複合めっき
JIS H8625 電気亜鉛めっき鋼板 鋼板向けの亜鉛めっき規格
JIS H8630 電気クロムめっき 硬質クロムを含む規格

JIS H8610(電気亜鉛めっき)

JIS H8610は、鉄鋼製品に施される電気亜鉛めっきの品質基準を定めた規格です。

等級はEp-Fe/Zn何マイクロメートルという形式で表記され、数値部分がそのまま膜厚を示します。

数値が大きいほど、耐食性が高いと考えてよいでしょう。

JIS H8617(電気ニッケルクロムめっき)

JIS H8617は、装飾用途で多用されるニッケルクロムめっきに関する規格です。

複数の層を組み合わせるため、記号も層構成を反映した複雑なものになりがちです。

下地のニッケル層と表面のクロム層、それぞれの膜厚が個別に指定されることも多くあります。

JIS H8625(電気亜鉛めっき鋼板)

JIS H8625は、板材向けの亜鉛めっきに特化した規格です。

自動車や建材といった、板金部品を扱う業界でよく参照される規格でしょう。

膜厚の表記方法が線材や成形品とは異なる場合があるため、注意深く確認する必要があります。

図面表記における記号の書き方と注意点

続いては、図面上でのメッキ記号の書き方と、注意すべきポイントについて確認していきます。

図面にメッキ記号を記載する際には、決まった順序とフォーマットを守ることが求められます。

フォーマットを外れた表記は、製造現場での解釈違いを引き起こす可能性があるでしょう。

図面記号の配置ルール

一般的に、メッキ記号は部品図の表面指示線や、注記欄にまとめて記載されます。

全面にめっきを施す場合と、一部分にのみ施す場合とでは、指示線の引き方が異なる点にも注意が必要です。

部分めっきの場合は、範囲を明確にするための補助線や寸法線が併記されることが多いでしょう。

めっき厚さの表示方法

めっき厚さは、マイクロメートル単位で数値表記されるのが一般的です。

例えば、電気亜鉛めっきで膜厚8マイクロメートルを指示する場合の表記例です。

Ep-Fe/Zn8/CM2

この表記は、鉄素地に亜鉛めっきを8マイクロメートル施し、クロメート処理を行うという意味になります。

数値の後ろに付くアルファベットは、後処理やクロメート等級を示していることが多いです。

数値だけでなく、後ろに続く記号まで含めて総合的に判断することが欠かせません。

下地処理・後処理記号の追加

めっき記号には、下地処理や後処理を示す補助記号が付加されることがあります。

代表的なものとして、クロメート処理のCM、封孔処理のS、防錆処理のRなどが挙げられるでしょう。

これらの補助記号を見落とすと、必要な後処理が抜け落ちたまま製造が進んでしまう恐れがあります。

メッキ記号から読み取れる品質・グレードの確認方法

続いては、メッキ記号から品質や性能のグレードを読み取る方法について確認していきます。

記号は単に処理の種類を示すだけでなく、耐久性や信頼性のレベルまで表現しているのです。

記号の数値部分と等級記号の両方をチェックすることが、品質判断のカギとなります。

耐食性グレードの確認方法

耐食性は、塩水噴霧試験などの結果と紐づけられた等級記号で表現されることが一般的です。

等級が高いほど、腐食が発生するまでの時間が長いと判断できるでしょう。

発注する部品の使用環境が屋外か屋内かによって、必要な等級は大きく変わってきます。

膜厚と耐久性の関係

膜厚の数値は、そのまま耐久性の目安になると考えてよいでしょう。

ただし、膜厚が厚ければ厚いほど良いというわけではなく、部品の寸法公差との兼ね合いも重要です。

膜厚が過剰になると、精密部品では嵌合不良を引き起こすこともあるため、バランスが求められます。

等級記号(クラス)の読み方

等級記号は、多くの場合クラス1、クラス2といった数字やアルファベットの組み合わせで表現されます。

クラスが上がるほど、試験基準が厳しくなり、要求される品質水準も高くなるのが一般的です。

図面に等級記号が指定されていない場合は、製造者に確認を取ることをおすすめします。

メッキ記号を正しく理解するために押さえておきたいポイント

続いては、メッキ記号を正しく理解するための実践的なポイントについて確認していきます。

記号の意味を知っているだけでは不十分で、実際の運用でどう活かすかが重要になってくるでしょう。

発注時に確認すべき項目

部品を発注する際には、めっきの種類だけでなく、膜厚、等級、後処理の有無まで具体的に指定することが大切です。

記号だけを書いて済ませるのではなく、必要に応じて規格番号も併記すると誤解を防げます。

担当者間で認識を統一しておくことが、トラブル防止の第一歩と言えるでしょう。

記号の誤読によるトラブル事例

現場では、膜厚の桁を読み間違えたことで、想定より薄いめっきが施されてしまう事例が報告されています。

また、後処理記号を見落とし、防錆処理が抜けたまま出荷されてしまうケースもあるようです。

こうしたトラブルを避けるためには、記号のチェックを複数人で行う体制が有効でしょう。

記号一つの読み間違いが、製品全体の品質不良につながることも珍しくありません。

特に膜厚の数値と等級記号は、必ずダブルチェックする習慣をつけておきましょう。

最新のJIS改正情報のチェック方法

JIS規格は定期的に見直しが行われており、表記方法が改正されることもあります。

日本産業標準調査会のウェブサイトなどで、最新の規格情報を確認する習慣をつけておくと安心です。

古い規格のまま運用を続けていると、取引先とのやり取りで齟齬が生じる可能性も否定できません。

まとめ

今回は、メッキの記号一覧は?JIS規格の表記も解説!というテーマで、記号の基本構成からJIS規格との関係、図面での表記方法、品質グレードの読み取り方まで幅広く解説してきました。

メッキ記号は、処理方法、素地、めっきの種類、膜厚、後処理といった情報が凝縮された、非常に合理的な表記システムです。

JIS規格に基づいて正しく記号を読み解くことができれば、図面上の指示から品質レベルを正確に把握できるようになるでしょう。

発注や設計に携わる方は、記号の意味だけでなく、対応する規格番号まで含めて理解しておくことをおすすめします。

今後メッキ記号を目にする際には、ぜひ本記事の内容を参考にしながら、一つひとつの意味を確認してみてください。