英語のreadは、現在形と過去形と過去分詞がすべて同じつづりになるため、初めて見ると混乱しやすい動詞です。
しかも現在形は「リード」、過去形と過去分詞は「レッド」と発音が変わります。
スペルだけでは時制を判断しにくいため、文中の助動詞や時間を表す語、文全体の意味を手がかりにすることが大切です。
この記事ではreadの活用、読み方、発音記号、例文、ing形の使い分けまで、英語学習で迷いやすいポイントを順番に整理します。
readの活用と読み方の基本

それではまずreadの活用と読み方の基本について解説していきます。
現在形と原形のread
readの原形と現在形は、リードと読みます。
発音記号では /riːd/ と表され、seeやneedの母音と近い長いイーの音になります。
I read books every day.は「私は毎日本を読みます」という意味で、readは現在形です。
三人称単数の主語になると、He reads books every day.のようにreadsとなります。
このreadsも「リーズ」と発音し、語尾のsは /z/ の音になります。
現在の習慣、日常的な行動、一般的な事実を述べる場面では、readをリードと読めば問題ありません。
原形と現在形の発音はread /riːd/です。
カタカナでは「リード」と覚えると、過去形との違いを意識しやすくなります。
過去形と過去分詞のread
readの過去形と過去分詞も、つづりはreadのままです。
ただし発音は現在形と異なり、レッドになります。
発音記号は /red/ で、色のredと同じ音です。
I read the book yesterday.なら「私は昨日その本を読みました」となり、yesterdayがあるためreadは過去形だと分かります。
I have read the book.ではhaveの後ろに置かれているため、readは過去分詞です。
見た目が同じだからといって、すべてをリードと読むわけではありません。
| 形 | つづり | 発音記号 | カタカナの目安 | 例 |
|---|---|---|---|---|
| 原形 | read | /riːd/ | リード | to read a book |
| 現在形 | read | /riːd/ | リード | I read novels. |
| 三人称単数現在 | reads | /riːdz/ | リーズ | She reads quickly. |
| 過去形 | read | /red/ | レッド | I read it yesterday. |
| 過去分詞 | read | /red/ | レッド | have read it |
| 現在分詞 | reading | /ˈriːdɪŋ/ | リーディング | is reading now |
ing形のreading
readのing形はreadingです。
語尾がeで終わる動詞の多くはeを取ってingを付けますが、readはすでにeaで終わっているため、そのままingを加えます。
readingはリーディングと発音し、過去形のレッドとは混同しません。
She is reading a newspaper.は「彼女は新聞を読んでいます」という進行形です。
また、Reading is fun.のように、readingは「読むこと」という動名詞としても使えます。
英語の授業で見かけるreading comprehensionは、読解や読解力を意味する表現です。
readは、つづりではなく文法上の位置と発音で時制を見分けます。
be動詞の後ならreading、haveやhasの後ならレッドと考えると整理しやすいでしょう。
「レッド」と読む理由
続いては「レッド」と読む理由を確認していきます。
古い英語に由来する発音の変化
readの過去形をレッドと読む理由は、英語が長い時間をかけて発音を変えてきた歴史に関係しています。
英語には、現在形と過去形で母音が変化する動詞が数多く残っています。
たとえばsingがsangになり、beginがbeganになり、writeがwroteになるのも同じような特徴です。
readもかつては現在形と過去形の区別がつづりにも表れていましたが、英語の表記が固定される過程で、現在は同じreadというスペルが残りました。
一方で発音には区別が残ったため、現在形はリード、過去形はレッドという形になっています。
英語のつづりと発音は常に一対一ではないという代表例の一つです。
redとの発音上の共通点
過去形と過去分詞のreadは、色を表すredとまったく同じ /red/ で発音します。
ただし、意味も品詞も異なるため、文脈に応じて判断する必要があります。
The red bag is mine.のredは「赤い」という形容詞です。
I read the report last night.のreadは「読んだ」という動詞の過去形になります。
音声だけを聞くと同じレッドですが、前後の語や文の意味で自然に区別できます。
The red book is on the desk.は「赤い本は机の上にあります」です。
I read the book last night.は「私は昨夜その本を読みました」です。
同じレッドでも、前者は色、後者は読むという動作を表します。
カタカナ表記で覚える際の注意点
カタカナは発音を覚える入口として便利ですが、英語の音を完全に再現するものではありません。
リードの /iː/ は日本語の「イー」より長く、口角を少し横に引く意識を持つと近づきます。
レッドの /e/ は、日本語の「エ」と「ア」の中間に近い感覚で、口をやや横に開くと発音しやすくなります。
最後の /d/ は、日本語の「ド」のように母音を強く足さず、舌を上の歯ぐきにつけて短く止める音です。
カタカナで覚える場合でも、リードとレッドの母音の違いを意識すると、聞き取りにも役立ちます。
辞書の音声機能や英語学習用の音源を利用し、実際の音を何度かまねしてみるのがおすすめです。
過去形と過去分詞の見分け方
続いては過去形と過去分詞の見分け方を確認していきます。
過去を示す語句による判断
readがレッドと読む過去形かどうかは、yesterdayやlast weekなどの時間表現を見ると判断しやすくなります。
I read an interesting article yesterday.では、yesterdayが「昨日」を表すため、readは過去形です。
We read the email last night.でも、last nightがあるので「昨夜メールを読んだ」と解釈します。
two days ago、when I was young、in 2020なども、過去の出来事を示す重要な手がかりです。
英語を読むときはreadだけを単独で見ず、時間を表す副詞や副詞句まで一緒に確認しましょう。
完了形における過去分詞
have、has、hadの後ろにあるreadは、通常、過去分詞です。
I have read this novel before.は「私は以前この小説を読んだことがあります」という現在完了の文です。
She has read all the messages.は「彼女はすべてのメッセージを読みました」となります。
They had read the instructions before the meeting.は、会議より前に説明書を読んでいたという過去完了の内容です。
どの文でもreadはレッドと読みます。
| 文の形 | readの役割 | 読み方 | 意味の目安 |
|---|---|---|---|
| I read it yesterday. | 過去形 | レッド | 昨日読んだ |
| I have read it. | 過去分詞 | レッド | 読んだことがある |
| I had read it. | 過去分詞 | レッド | その時点までに読んでいた |
| I read it every day. | 現在形 | リード | 毎日読む |
受動態における過去分詞
be動詞の後ろにreadが置かれる場合、受動態の過去分詞になっていることがあります。
This book is read by many people.は「この本は多くの人に読まれています」という意味です。
The letter was read aloud.は「その手紙は声に出して読まれました」と訳せます。
このreadも過去分詞なので、発音はレッドです。
ただしbe動詞の後ろにはreadingも来るため、is readingなら進行形、is readなら受動態という違いを確認しましょう。
have、has、hadの後ろのreadは過去分詞です。
be動詞の後ろでもreadなら受動態、readingなら進行形の可能性が高くなります。
readを使った例文と会話表現
続いてはreadを使った例文と会話表現を確認していきます。
現在形を使う日常表現
現在形のreadは、習慣や好みを話すときによく使われます。
I read the news every morning.は「私は毎朝ニュースを読みます」です。
Do you read books in English?は「英語で本を読みますか」という質問になります。
My brother reads a lot of manga.なら「私の兄弟は漫画をたくさん読みます」という意味です。
read booksだけでなく、read emails、read blogs、read maps、read signsのように、文字情報を読み取る幅広い場面で使えます。
またread peopleは「人の気持ちや性格を読み取る」、read the roomは「場の空気を読む」という意味でも使われます。
過去形を使う経験の描写
過去形のreadは、過去に読んだ本、記事、メッセージなどを話すときに便利です。
I read your email this morning.は「今朝あなたのメールを読みました」となります。
Did you read the instructions?は「説明を読みましたか」と確認する表現です。
We read about the event in the newspaper.は「私たちは新聞でその出来事について読みました」という意味になります。
発音はすべてレッドですが、文字で見たときは、過去を示す語句やdidの有無を確認してください。
Did you read the message?のreadは、didの後にあるため原形です。
この場合の発音はレッドではなく、リードになります。
Didが過去を表しているため、後ろの動詞そのものは原形に戻る点が重要です。
過去分詞を使う完了表現
現在完了では、have readを使って経験、完了、継続に関する内容を伝えられます。
I have read that book three times.は「私はその本を3回読んだことがあります」です。
Have you read the latest report?は「最新の報告書はもう読みましたか」と尋ねる自然な表現です。
She has not read the notice yet.は「彼女はまだそのお知らせを読んでいません」となります。
yet、already、before、ever、neverなどは現在完了と一緒に使われやすい語です。
have readはハブ レッドと音でまとまりとして覚えると、会話でも使いやすくなるでしょう。
発音とリスニングの練習方法
続いては発音とリスニングの練習方法を確認していきます。
リードとレッドを声に出して比べる練習
readの発音を身につけるには、リードとレッドを対にして練習する方法が効果的です。
まずread /riːd/をゆっくり発音し、長いイーの音を保ちます。
次にread /red/を発音し、短く開いたエの音に切り替えます。
同じスペルでも母音が変わることを、目と耳と口の動きで一緒に覚えると定着しやすくなります。
I read every day.とI read it yesterday.を続けて言い、現在と過去の音の差を確かめる練習も有効です。
文字を見ないで意味と音を結び付ける練習を重ねると、会話の理解も速くなります。
文法情報を聞き取る意識
会話では、read単体の音だけで時制を判断しようとすると難しい場合があります。
そこで、文頭の主語、助動詞、haveやhas、yesterdayなどの周辺情報に注意を向けましょう。
I have read it.ならhaveの音が聞こえた時点で、続くreadはレッドだと予測できます。
Did you read it?ならdidが聞こえたら、readは原形のリードになります。
She is reading now.ならisとnowが、進行形のreadingを支える目印になります。
英語の聞き取りは単語一つを完璧に聞き取る作業ではなく、文全体の情報を組み合わせる作業でもあります。
間違えやすい発音と文法
よくある間違いは、過去の文でもreadをリードと読んでしまうことです。
もう一つは、Did you read it?のreadを過去形だと思い、レッドと発音してしまうケースです。
didがすでに過去を示しているため、後ろのreadは原形であり、リードと発音します。
また、I am read a book.のようにbe動詞の後に原形を置くことはできません。
「読んでいる」と言いたい場合は、I am reading a book.のようにreadingを使います。
過去の意味だから必ずレッドになるわけではありません。
didの後ろは原形のリード、haveの後ろは過去分詞のレッド、be動詞の後ろで進行形ならリーディングです。
readの活用と発音のまとめ
readは原形と現在形ではリード、過去形と過去分詞ではレッド、ing形ではリーディングと発音します。
つづりがほぼ変わらない不規則動詞ですが、文の中では助動詞、be動詞、have、時間表現を見れば役割を判断できます。
現在形のI read books.はリード、過去形のI read a book yesterday.はレッド、現在完了のI have read the book.もレッドです。
一方でDid you read the book?のreadは原形なのでリードになります。
readはスペルより文法と音で覚える動詞と考えると、迷いが少なくなるでしょう。
例文を声に出し、リード、レッド、リーディングの違いを繰り返し確認することが、発音と英作文の両方につながります。