eitherは、英語の会話、メール、契約書、プレゼンテーションなどで幅広く使われる基本単語です。
「どちらか」「どちらも~ない」「~もまた」と複数の役割を持つため、文の位置や否定文かどうかによって意味を見分けることが大切です。
either or、either way、either sideといった定番表現も多く、ビジネス英語では選択肢の提示や柔らかな提案に役立ちます。
この記事では、読み方、基本の意味、例文、ビジネスでの自然な使い方、口語表現、言い換えまで順番に整理します。
eitherの基本意味と使い分け

それではまずeitherの基本的な意味と使い分けについて解説していきます。
肯定文で使う「どちらか一方」
eitherは、二つの人、物、方法、場所などから一方を選ぶ場面で使われます。
この用法では「どちらかの」「どちらでも」という意味になり、選択肢が原則として二つである点が重要です。
たとえば、紅茶とコーヒーのどちらかを選べる場面では、Either option is available.のように表現できます。
名詞の前に置くeitherは形容詞のように働き、either optionは「どちらの選択肢でも」という意味になります。
eitherは二者択一を示す語として覚えると、manyやanyとの違いも理解しやすくなるでしょう。
Either answer is acceptable.
どちらの答えでも受け入れられます。
Either route will take about thirty minutes.
どちらの経路でも約30分かかります。
ただし、実際の会話では選択肢が三つ以上でもeitherが使われることがあります。
とはいえ、正確な英文やフォーマルな文書では、二つならeither、三つ以上ならanyを選ぶほうが安全です。
たとえば、複数の日時から選べる場合はAny of these dates works for me.のほうが自然に伝わります。
否定文で使う「~もまたない」
eitherは否定文の末尾に置かれると、「~もまたない」「~も~ない」という意味になります。
この使い方は、先に述べられた否定的な内容に同意を加えるときによく用いられます。
I do not like it.に対して、Me neither.と言うこともできますが、I do not like it either.とも言えます。
後者では、話し手自身も同じように好きではないことを、文として明確に示せます。
否定文のeitherは文末に置くという配置を押さえると、誤用をかなり減らせます。
I cannot attend the meeting either.
私もその会議には出席できません。
The client did not approve the proposal, and we did not approve it either.
顧客は提案を承認せず、私たちも承認しませんでした。
肯定文の末尾で「~も」と言いたい場合はeitherではなくtooやalsoを使います。
I will join, too.は自然ですが、I will join either.は標準的な英語では不自然です。
この違いは小さいようで、英語らしいリズムを作るうえでは見逃せないポイントです。
代名詞として使う「どちらか」
eitherは名詞を伴わず、代名詞として「どちらか一方」を表すこともあります。
二つの候補がすでに会話に出ているとき、同じ名詞を繰り返さずに済む便利な形です。
Which design do you prefer.に対してEither is fine.と答えれば、「どちらでも大丈夫です」という意味になります。
この場合のeitherは、二つのデザインそのものを指しています。
単数として扱うのが基本なので、動詞はisやwasなど単数形を置くことが一般的です。
ただし、口語では複数的な感覚で使われることもあり、実際の会話では文脈全体を優先して理解するとよいでしょう。
eitherの核となるイメージは、二つの候補のうち一方、またはどちらでもよいという選択です。
否定文の末尾に置かれたときだけ、「~もまたない」という意味へ変化します。
eitherの読み方とカタカナ発音
続いてはeitherの読み方とカタカナ発音を確認していきます。
イーザーとアイザーの二つの発音
eitherには主に二つの発音があります。
アメリカ英語ではイーザーに近い発音が比較的よく聞かれ、イギリス英語ではアイザーに近い発音が使われる傾向があります。
ただし、地域による違いは絶対的ではなく、アメリカでもアイザー、イギリスでもイーザーを耳にすることがあります。
カタカナでは「イーザー」または「アイザー」と表せますが、実際には語尾のrを強く発音するかどうかも地域によって異なります。
どちらの発音でも基本的に誤りではありません。
自分が学んでいる英語の種類や、職場でよく接する相手に合わせて統一すると、聞き取りやすい話し方につながります。
| 発音の目安 | カタカナ表記 | 聞かれやすい傾向 | 例 |
|---|---|---|---|
| イーに近い音 | イーザー | アメリカ英語で比較的多い | イーザー ウェイ |
| アイに近い音 | アイザー | イギリス英語で比較的多い | アイザー オア |
| 弱く速い音 | イーザ | 会話で語尾が弱まりやすい | イーザ ワン |
発音で注意したいthの音
eitherの末尾にはthがありますが、thinkのような無声音ではなく、thisに近い有声音で発音されます。
舌先を上下の前歯の間に軽く出し、息だけではなく声も震わせることがコツです。
カタカナだけで覚えると「イーサー」や「アイサー」になりやすいため、音声を聞きながら練習すると効果的でしょう。
特にbusinessやthis、thoseなどで使われるthと同じ仲間だと意識すると、音のイメージをつかみやすくなります。
eitherのthは濁る音である点を意識してみてください。
会話で自然に聞こえるアクセント
eitherは二音節の単語で、最初の母音部分をややはっきり発音します。
後半を必要以上に伸ばさず、文章の流れのなかで軽くつなげると自然です。
Either way, we need to respond today.のような文では、Either way全体がひとまとまりの表現として滑らかに発音されます。
英語の発音では、一語ずつ正確に言おうとしすぎるより、意味のまとまりごとに音をつなげる意識が役立ちます。
オンライン会議や電話では、発音に迷うよりも、選択肢と意図を明確に伝えることを優先するとよいでしょう。
either orと関連表現の用法
続いてはeither orや関連表現の用法を確認していきます。
either A or Bによる二者択一
either A or Bは、「AかBのどちらか」という意味を表す代表的な構文です。
選択肢を明確に示せるため、日常会話だけでなく、業務上の確認や方針説明にもよく登場します。
We can either postpone the launch or revise the schedule.は、「発売を延期するか、日程を見直すかのどちらかができます」という意味です。
二つの動詞を並べる場合は、eitherの後とorの後で文法の形をそろえると読みやすくなります。
eitherの後とorの後は同じ品詞や形にそろえることが、自然な英文への近道です。
You can either call me or send an email.
電話するかメールを送るか、どちらかの方法でご連絡ください。
The issue is either technical or procedural.
その問題は技術的なものか、手順上のものかのどちらかです。
主語がeither A or Bの場合、動詞の数は原則として動詞に近いほうの主語に合わせる考え方があります。
Either the manager or the staff members are responsible.ではstaff membersに合わせてareが使われます。
ただし、こうした一致が複雑になりそうな場合は、文を二つに分けるほうが誤解を避けられます。
either wayの意味と使いどころ
either wayは「どちらにしても」「いずれにせよ」という意味の表現です。
二つの可能性のどちらが起きても結論が変わらないことを伝えるときに使います。
たとえば、承認されても修正を求められても今日中に対応する必要があるなら、Either way, we need to respond today.と言えます。
断定的に聞こえにくく、状況を冷静に整理する印象があるため、ビジネス会話でも便利です。
either wayは結果が同じであることを示す表現です。
| 表現 | 主な意味 | 使う場面 | 例文 |
|---|---|---|---|
| either A or B | AかBのどちらか | 選択肢を提示するとき | Choose either A or B. |
| either way | どちらにしても | 結論が変わらないとき | Either way, we will proceed. |
| either one | どちらの一つでも | 二つの物を選ぶとき | Either one will work. |
| either of | 二つのうちのどちらか | 特定の二者を指すとき | Either of them is suitable. |
either sideとeither endの位置表現
either sideは「両側のそれぞれ」「どちら側にも」という意味で使われます。
There are trees on either side of the road.は、「道路の両側に木があります」という意味です。
日本語に直すと「どちらか一方」に見えるeitherですが、このような文では両側の各々を指すことがあります。
either endも同様に、「両端のそれぞれ」という意味で使われます。
There is an entrance at either end of the building.なら、建物の両端に入口があるという内容です。
位置を示すeitherは両方の側を個別に示す場合があるため、前後の名詞を見て判断しましょう。
either sideやeither endは、二つの場所から片方だけを選ぶ意味とは限りません。
道路の両側や建物の両端のように、二つの位置それぞれを表す用法として理解することが重要です。
ビジネスでのeitherの使い方
続いてはビジネスでのeitherの使い方を確認していきます。
選択肢を示すメール表現
ビジネスメールでは、相手に対応方法を選んでもらう場面でeither A or Bが活躍します。
命令のように聞こえる表現を避けつつ、選択肢を整理して提示できるためです。
You may either reply to this email or contact our support team.は、返信またはサポートチームへの連絡を案内する丁寧な文です。
mayやcanを加えると、相手の裁量を尊重するやわらかな印象になります。
一方で、期限や必須条件がある場合は、選択肢を示したうえで締切を明記する必要があります。
eitherは依頼文を整理し、相手が行動を選びやすくする語として有用です。
| 目的 | 英語表現 | 日本語の意図 |
|---|---|---|
| 連絡方法の案内 | You may either call or email us. | 電話またはメールでご連絡いただけます。 |
| 日程の提案 | Either Tuesday or Thursday would work. | 火曜日または木曜日が都合よいです。 |
| 方法の確認 | Please choose either option. | どちらかの選択肢をお選びください。 |
| 結論の共有 | Either way, the deadline remains unchanged. | いずれにしても締切は変わりません。 |
| 否定への同意 | We have not received it either. | 当社でもまだ受け取っていません。 |
会議や交渉での柔らかな提案
会議では、相手の意見を尊重しながら複数の案を示したいことがあります。
We could either extend the timeline or reduce the scope.という表現なら、二つの現実的な選択肢を落ち着いて提示できます。
couldを使うことで、決定事項ではなく提案として受け取られやすくなります。
また、Either option has advantages.と述べれば、どちらか一方を最初から否定せずに議論を始められるでしょう。
交渉では、選択肢を二つに絞りすぎると相手に圧力を感じさせる場合もあります。
そのため、必要に応じてanother optionやalternative approachを加え、話し合いの余地を残す配慮も大切です。
We could either revise the proposal or schedule another meeting.
提案書を修正するか、別の会議を設定するかのどちらかを検討できます。
Either option would require approval from the finance team.
どちらの選択肢でも経理チームの承認が必要になります。
否定文での同意と注意点
否定文のeitherは、相手の発言に同意するときにも使えます。
たとえば、We have not received the updated file.と言われた際、We have not received it either.と答えれば、自社側でも未受領であることを示せます。
ただし、メールで否定を重ねると、文章全体が消極的に見えることがあります。
未対応であることを伝えるだけで終わらせず、次の対応予定を続けると建設的です。
We have not received it either, but we will follow up with the supplier today.のように書けば、状況と行動がセットで伝わります。
否定のeitherには次の対応策を添えると、ビジネスコミュニケーションが前向きになります。
eitherのスラングと口語表現
続いてはeitherのスラングと口語表現を確認していきます。
会話でのMe neitherとの違い
Me neither.は、相手の否定文に対して「私もそうではありません」と同意する定番の口語表現です。
たとえば、I cannot make it today.に対してMe neither.と返せます。
一方、I cannot make it either.は主語と動詞を含む完全な文であり、少し説明的な響きになります。
親しい会話ではMe neither.が短く自然ですが、理由や補足を加えたいときにはeitherを使った文が便利です。
Neither can I.も正しい表現で、やや整った印象を持ちます。
Me neitherは短い同意、eitherは文末で加える同意と整理すると使い分けやすいでしょう。
It is either this or thatのニュアンス
It is either this or that.は、「これかあれかのどちらかです」という意味の口語的な表現です。
原因や選択肢を簡潔に絞り込むときに使われます。
たとえば、The delay is either due to traffic or a system error.なら、遅延の原因は交通事情かシステムエラーのどちらかだという意味です。
会話では、It is either A or B.の形が早口でつながり、ひとまとまりに聞こえることも少なくありません。
ただし、根拠が十分でない段階で二択に断定すると、相手に狭い見方だと受け取られる可能性があります。
業務上では、These are the two most likely causes.のように、現時点の見立てであることを添えると穏当です。
皮肉や強調としてのEither way
either wayは中立的な表現ですが、声の調子や前後の文脈によっては、少し投げやりな印象を与えることがあります。
たとえば、Either way, it is not my problem.という文は、「どちらにしても私の問題ではありません」という距離のある言い方になります。
親しい友人同士なら軽い冗談として通じる場合もありますが、職場や顧客対応では避けたほうが無難でしょう。
ビジネスでは、Either way, we will support the transition.のように、協力的な結論へつなげると印象がよくなります。
either wayは語そのものより後ろに続く内容が印象を決めます。
eitherに特別なスラングの意味があるわけではありません。
ただし、Me neitherやEither wayなどの定着した口語表現では、短く自然な会話の流れを作る役割を果たします。
eitherの言い換えとまとめ
最後にeitherの言い換えと重要ポイントをまとめます。
eitherは文脈によって意味が変わるため、日本語訳だけを一つ覚えるよりも、形ごとに理解することが大切です。
二つから一つを選ぶならeither、否定文の末尾で「~もない」を加えるならeither、二つの案を並べるならeither A or Bを使います。
選択肢が三つ以上ある場合には、anyやone ofを使うほうが自然になるケースもあります。
either wayは「どちらにしても」、either sideは「両側のそれぞれ」という意味で使われる代表表現です。
言い換えとしては、状況に応じてone or the other、any、regardless、in any case、neitherなどを選べます。
eitherを使いこなす鍵は、二つの対象か、否定文か、定番表現かを見分けることです。
発音はイーザーとアイザーのどちらでも広く通じますので、まずは自分が言いやすい形で例文を声に出してみてください。
メールでは相手に選択肢を示し、会議では提案を整理し、日常会話では同意を自然に伝えられるようになります。