英語の基本動詞であるbeginは、学校英語から英会話、英検やTOEICまで幅広く登場する重要な単語です。
ところが、過去形のbeganと過去分詞のbegunはつづりも発音も似ているため、使い分けで迷う方は少なくありません。
特に現在完了ではhave begunとなるため、過去形のhave beganとしてしまわないよう注意が必要です。
この記事ではbeginの意味、活用、読み方、発音、例文、現在完了での使い方まで、自然な英文を作るために必要なポイントを順に確認していきます。
beginの活用と基本的な使い分け

それではまずbeginの活用と基本的な使い分けについて解説していきます。
原形・過去形・過去分詞・ing形の一覧
beginは不規則動詞であり、語尾にedを付ける一般動詞とは異なる変化をします。
原形はbegin、過去形はbegan、過去分詞はbegun、現在分詞と動名詞はbeginningです。
過去形と過去分詞の区別を最初に押さえることで、時制のミスを大きく減らせるでしょう。
| 文法上の形 | つづり | カタカナの目安 | 主な使い方 |
|---|---|---|---|
| 原形 | begin | ビギン | 現在形、助動詞の後、不定詞 |
| 三人称単数現在形 | begins | ビギンズ | he beginsのような現在形 |
| 過去形 | began | ビギャン | 過去に始まった出来事 |
| 過去分詞 | begun | ビガン | 現在完了、受動態 |
| 現在分詞 | beginning | ビギニング | 進行形、動名詞 |
beginの過去形はbeganで、過去分詞はbegunです。
haveやhas、hadの後ろにはbeganではなくbegunを置くことが基本となります。
過去形beganを使う場面
beganは、過去のある時点で始まった行為や出来事を表すときに使います。
昨日、先週、二年前など、いつ起きたかが明確な文と相性がよい形です。
I began my homework after dinner.は、私は夕食後に宿題を始めた、という意味になります。
この文ではafter dinnerという過去の具体的なタイミングが示されているため、beganが自然です。
I began to study English last year.
私は昨年、英語の勉強を始めました。
She began her new job in April.
彼女は四月に新しい仕事を始めました。
beginはbegin to doとbegin doingのどちらにも使えます。
意味の差は通常ほとんどなく、話し手が始めた動作をどのように表現したいかで選ばれます。
過去分詞begunを使う場面
begunは単独で過去を表す語ではなく、have、has、had、be動詞などと組み合わせる形です。
現在完了ではhave begun、過去完了ではhad begunとなります。
The meeting has begun.は、会議はすでに始まっています、という現在につながる意味合いです。
has beganは誤りとなるため、書き換え問題でも特に注意しましょう。
Yesterdayのように過去の時点を示す語がある場合はbeganが基本です。
Alreadyやjust、yetなどとともに経験、完了、継続を表す場合はbegunを使う可能性が高くなります。
beginの意味とよく使われる文型
続いてはbeginの意味とよく使われる文型を確認していきます。
始めるという基本の意味
beginの中心的な意味は、何かを始める、始まるです。
人が主語になる場合は、勉強、仕事、会話、作業などを始める意味で使われます。
イベントや授業、映画などが主語になる場合は、それらが始まるという意味になります。
We begin the class at nine.は、私たちは九時に授業を始めます、という表現です。
The class begins at nine.では、授業が九時に始まるという意味に変わります。
他動詞として使うbeginは、後ろに目的語を置けます。
自動詞として使うbeginは、目的語を置かずに出来事そのものの開始を表します。
begin to doとbegin doingの違い
beginの後ろにはto不定詞と動名詞の両方を続けられます。
She began to laugh.とShe began laughing.は、どちらも彼女は笑い始めたという意味です。
細かなニュアンスを意識するよりも、まずはどちらも文法的に正しいと理解することが大切でしょう。
ただし、beginningのような進行形とto不定詞が並ぶと、文章によっては少し重く感じられる場合があります。
会話ではbegin doingが自然に聞こえる場面も多く、文章ではbegin to doもよく用いられます。
The baby began to cry.
赤ちゃんが泣き始めました。
The baby began crying.
こちらも同じく、赤ちゃんが泣き始めました、という意味です。
begin withとbegin byの表現
begin withは、何かから始める、何かを最初に扱うという意味で使われます。
Let us begin with a simple question.は、簡単な質問から始めましょう、という表現です。
begin by doingは、最初にある行動をすることで始めるという意味になります。
He began by introducing himself.は、彼は自己紹介をすることから始めました、と訳せます。
前置詞withとbyの役割を意識すると、英文の構造が見えやすくなるでしょう。
beganとbegunの読み方・発音
続いてはbeganとbegunの読み方・発音を確認していきます。
beginの発音とアクセント
beginの発音記号は、一般にbɪɡɪnと表されます。
カタカナではビギンが近いものの、日本語のビを強く発音しすぎないことがポイントです。
アクセントは後半のginにあり、beは弱く短く発音します。
音の感覚としては、ビギンよりもビギンの後半を少し強めるイメージがよいでしょう。
beganの発音とカタカナ表記
beganの発音記号は、主にbɪɡænです。
カタカナで近づけるなら、ビギャンとなります。
最後のanは、日本語のアンのように口を閉じる音ではありません。
口を横に開き、アとエの中間のような音を出すと、英語らしい発音に近づきます。
beganは過去形なので、I began、she began、the show beganのように過去の文で登場します。
begunの発音と聞き分け
begunの発音記号は、主にbɪɡʌnです。
カタカナではビガンが目安ですが、最後は強いアンではなく、短くあいまいな母音を使います。
beganとbegunの最大の違いは、後半の母音です。
beganは口を横に広げる音、begunは口を大きく開けすぎない短い音と考えると聞き分けやすくなります。
begin ビギン
began ビギャン
begun ビガン
beginning ビギニング
カタカナは理解の補助にはなりますが、完全に英語の音を再現するものではありません。
音声を聞きながら、アクセント位置と母音の違いをまねる練習が効果的です。
現在完了におけるhave begunの用法
続いては現在完了におけるhave begunの用法を確認していきます。
完了を表すhave begun
現在完了のhave begunは、すでに始まったことを表します。
The concert has begun.は、コンサートは始まっています、またはコンサートはもう始まりました、という意味です。
話し手が今の状況を伝えたい場合に、現在完了がよく使われます。
単純過去のThe concert began.では、コンサートが始まったという過去の事実に焦点が置かれます。
The concert began at seven.は、七時に始まったという過去の出来事を伝えます。
The concert has begun.は、今すでに始まっているという現在の状況を伝えます。
継続を表すhave been beginningとの違い
beginは開始の瞬間を表す動詞であるため、通常は継続そのものを示す動詞とは少し性質が異なります。
そのため、have been beginningという形は使える場合があるものの、日常的にはhave begunのほうが自然なケースが多いでしょう。
The project has begun.なら、プロジェクトは開始されているという簡潔な表現になります。
動作が徐々に始まりつつある様子を強調したい場面では、It has been beginning to change.のような形も考えられます。
ただし、初級から中級の英作文では、無理に進行形にせずhave begunを選ぶほうが安全です。
already・just・yetとの組み合わせ
現在完了ではalready、just、yetといった副詞がよく使われます。
The movie has already begun.は、映画はすでに始まっています、という意味です。
The meeting has just begun.は、会議はたった今始まったところです、と訳せます。
Has the lesson begun yet?は、授業はもう始まりましたか、という質問です。
こうした副詞を見かけたら、haveやhasの後ろにbegunが置かれる形を意識しましょう。
| 英文 | 意味 | 使われる形 |
|---|---|---|
| The game began yesterday. | 試合は昨日始まりました。 | 過去形began |
| The game has begun. | 試合は始まっています。 | 現在完了has begun |
| The game had begun before we arrived. | 私たちが着く前に試合は始まっていました。 | 過去完了had begun |
| The game is beginning now. | 試合が今始まりかけています。 | 進行形is beginning |
beginを使った例文と英作文のポイント
続いてはbeginを使った例文と英作文のポイントを確認していきます。
日常会話で使える基本例文
beginは授業、仕事、趣味、会議、旅行など、さまざまな話題で使えます。
会話でよく使う表現をまとまりで覚えると、語彙力だけでなく文を組み立てる力も高まります。
When does the movie begin?は、映画はいつ始まりますか、という自然な質問です。
We began our trip early in the morning.は、私たちは早朝に旅行を始めました、という意味になります。
My sister has begun to learn Japanese.は、私の姉は日本語を学び始めています、と訳せます。
主語と時制を変えて繰り返すことで、begin、began、begunの使い分けが定着しやすくなるでしょう。
学校英語や試験で注意したい誤り
beginで特に多い誤りは、過去形と過去分詞の混同です。
I have began my work.は誤りで、I have begun my work.が正しい英文です。
また、Did you began the project?も誤りになります。
didの後ろには動詞の原形を置くため、Did you begin the project?とする必要があります。
助動詞didの後ろはbegin、haveやhasの後ろはbegunというルールを整理しておきましょう。
過去の肯定文ではbeganを使います。
didを使う疑問文と否定文ではbeginに戻します。
have、has、hadを使う完了形ではbegunを使います。
beginとstartの使い分け
beginとstartはどちらも始める、始まるを表す近い動詞です。
多くの場面では置き換えられますが、beginはやや文章的で落ち着いた印象を与えることがあります。
startは日常会話で使いやすく、機械や車を始動させる意味でも使われます。
The lesson begins at ten.とThe lesson starts at ten.は、どちらも授業は十時に始まります、という意味です。
一方で、start the carは自然ですが、begin the carとは通常言いません。
場面に応じた語の選択まで意識できると、より自然な英語表現につながります。
beginの活用を覚えるためのまとめ
beginの原形はbegin、過去形はbegan、過去分詞はbegun、ing形はbeginningです。
過去の出来事を述べるときはbeganを使い、現在完了や過去完了ではhave begunやhad begunを使います。
発音ではbeginがビギン、beganがビギャン、begunがビガンに近く、特に後半の母音の違いがポイントです。
begin to doとbegin doingはどちらも使え、基本的な意味の違いは大きくありません。
英文を作る際には、didの後ろはbegin、haveやhasの後ろはbegunという形を確認すると、重要な文法ミスを防げます。
例文を音読しながら活用と発音をセットで覚えれば、英会話や英作文でも自信を持って使えるようになるでしょう。