「build」の過去形・過去分詞・ing系はbuilt?読み方や例文・発音(カタカナも)は【現在完了の使い方等も】
英語の build は、建物を建てる場面だけでなく、関係を築く、計画を組み立てる、能力を高めるといった幅広い意味で使われる重要な動詞です。
学校英語や英検、TOEICなどでもよく登場する一方で、過去形と過去分詞が同じ built になること、ing形のスペルが building になることに迷う人も少なくありません。
さらに、現在完了や受動態で使う場合には、単に build の形を覚えるだけでは不十分です。
この記事では、build の活用、発音、意味の違い、例文、現在完了での使い方までを順番に整理します。
buildの活用と基本形

それではまず build の活用と基本的な意味について解説していきます。
buildの意味と読み方
build は「建てる」「築く」「作り上げる」「組み立てる」などを表す動詞です。
基本形の発音はビルドに近く、発音記号では /bɪld/ と表されます。
日本語ではビルドとカタカナ表記されることが多いものの、最初の母音は「ビー」ではなく、短く発音するイの音です。
build a house なら家を建てるという意味になり、build a bridge なら橋を架けるという意味になります。
ただし、build は目に見える建造物だけに使われる動詞ではありません。
build trust は信頼関係を築く、build confidence は自信をつける、build a team はチームを作り上げるという意味です。
このように、何かを少しずつ成長させたり、土台から形にしたりする感覚が build の中心にあります。
建築に限らず、継続的に価値や関係を作る場面でも build は活躍します。
| 形 | 英単語 | 発音の目安 | 主な使い方 |
|---|---|---|---|
| 原形 | build | ビルド | 現在形、助動詞の後 |
| 三人称単数現在形 | builds | ビルズ | he、she、it を主語にする現在形 |
| 過去形 | built | ビルト | 過去の出来事 |
| 過去分詞 | built | ビルト | 現在完了、受動態 |
| 現在分詞 | building | ビルディング | 進行形、動名詞 |
過去形と過去分詞のbuilt
build の過去形と過去分詞は、どちらも built です。
原形 build に ed を付けるのではなく、語尾のつづりが変化する不規則動詞として覚える必要があります。
過去形の built は、過去のある時点で完了した動作を表します。
たとえば、We built a small cabin last year. は、私たちは昨年小さな小屋を建てた、という意味です。
一方、過去分詞の built は have や has、had の後ろに置かれたり、be動詞と組み合わせて受動態になったりします。
同じ built でも、前後にある単語を見ると文法上の役割を判断できます。
過去形の例
I built this desk by myself.
私はこの机を自分で作りました。
過去分詞の例
I have built this desk by myself.
私はこの机を自分で作り上げてきました。
過去形では yesterday、last week、in 2020 のように、過去の時点を示す語句と一緒に使われやすい傾向があります。
過去分詞では have built、was built、has been built のように、前に置かれる語を確認するのがコツです。
built を見たら、まず文の前に have や be動詞があるかを確かめると判断しやすくなります。
ing形buildingのスペル
build の ing形は building です。
build にそのまま ing を加える形であり、最後の子音を重ねて buildding と書かない点に注意しましょう。
building は進行形で使われるだけでなく、名詞として建物を意味することもあります。
たとえば、They are building a new library. では building は現在分詞で、新しい図書館を建設しているという意味です。
一方で、That building is very old. では building は名詞で、あの建物はとても古いという意味になります。
同じ building でも、文の中での位置や前後の語から役割を判断しましょう。
build の活用は build、built、built、building です。
過去形と過去分詞は built、進行形や動名詞では building を使います。
build のように過去形と過去分詞が同じ動詞は、まとめて音読すると定着しやすくなります。
build、built、built と声に出した後、building まで続けて練習すると、会話や英作文でも取り出しやすくなるでしょう。
builtの発音とカタカナ表記
続いては built と building の発音を確認していきます。
builtの発音記号と音の違い
built の発音記号は /bɪlt/ です。
カタカナではビルトと表記されることが多く、build のビルドよりも最後が短く止まる感覚になります。
build は語末に d の音がありますが、built は t の音で終わります。
この違いを意識しないと、聞き手に現在形と過去形の区別が伝わりにくくなる場合があります。
最初の b は唇を軽く閉じてから息を出し、母音は短いイの音にします。
最後はルトを強く伸ばさず、舌先を上の歯ぐき付近につけて t の音を短く終えると自然です。
built はビルドではなく、最後を t で止めるビルトに近い音です。
buildingの発音とアクセント
building の発音記号は /ˈbɪldɪŋ/ です。
カタカナ表記ではビルディングが一般的ですが、英語では最初のビルにアクセントが置かれます。
後半のディングを強く伸ばすより、前半を少しはっきり発音すると英語らしいリズムになります。
また、building の最後はグを明確に発音するというより、鼻に抜けるングの音です。
日本語のビルディングという外来語に引っ張られすぎると、アクセントや音のつながりが異なることがあります。
英語学習では、カタカナは入口として使い、音声も聞いて確認するとよいでしょう。
聞き取りで迷いやすい語句
build は billed、guild、field などの単語と一部の音が似て聞こえる場合があります。
ただし、文脈を確認すれば意味の取り違えは防げます。
built は belt と混同されることもありますが、belt はベルトで /belt/、built はビルトで /bɪlt/ です。
母音の違いがあるため、短い例文を繰り返し聞くと区別しやすくなります。
発音練習の例
I build websites.
アイ ビルド ウェブサイツ
I built a website.
アイ ビルト ア ウェブサイト
I am building a website.
アイ アム ビルディング ア ウェブサイト
活用形を並べて発音すると、build、built、building の音の違いを一度に確認できます。
意味だけでなく音まで結び付けて覚えることが、リスニング力の向上にもつながります。
buildの意味と使い分け
続いては build が持つ意味と使い分けを確認していきます。
建物や設備の建設
build の代表的な意味は、建物、道路、橋、施設などを建設することです。
They built a school near the station. は、彼らは駅の近くに学校を建てた、という意味になります。
目的語には house、home、school、factory、bridge、road などがよく置かれます。
make も作るという意味を持ちますが、大きな構造物を土台から建設する場面では build が自然です。
家を建てるなら build a house、ケーキを作るなら make a cake と考えると、基本的な使い分けがつかみやすいでしょう。
時間をかけて形にする建設のニュアンスがあるとき、build が選ばれやすくなります。
関係や能力の形成
build は抽象的なものを育てる場合にも使われます。
build trust は信頼を築く、build a relationship は関係を築く、build confidence は自信を育てるという意味です。
These activities help children build confidence. は、これらの活動は子どもたちが自信をつける助けになる、と訳せます。
ここでの build は、一瞬で完成するものではなく、経験や努力を重ねて少しずつ形成されるものを表しています。
仕事では build a network、build a reputation、build a brand などの表現もよく見られます。
人脈、評判、ブランドはいずれも長期的に積み上げる対象であり、build のイメージとよく合います。
build は物理的な建設だけでなく、信頼、自信、関係、評判などを時間をかけて築く場合にも使えます。
計画や仕組みの構築
ソフトウェア、仕組み、計画、チームを作る場面でも build は頻繁に登場します。
build a website はウェブサイトを構築する、build a system はシステムを構築する、build a strategy は戦略を組み立てるという意味です。
IT分野では build がプログラムをコンパイルして実行可能な形にする意味で使われることもあります。
ただし日常的な英語では、ウェブサイトやアプリを作り上げるという広い意味で build を使うことも一般的です。
We are building a better service. は、私たちはよりよいサービスを作り上げている、という自然な表現です。
完成品だけでなく、改善の途中にあるプロセスにも焦点を当てられる点が build の特徴です。
過去形builtを使う例文
続いては過去形 built を使う例文を確認していきます。
過去の建設を表す例文
過去形の built は、過去に行った建設や制作を伝えるときに使います。
She built her house twenty years ago. は、彼女は20年前に家を建てた、という意味です。
They built the bridge in just six months. は、彼らはわずか6か月でその橋を建設した、となります。
We built a playground for local children. は、私たちは地域の子どもたちのために遊び場を作った、という内容です。
いずれも、いつ完成したか、いつ作業したかという過去の事実を伝えています。
yesterday、last month、three years ago のような過去を示す語句があるときは、built が選ばれる可能性が高いでしょう。
抽象的な対象を表す例文
build の過去形は、信頼やキャリアなどの抽象的な対象にも使えます。
He built a strong relationship with his clients. は、彼は顧客と強い関係を築いた、という意味です。
Our team built trust through honest communication. は、私たちのチームは率直なコミュニケーションを通じて信頼を築いた、と訳せます。
She built her career step by step. は、彼女は一歩ずつキャリアを築いた、という表現です。
このような例文では、建物を建てるという意味ではなく、努力の積み重ねで価値ある状態を作ったという意味になります。
目的語が trust、career、relationship なら、build は築くと訳すと文脈に合いやすくなります。
否定文と疑問文の形
一般動詞 build の過去形で否定文を作る場合は、did not または didn’t を使います。
このとき、動詞は built ではなく原形の build に戻ります。
I did not build the table. は、私はそのテーブルを作らなかった、という意味です。
Did you build this model yourself? は、あなたはこの模型を自分で作ったのですか、となります。
質問に答える場合は、Yes, I did. や No, I didn’t. のように did を使います。
肯定文
He built a new shed.
否定文
He did not build a new shed.
疑問文
Did he build a new shed?
did がすでに過去を表しているため、その後の動詞に built を置かないことが重要です。
did の後ろは必ず build のような原形になると覚えましょう。
現在完了と受動態のbuilt
続いては現在完了と受動態で使う built を確認していきます。
現在完了のhave built
現在完了では、have または has の後ろに過去分詞 built を置きます。
I have built several websites. は、私はこれまでにいくつかのウェブサイトを作ってきた、という意味です。
過去の経験や現在につながる成果を表すため、単純に過去の出来事を述べる built とは視点が異なります。
I built several websites last year. は、昨年いくつかのウェブサイトを作った、という過去の事実です。
I have built several websites. は、これまでウェブサイトをいくつか作った経験がある、というニュアンスになります。
現在完了では、明確に終わった過去の時点を示す last year や yesterday を通常は一緒に使いません。
have built は過去から現在までの経験、成果、継続を意識する形です。
| 文 | 意味 | 焦点 |
|---|---|---|
| I built a website last month. | 私は先月ウェブサイトを作りました。 | 先月という過去の時点 |
| I have built a website. | 私はウェブサイトを作ったことがあります。 | 現在に関係する経験や成果 |
| She has built a strong team. | 彼女は強いチームを築いてきました。 | 現在あるチームという結果 |
| We have built trust over time. | 私たちは時間をかけて信頼を築いてきました。 | 過去から現在までの積み重ね |
現在完了の継続と結果
build を現在完了で使うと、経験だけでなく結果や継続の意味を表せます。
They have built a successful business. は、彼らは成功した事業を築き上げた、という結果に注目する表現です。
We have built our community for ten years. は、私たちは10年間コミュニティを築いてきた、という継続の意味になります。
for ten years や since 2016 のような期間を示す表現がある場合、過去から現在まで続く活動をイメージしやすくなります。
ただし、実際の英語では have been building のような現在完了進行形がより自然になる場合もあります。
We have been building the house for six months. は、私たちは6か月間その家を建て続けている、という途中経過を強調する文です。
完成を意識する have built と、作業の継続を意識する have been building の違いを押さえましょう。
have built は完成や成果に目が向きやすい表現です。
have been building は、現在も続く作業や過程を伝えたいときに適しています。
受動態のbe built
受動態では be動詞と過去分詞 built を組み合わせます。
The museum was built in 1995. は、その博物館は1995年に建てられた、という意味です。
誰が建てたかよりも、建物や対象そのものに焦点を当てたいときに受動態が便利です。
A new station is being built near our town. は、私たちの町の近くでは新しい駅が建設中です、という意味になります。
is being built は現在進行形の受動態であり、今まさに建設が進んでいることを表します。
The system has been built to protect customer data. は、そのシステムは顧客データを守るために構築されている、という現在完了の受動態です。
be built は建てられる、has been built は建てられた、is being built は建設中であると整理できます。
buildと関連表現の理解
続いては build と一緒に覚えたい関連表現を確認していきます。
makeとbuildの違い
make と build はどちらも作ると訳されますが、使われる対象やイメージに違いがあります。
make は食べ物、書類、約束、決定など、幅広いものを作る場合に使える基本動詞です。
build は建物、仕組み、関係、能力などを、段階を踏んで作り上げる場面に向いています。
make a decision は決断する、make breakfast は朝食を作る、make a mistake は間違えるです。
build a house は家を建てる、build confidence は自信をつける、build a platform は基盤を構築するとなります。
完成までの工程や土台のイメージが強いときは、build を選ぶと自然です。
createとbuildの違い
create も作る、創造するという意味を持ちます。
create は新しいアイデア、作品、機会、問題などを生み出す場面でよく使われます。
build は、すでにある材料や要素を組み合わせ、時間をかけて形にする感覚が強めです。
create a design はデザインを生み出す、build a website はウェブサイトを構築するという組み合わせが代表的です。
もちろん create a website も文法的に誤りではありません。
ただし、機能、構造、公開までを含めて組み立てる印象を出したいときは build がよく選ばれます。
buildを含む頻出表現
build を使った表現は、英会話、ビジネス英語、ニュース記事などで数多く見られます。
build up は徐々に増やす、強める、蓄積するという意味です。
build up savings は貯金を増やす、build up experience は経験を積む、build up strength は体力をつけるという意味になります。
build on は、既存の成果や考えを土台にして発展させる表現です。
We can build on this idea. は、このアイデアを土台にして発展させられる、という意味です。
build into は、仕組みや計画の中に機能などを組み込む意味で使われます。
build up、build on、build into まで覚えると、build の表現力が大きく広がります。
| 表現 | 主な意味 | 例文の内容 |
|---|---|---|
| build up | 増やす、蓄積する | 経験や貯金を積み上げる |
| build on | 土台にして発展させる | アイデアや成功を活用する |
| build into | 組み込む | 仕組みに安全機能を入れる |
| build around | 中心に据えて組み立てる | 顧客の要望を軸に計画する |
| build for | 目的に合わせて作る | 子ども向けに製品を設計する |
buildの活用と使い方のまとめ
build の原形、過去形、過去分詞、ing形は、build、built、built、building です。
過去形と過去分詞が built で共通するため、文の前後にある語を見て役割を判断しましょう。
過去の出来事を述べるなら I built a house last year. のように built を使います。
現在完了では I have built a house. のように have と過去分詞 built を組み合わせ、経験や成果、現在とのつながりを表します。
受動態では The house was built in 2000. のように、建てられた対象に焦点を当てられます。
また、build は建物を建設するだけでなく、信頼、自信、人間関係、キャリア、システムなどを築く場合にも使える便利な動詞です。
build、built、built、building を例文とともに覚えることが、正確な英作文と聞き取りへの近道になります。