「IT」の意味・例文・ビジネスでの使い方・読み方(カタカナの発音も)・スラング・言い換えは?【when it comes toやkeep it upやcall it a day等】
英語のitは短い単語でありながら、会話、メール、会議、映画、スラングまで幅広く登場します。
単に「それ」と訳すだけでは意味が通じにくい表現も多く、前後の状況から役割をつかむことが大切です。
とくにwhen it comes to、keep it up、call it a dayのような定番表現は、単語ごとの直訳ではなく、かたまりとして理解すると使いやすくなるでしょう。
この記事ではitの基本的な意味、読み方、例文、ビジネス英語での使い方、口語表現、自然な言い換えまでをわかりやすく整理します。
ITの意味と基本的な役割

それではまずITの意味と基本的な役割について解説していきます。
代名詞としてのit
英語のitは、すでに話題に出た物、事柄、動物、状況などを指す代名詞です。
日本語では「それ」「それは」「そのこと」と訳される場面が多いものの、毎回きれいに日本語へ置き換えられるとは限りません。
たとえば、I bought a new computer. It is very fast.という文では、itはa new computerを受けています。
意味は「私は新しいパソコンを買いました。それはとても速いです」となります。
同じ名詞を何度も繰り返す代わりにitを置くことで、英語の文章はすっきりした印象になります。
itが何を指すのかを、直前の文や会話の流れから探すことが基本です。
例文
I found your key. It was under the desk.
あなたの鍵を見つけました。それは机の下にありました。
ただし、人に対してitを使うことは通常ありません。
人であればhe、she、theyなどを使い、名前や性別が不明な場合にはtheyを選ぶことも増えています。
一方、ペットや赤ちゃんについて、性別を特定せずに話す場合にはitが使われることがあります。
形式主語としてのit
itには具体的な物を指さない用法もあります。
代表例が天気、時刻、距離、温度、周囲の状況を表すときのitです。
It is raining.は「雨が降っています」、It is five o’clock.は「5時です」という意味になります。
このitは日本語の「それ」に相当する対象を持たず、文の形を整える役目を担っています。
天気や時間を表すitは、特定の名詞を受けていない形式的な主語と覚えると理解しやすいでしょう。
| 表現 | 意味 | itの役割 |
|---|---|---|
| It is sunny today. | 今日は晴れです。 | 天気を表す形式主語 |
| It is late. | 遅い時間です。 | 時刻や状況を表す形式主語 |
| It is ten kilometers from here. | ここから10キロメートルです。 | 距離を表す形式主語 |
| It is difficult to decide. | 決めるのは難しいです。 | 後ろの内容を受ける形式主語 |
It is important to check the details.のように、不定詞句やthat節の内容を後ろへ置く文でもitが使われます。
「詳細を確認することは重要です」という意味で、英語では長い主語を後ろに回す形が自然です。
情報技術を表すITとの違い
大文字のITは、Information Technologyの略語として使われます。
日本語では情報技術、情報システム、IT業界などの意味で定着しており、小文字のitとは別物です。
文中でITと大文字で書かれていれば、通常はパソコン、ネットワーク、ソフトウェア、データ活用に関する分野を指します。
一方で英会話や英文メールでは、小文字のitが頻繁に現れます。
ITは情報技術、小文字のitは代名詞や形式主語という見分け方をまず身につけましょう。
英語学習で扱うitは、単独で訳語を固定しないことが重要です。
前の名詞を指すのか、天気や時間を表すのか、後ろの内容をまとめて受けているのかを確認すると、意味の取り違えを防げます。
ITの読み方とカタカナ発音
続いてはITの読み方とカタカナ発音を確認していきます。
小文字itの発音
小文字のitは、カタカナでは一般に「イット」と表記されます。
発音記号ではイに近い短い母音のあとに、舌先を上の歯茎へ当てるtの音が続きます。
日本語の「イット」を強く二拍で発音するよりも、短く軽く「イッ」と言う感覚に近いでしょう。
文章の中では前後の単語とつながるため、単独で聞こえるほど明確でない場合もあります。
たとえばmake itは「メイク イット」ではなく、自然な会話ではまとまって聞こえます。
itは短く弱く発音されることが多いため、聞き取りでは前後の語も含めて確認すると効果的です。
大文字ITの読み方
情報技術を意味するITは、アルファベットを一文字ずつ読みます。
カタカナでは「アイティー」と発音します。
IT companyは「アイティー カンパニー」、IT departmentは「アイティー ディパートメント」のように使われます。
英語圏でもITは略語として広く通じますが、より説明的にInformation Technologyと言うこともあります。
日本語のビジネス会話で「アイティー」と言う場合は、ほぼ情報技術の意味と考えて問題ありません。
聞き間違えを避けるコツ
itはeat、eight、atなどと混同しやすい単語の一つです。
ただし、英語では単語単体の音だけでなく、文全体の意味が聞き分けの手がかりになります。
Can you check it.なら「それを確認できますか」、Can you check eight.では文脈が不自然になりやすいため、意味からitだと判断できます。
短い音を聞き取る練習では、会話表現を一文ごとに繰り返して音読する方法が役立ちます。
音声を聞いたあと、スクリプトでitの位置を確認し、自分でも同じ速度に近づけるように発音してみてください。
発音練習の例
I like it.
I need it now.
Can we discuss it tomorrow?
ITを使う基本例文と文法
続いてはITを使う基本例文と文法を確認していきます。
目的語として使う例文
itは動詞の後ろに置かれ、目的語になることがあります。
I understand it.は「私はそれを理解しています」、Please send it to me.は「それを私に送ってください」という意味です。
この用法では、何を指しているかが会話の参加者に共有されている必要があります。
たとえば資料の話をしている最中なら、Send it today.のitはその資料を指すでしょう。
同じ対象が複数ある場合は、曖昧さを避けてthe file、the report、the proposalなどと言い直すほうが親切です。
ビジネスメールではitの指す内容が不明確にならないよう、重要な対象は名詞で再提示するのが安全です。
make itとtake itの表現
make itは非常に多義的な表現です。
予定に間に合う、成功する、参加できる、目的地へ着くなど、状況によって意味が変わります。
I can make it by noon.なら「正午までに間に合います」、We finally made it.なら「ついに到着しました」や「ついにやり遂げました」という意味になります。
take itは「それを取る」だけでなく、「受け取る」「受け止める」「理解する」といった意味にもなります。
Take it easy.は「気楽にいこう」「無理しないでください」という定番の声かけです。
| 表現 | 主な意味 | 例文 |
|---|---|---|
| make it | 間に合う、成功する、到着する | I can make it to the meeting. |
| take it easy | 無理をしない、落ち着く | Take it easy after work. |
| get it | 理解する、手に入れる | I get it now. |
| mean it | 本気で言う | I really mean it. |
| leave it to me | 私に任せる | Leave it to me. |
It isとIt wasの使い分け
It isは現在の状態、It wasは過去の状態を表します。
It is useful.は「それは役立ちます」または「役立つものです」、It was useful.は「それは役立ちました」となります。
天気でも同様に、It is cold today.は今日が寒いという現在の話であり、It was cold yesterday.は昨日が寒かったという過去の話です。
日本語では主語を省くことが多い一方、英語では文として主語を置く必要があります。
そのため、主語を思いつかないときにitが使われる場面が少なくありません。
itを含む熟語は、単語を分解して訳そうとすると不自然になりがちです。
make it、get it、take it easyのような表現は、例文と一緒にかたまりで覚えると会話で使いやすくなります。
ビジネスでのITの使い方
続いてはビジネスでのITの使い方を確認していきます。
メールで使うit
英文メールではitが頻繁に使われますが、短くしすぎると相手に伝わりにくくなることがあります。
Please review it.だけでは、どの資料を確認すべきなのか分からない場合があります。
初めて依頼するメールなら、Please review the attached proposal.のように具体的な名詞を使うほうが明確です。
その後のやり取りで対象が共有できているなら、Please review it by Friday.としても自然でしょう。
最初は具体名詞、二回目以降はitという使い分けを意識すると、読みやすいメールになります。
メール例文
I have attached the revised schedule.
Please review it and let me know your feedback.
修正したスケジュールを添付しました。ご確認のうえ、ご意見をお知らせください。
会議で使うit
会議では、話題に上がっている計画、問題、提案などをitで受けることができます。
Let’s discuss it in the next meeting.は「次回の会議でそれについて話し合いましょう」という意味です。
We need to solve it quickly.は「私たちはそれを早く解決する必要があります」となります。
ただし会議の参加者が多い場合、itが別の話題を指すと受け取られることもあります。
To solve the delivery issue, we need more data.のように、重要な論点は名詞で明示すると誤解を減らせます。
IT業界を表す大文字IT
大文字のITは、ビジネスの職種や組織の説明でよく使われます。
IT strategyはIT戦略、IT infrastructureはITインフラ、IT supportはITサポートを意味します。
社内のIT departmentは、システム管理、端末の設定、セキュリティ対応、業務ツールの導入などを担当する部署です。
ITという語は広い意味を持つため、採用、提案、事業紹介では具体的な領域を補うと伝わりやすくなります。
たとえばIT servicesよりもcloud security servicesやbusiness software developmentとしたほうが、提供内容を想像しやすいでしょう。
大文字ITは便利な総称ですが、ビジネス文書では具体的な技術や業務内容まで示すことが重要です。
ビジネス英語では、簡潔さと明確さの両立が求められます。
itを使って文章をすっきりさせつつ、相手が対象を特定できない可能性がある部分では、ファイル名、案件名、課題名を具体的に書きましょう。
when it comes toなどの定番表現
続いてはwhen it comes toなどの定番表現を確認していきます。
when it comes toの意味
when it comes toは「~のことになると」「~に関しては」という意味で使われます。
話題を特定の分野へ絞り込むときに便利な表現です。
When it comes to customer service, speed matters.は「顧客対応のことになると、速さが重要です」と訳せます。
このitは具体的な物を指しているというより、comes toという表現の一部として機能しています。
後ろには名詞、動名詞、名詞句を置くのが基本です。
when it comes toのtoは前置詞なので、後ろには動詞の原形ではなく名詞や動名詞を置く点に注意してください。
例文
When it comes to managing time, preparation is essential.
時間管理に関しては、準備が欠かせません。
keep it upとcall it a dayの意味
keep it upは「その調子で続ける」「よく頑張っているので続けて」という励ましの言葉です。
部下、同僚、友人などが良い仕事をしているときに使えます。
You are doing a great job. Keep it up.なら「素晴らしい仕事をしています。その調子で続けてください」という意味です。
call it a dayは「今日はここまでにする」「今日の作業を終える」という意味の口語表現です。
Let’s call it a day.は、会議や作業を切り上げる際に自然に使えます。
call it a dayは作業を放棄するという意味ではなく、一区切りとして今日の業務を終える表現です。
| 表現 | 自然な日本語 | 使う場面 |
|---|---|---|
| when it comes to | ~に関しては | 話題を限定するとき |
| keep it up | その調子で続けて | 相手を励ますとき |
| call it a day | 今日はここまでにする | 仕事や作業を終えるとき |
| get it | 分かった、理解した | 説明を理解したとき |
| go for it | やってみて、挑戦して | 背中を押すとき |
| it depends | 場合によります | 条件によって答えが変わるとき |
It dependsとthat’s itの使い方
It dependsは「場合によります」という意味です。
質問に対して即答できないとき、条件や状況によって結論が変わることをやわらかく伝えられます。
How long will it take.と聞かれた場合に、It depends on the scope.と答えれば「範囲によります」となります。
that’s itは「それで全部です」「以上です」「まさにそれです」といった意味で使われます。
説明が終わったときのThat’s it for today.は「今日は以上です」という自然な締めの表現です。
相手の発言に対してThat’s it.と言う場合は「その通りです」という共感を表すこともあります。
ITのスラングと言い換え表現
続いてはITのスラングと言い換え表現を確認していきます。
口語で使われるitのフレーズ
itを含む表現には、親しい会話でよく使われる口語的な言い回しがあります。
That’s the way it is.は「そういうものです」「現実はそうです」という意味です。
It’s not my thing.は「それは自分の好みではありません」「自分には向いていません」と、強く否定しすぎずに好みを伝える表現になります。
It’s up to you.は「あなた次第です」、You nailed it.は「見事にやりました」「その通りです」という意味です。
スラング寄りの表現は、相手との距離感や職場の雰囲気に合わせて使うとよいでしょう。
丁寧な言い換え
カジュアルな表現を、そのまま取引先や目上の相手へ使うと軽い印象になる場合があります。
たとえばKeep it up.は親しみのある励ましですが、より丁寧に言うならPlease continue the excellent work.のように言い換えられます。
Let’s call it a day.は社内の打ち合わせで自然ですが、正式な会議ではLet’s conclude today’s meeting.も使えます。
Got it.は「分かりました」という便利な口語表現です。
より丁寧にするならI understand.、Certainly.、I will take care of it.などを選ぶと安心です。
| カジュアルな表現 | 意味 | 丁寧な言い換え |
|---|---|---|
| Got it. | 分かりました。 | I understand. |
| Keep it up. | その調子で続けて。 | Please continue the excellent work. |
| Call it a day. | 今日はここまでにする。 | Let’s conclude today’s work. |
| It’s up to you. | あなた次第です。 | The decision is yours. |
| You nailed it. | 見事です、その通りです。 | You handled it very well. |
誤解を避けるための注意点
itを含む英語表現は、辞書的な意味だけでは気持ちや温度感が分かりにくいことがあります。
たとえばWhatever.のような言葉は、言い方によって投げやりな印象を与えることがあります。
That’s it.も、穏やかな口調なら「以上です」ですが、強い口調では「もう十分です」という不満に聞こえる可能性があります。
英語では表情、声の調子、前後の会話によって印象が大きく変わります。
迷った場合は、短いスラングよりも具体的で丁寧な文を選ぶことが、ビジネスや初対面の会話では無難です。
itを使った口語表現は、会話を自然にする魅力があります。
ただし、相手や場面を問わず使えるわけではありません。社外の相手には丁寧な言い換えを備えておくと、英語での印象を安定させやすくなります。
まとめ
itは「それ」を指す代名詞として知られていますが、天気、時間、距離、状況を表す形式主語としても使われます。
小文字のitは「イット」と発音し、大文字のITは情報技術を意味する「アイティー」です。
when it comes toは「~に関しては」、keep it upは「その調子で続けて」、call it a dayは「今日はここまでにする」という意味で使われます。
itは単語単体で訳語を決めるより、前後の文脈と表現全体で意味をつかむことが上達への近道です。
ビジネスメールでは対象が曖昧にならないよう具体名詞を適宜使い、会話では定番フレーズをかたまりで覚えると、より自然な英語表現につながるでしょう。