英語のrejectは、メール、採用選考、製造現場、論文投稿、恋愛表現など、幅広い場面に登場する重要語です。
単純に「拒否する」と覚えるだけでは、reject with、reject for、rejectionといった形に出会ったとき、意味の違いや文の組み立てで迷いやすいでしょう。
特にビジネスでは、相手を必要以上に傷つけずに断る表現や、不具合品を受け入れない品質管理上の表現として使い分ける必要があります。
ここではrejectの基本的な意味、読み方、例文、類語、スラングとしてのニュアンスまで、実務で使いやすい形で整理します。
rejectの意味と基本イメージ

それではまずrejectの意味と、会話やビジネスで押さえたい基本イメージについて解説していきます。
受け入れないという中心的な意味
rejectは動詞で、「受け入れない」「拒絶する」「却下する」「不合格にする」といった意味を持ちます。
何かを見たり、検討したりしたうえで、基準や意思に合わないため受け入れないというニュアンスが中心です。
たとえば提案書を読んだ後で採用しない、応募者を選考した後で不採用にする、納品物を検査した後で不良品として受領しない、といった場面に適しています。
rejectには、判断を経て明確に受け入れを断つ印象があります。
そのため、単に気が進まないという軽い断りよりも、やや強く、公式な響きを持つことがあります。
目的語にはproposal、application、offer、idea、claim、productなど、提案、申請、申し出、主張、製品を置けます。
We rejected the proposal.
私たちはその提案を却下しました。
この文では、提案を検討対象にした結果、採用しないと決めたことが伝わります。
社内の企画、取引条件、予算申請などにも応用できる基本形です。
人を拒絶する場合の強さ
rejectは人に対しても使えますが、感情面では強く聞こえることがあります。
たとえばHe rejected her.は、彼が彼女を拒絶した、あるいは恋愛的な申し出を断ったという意味になり得ます。
採用の文脈でWe rejected the candidate.と言えば、その候補者を不採用にしたという意味です。
ただし、相手本人に向ける連絡では、You were rejected.のような直接的な表現は冷たく感じられる場合があります。
対外メールではrejectを避け、選考結果や判断をやわらかく伝える表現を選ぶのが無難です。
たとえばWe have decided not to move forward with your application.なら、応募を却下した事実を伝えつつも、語調を和らげられます。
相手との関係性、断る理由、今後の接点の有無まで考えることが、自然な英語コミュニケーションにつながります。
名詞形rejectionとの関係
rejectionはrejectの名詞形で、「拒絶」「却下」「不採用」「不良判定」などを表します。
動詞として動作を述べるならreject、出来事や結果そのものを指すならrejectionを使います。
採用活動ではjob rejectionで不採用、製造業ではproduct rejectionで製品の不合格や受入拒否を表せます。
The application was rejected.
その申請は却下されました。
The rejection of the application was unexpected.
その申請が却下されたことは予想外でした。
受動態のwas rejectedは、誰が判断したかよりも、却下という結果に焦点を当てる言い方です。
一方、rejectionは前置詞ofと組み合わせて、何が拒絶されたのかを説明する形がよく使われます。
rejectの読み方とカタカナ発音
続いてはrejectの読み方と、通じやすい発音のポイントを確認していきます。
発音記号とアクセント位置
rejectの発音記号は、名詞と動詞でアクセント位置が変わる点が特徴です。
動詞のrejectは、一般的にリジェクトに近い発音で、後ろのjectにアクセントを置きます。
名詞のrejectは、リジェクトまたはリジェクト品のように使われることもありますが、英語では地域や業界によって発音の揺れが見られます。
日本語のカタカナでは「リジェクト」と表記されるのが一般的でしょう。
動詞として使う場合は、後半をやや強く発音する意識が大切です。
最初のreを強く読むより、ri-JECTというリズムを意識すると英語らしく聞こえやすくなります。
| 語句 | カタカナの目安 | 主な意味 |
|---|---|---|
| reject | リジェクト | 拒否する、却下する |
| rejection | リジェクション | 拒絶、却下、不採用 |
| rejected | リジェクティド | 拒否された、却下された |
| rejecting | リジェクティング | 拒否している、却下している |
日本語のリジェクトとの使われ方
日本語のビジネス現場でも、「この案はリジェクトされた」「リジェクト品を隔離する」といった言い方を見聞きすることがあります。
ただし、日本語としてのリジェクトは英語よりも、却下、不採用、不良判定という事務的な意味に寄りやすい傾向があります。
英語で人間関係に使うrejectは、心理的な拒絶まで含む場合があるため、カタカナ語と同じ軽さで使わないほうがよいでしょう。
品質管理の文脈ではreject品、reject rate、reject criteriaのような表現が使われます。
ここでのrejectは感情的な拒絶ではなく、検査基準を満たさない製品や部品を区分する専門用語です。
聞き取りで混同しやすい関連語
rejectと似た音の単語にprojectやobjectがありますが、意味もアクセントも異なります。
projectはプロジェクトや投影するという意味で、reが付くrejectとは別の単語です。
objectは物体、目的、反対するという意味を持ち、文脈によって品詞も変わります。
また、refuseも「断る」と訳されますが、相手からの依頼や申し出を断る場面で使われやすい語です。
rejectは審査や基準に照らして受け入れない場面、refuseは依頼や要求を断る場面を意識すると整理しやすくなります。
発音だけでなく、何を断っているのかに注目すると、単語選びの精度も上がります。
ビジネスでの使い方と例文
続いてはrejectをビジネスで使う場面と、失礼になりにくい例文を確認していきます。
提案や申請を却下する表現
企画書、見積もり、契約条件、稟議などを採用しない場面ではrejectが使えます。
ただし、社外向けのメールでは、単にrejectと書くだけでは判断が一方的に聞こえる可能性があります。
理由、感謝、次の可能性を必要に応じて添えると、相手への配慮が伝わります。
After careful review, we decided to reject the proposal due to budget constraints.
慎重に検討した結果、予算上の制約により、その提案を採用しないことにしました。
After careful reviewを先に置くことで、十分に検討したという姿勢を示せます。
due to budget constraintsは理由を簡潔に伝える表現であり、提案内容そのものを否定しすぎない点も実務的です。
社外の相手へ不採用や却下を伝えるときは、rejectだけで完結させず、検討への感謝と判断理由を可能な範囲で加えるとよいでしょう。
たとえばThank you for your proposal. After review, we have decided not to proceed at this time.のように書けば、よりやわらかい印象になります。
将来の取引余地を残したい場合は、We hope to explore other opportunities in the future.を続ける方法もあります。
採用選考と応募に関する例文
採用担当者が候補者の応募を不採用にする場合、社内報告ではrejectを使っても不自然ではありません。
一方で候補者本人への連絡では、応募者を目的語にして直接rejectする表現を避ける配慮が求められます。
選考結果は応募や選考プロセスに焦点を当てると、丁寧な文章になります。
| 場面 | 英語表現 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 社内メモ | We rejected three applicants. | 応募者3名を不採用にした |
| 候補者への連絡 | We will not be moving forward with your application. | 今回の応募は次の選考へ進めない |
| 選考結果の通知 | We have chosen another candidate. | 別の候補者を選定した |
| 再応募の案内 | Please consider applying again in the future. | 今後あらためて応募を検討してほしい |
採用連絡では、相手をrejectしたという構図より、選考の結論を伝える構図にすると自然です。
不採用という内容は変わらなくても、語句の選び方によって企業の印象は大きく変わります。
製品や品質管理に関する例文
製造、物流、購買、検品の領域では、rejectは比較的直接的に使いやすい単語です。
仕様、図面、許容差、検査基準に適合しない品物を、受入対象から外す意味で用いられます。
この場合のrejectは人への否定ではなく、客観的な基準に基づく処置を指します。
The inspection team rejected the parts because they did not meet the required specifications.
検査チームは、必要な仕様を満たしていなかったため、その部品を不合格としました。
reject the partsのように製品を目的語に置く形は、品質関連の英文で頻出します。
rejected partsは不合格部品、rejection rateは不良率や不合格率、reject criteriaは不合格判定基準と訳せます。
原因を示す場合にはbecause、due to、for failing to meetなどを使えます。
reject withとreject forの使い分け
続いては混同しやすいreject withとreject forの違いを確認していきます。
reject withが示す内容
reject withは、何かを添えて拒否する、あるいはある言葉や反応とともに拒絶するという意味で使われることがあります。
ただし、reject withは固定表現として非常に頻繁に使う組み合わせではなく、文脈に応じた選択が必要です。
たとえばreject an offer with a brief explanationなら、簡潔な説明を添えて申し出を断るという意味になります。
withの後には、説明、コメント、笑い、怒り、沈黙など、拒絶に伴う要素が置かれます。
She rejected the offer with a polite email.
彼女は丁寧なメールでその申し出を断りました。
このwithは、何を拒否の手段や付随情報として使ったかを示しています。
ビジネスメールではwith a polite emailよりも、by sending a polite emailのほうが動作の手段を明確にしたい場合もあります。
reject withの後ろには、拒絶の理由そのものではなく、添えたものや対応の仕方が来やすい点がポイントです。
reject forが示す理由
reject forは、理由を示すために使われる場合があります。
たとえばreject an application for incomplete documentationなら、書類不備を理由に申請を却下するという意味です。
forの後には、却下につながった事情、欠陥、違反、条件不足などを置けます。
ただし、文章によってはreject because ofやreject due toのほうが理由関係を明確に伝えられます。
| 表現 | 後ろに置く内容 | 例 |
|---|---|---|
| reject with | 添えるもの、対応方法 | reject it with an explanation |
| reject for | 却下の理由、問題点 | reject it for safety concerns |
| reject because of | 明確な原因 | reject it because of damage |
| reject due to | 事務的な理由 | reject it due to missing data |
forは短くまとまりやすい反面、理由の内容によっては不自然になることもあります。
迷ったときはbecause ofやdue toを使い、因果関係をはっきりさせるとよいでしょう。
rejectの後に続く文型
rejectは基本的に他動詞であり、後ろに拒否する対象を置きます。
reject the plan、reject her request、reject an offerのような語順が基本です。
人を目的語にすることも文法的には可能ですが、前述のように感情的な強さへ注意が必要です。
また、reject doingという形よりも、reject a request to do、reject the idea of doingのように名詞を介するほうが自然なことがあります。
We rejected the request to extend the deadline.
私たちは締め切り延長の要請を却下しました。
このようにrequestを目的語にすると、誰か本人を拒絶したのではなく、要請の内容を受け入れなかったと明確になります。
ビジネス英語では、人よりも提案、要請、申請、条件などを目的語にするほうが、関係を損ないにくい表現になります。
スラングのニュアンスと言い換え表現
続いてはrejectのスラング的な使われ方と、場面別の言い換え表現を確認していきます。
恋愛や日常会話でのreject
日常会話では、恋愛の誘い、告白、デートの申し出を断ることをrejectと表現する場合があります。
He got rejected.は、彼は振られた、断られたという意味で使われることがあります。
この言い方は口語的で、特に若い世代の会話やSNSでも見られます。
ただし、相手がつらい経験をしている場面では、軽い調子で使うと配慮を欠くこともあるでしょう。
恋愛のrejectは、単なる予定の断りよりも、人として受け入れられなかった印象を含みやすい表現です。
やわらかく言い換えるなら、She said no.やIt did not work out.などが選べます。
断った側を説明する場合には、She was not interested.のように、相手の気持ちを断定しすぎない表現も役立ちます。
ビジネスに向く類語の選び方
rejectの言い換えは、何を断るか、どの程度公式な文章か、相手への配慮が必要かによって変わります。
declineは申し出、招待、依頼などを丁寧に断る際に便利です。
refuseは依頼や要求を拒む意味ですが、強めに聞こえることもあります。
turn downは口語的で、提案、応募者、依頼、音量など幅広く使える表現です。
denyは要求や事実を認めない、または許可を与えない意味で使われます。
| 表現 | 主な用途 | ニュアンス |
|---|---|---|
| reject | 提案、申請、製品、候補者 | 基準により受け入れない |
| decline | 招待、提案、依頼 | 丁寧に辞退する |
| refuse | 要求、命令、依頼 | 明確に断る |
| turn down | 申し出、提案、応募者 | 会話的に断る |
| deny | 許可、請求、主張 | 認めない、与えない |
| dismiss | 主張、訴え、懸念 | 退ける、取り合わない |
取引先の申し出を丁寧に辞退するならdecline、品質基準を満たさない部品を不合格にするならrejectが特に適しています。
言い換えでは日本語訳の近さだけでなく、断る対象と語調の強さを比べることが重要です。
否定的に聞こえすぎない表現
英語のビジネスメールでは、相手の案を完全に否定するのではなく、現時点では進められないと伝える書き方がよく選ばれます。
We are unable to accept the proposal at this time.は、現時点では提案を受け入れられないという意味です。
We have decided not to proceed.は、進行しないと決定したことを淡々と伝えられます。
Unfortunately, we cannot approve the request.は、残念ながら要請を承認できないという表現です。
These terms do not meet our current requirements.は、条件が現在の要件に合わないと説明する文です。
相手の人格や能力ではなく、要件、予算、方針、時期に焦点を移すと、断りの文章が穏やかになります。
断る理由が開示できない場合も、Thank you for your understanding.のような一文で締めると、事務的すぎる印象を和らげられます。
rejectを使う際の注意点とまとめ
最後にrejectを自然に使うための注意点をまとめます。
rejectは、提案、申請、製品、条件、候補者などを、検討や基準に基づいて受け入れないときに使える動詞です。
日本語では「拒否する」と訳されることが多いものの、却下、不採用、不合格、受入拒否など、文脈に応じて訳し分ける必要があります。
読み方は「リジェクト」が目安で、動詞では後半を強める発音を意識すると伝わりやすくなるでしょう。
rejectionは名詞形であり、拒絶や却下という結果を指すため、動詞のrejectとセットで覚えると表現の幅が広がります。
reject withは添えるものや対応方法、reject forは却下の理由に関わる表現です。
ただし、理由を明瞭に書きたいときはbecause ofやdue toも有効です。
人を直接rejectする表現は強く響くことがあるため、社外連絡や採用通知では、応募、提案、要請などを主語や目的語にする工夫が役立ちます。
品質管理ではrejectは客観的な判定語として使いやすく、rejected partsやrejection rateなどの関連表現も実務で重要です。
一方、依頼や招待を丁寧に断るならdecline、会話的に断るならturn downなど、状況に合う類語を選ぶと英語がより自然になります。
相手との関係を保ちながら意思を伝えたい場面では、rejectの正確な意味だけでなく、語調と文全体の配慮まで意識してみてください。