広島弁講座(4)「たちまち」
前回「しちゃった」の意味が広島弁と標準語では違う(広島では丁寧語になる)ということをご紹介しました!
同じように標準語とは違った意味で使われている広島弁は他にもあります。
その一つが「たちまち」です!
「たちまち」と聞くと普通は「あっという間に、すぐさまに」といった意味ですよね?
もちろん広島でも「たちまち=あっという間」という意味で使われていますが、それ以外に広島弁の表現として「たちまち」を使用する場面があるんです。
今回はそんな広島弁独自の「たちまち」の意味や使い方をご紹介していきます。
広島弁「たちまち」ってどういう意味?
それでは「たちまち」の意味を紹介していきましょう。
ずばり!
「たちまち=とりあえず」
です!
一番頻繁に耳にするのは、居酒屋などで注文する際の
店員「ご注文は何にしましょう?」
客「たちまちビール!」
というフレーズでしょう。
だいたいどこの居酒屋に行っても聞くことができるので
広島に観光などでお越しの際はぜひ意識して聞いてみてください(笑)
もちろん意味としては
「たちまちビール」=「とりあえずビール下さい」
ということです。
また、私が学生の頃は、授業終わりなんかに先生から
「それじゃあ、たちまち最初のページから〇ページまで復習しといてください」
なんてよく言われたものです。
「とりあえずここまでやっといてね」
という意味ですね。
広島弁の中でも、たちまちは日常的に使いやすいフレーズなのだと思います。
特に年配の方はよく使うので、知っていると好感を持ってもらえるかも?しれないですよ♪
「たちまち」は使われなくなっている!?
若い人たちの中では
「たちまちなんて使ったことないわぁ」という人も多いでしょう。
実際、私(30代)もめったに使うことのない方言だったりします。
そして実は私の父親(70代)が使っているのもあまり聞いたことがありません…
広島県内でみると、年配の方が「たちまち」ってよく使っているイメージはあるのですが、
正直、使用頻度に関しては地域差や個人差が結構あるのかなあ?と思っています。(個人的な感想です)
父も家では使わなくても、友人と飲み会に行ったりしたときには
「とりあえずビール!」っていっていそうな気もしますしね(笑)
段々使われなくなっていく方言のフレーズは多いのですが、「たちまち」はいつまでもなくならないでいて欲しいと思います!
まとめ
今回は広島弁の「たちまち」の意味や使用例をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
個人的に「たちまち」というフレーズは、広島弁らしい陽気さや世話しなさを感じる子気味良い言葉だなぁと思っています。
皆さんはどんなイメージを持ったでしょうか?
ここまで読んで頂いてありがとうございました。