英語のwearは、服を着るという意味でよく使われる基本動詞です。
一方で、過去形はwearedではなくwore、過去分詞はwornとなるため、活用や発音で迷う方も少なくありません。
wearには衣服を身に着ける以外にも、靴を履く、帽子をかぶる、表情を浮かべる、長く使ってすり減らすなど、幅広い意味があります。
この記事ではwearの基本活用と正しい読み方、例文、現在完了での使い方まで、順番にわかりやすく解説します。
wearの活用と基本的な意味

それではまずwearの活用と意味について解説していきます。
wearの現在形・過去形・過去分詞・ing形
wearは不規則動詞であり、過去形と過去分詞の形が変化します。
原形はwear、過去形はwore、過去分詞はworn、現在分詞はwearingです。
| 文法上の形 | スペル | 発音記号 | カタカナの目安 | 主な使い方 |
|---|---|---|---|---|
| 原形 | wear | weər | ウェア | 現在形や不定詞 |
| 三人称単数現在形 | wears | weərz | ウェアズ | heやsheが主語の現在形 |
| 過去形 | wore | wɔːr | ウォア | 過去の出来事 |
| 過去分詞 | worn | wɔːrn | ウォーン | 現在完了や受動態 |
| 現在分詞 | wearing | ˈweərɪŋ | ウェアリング | 進行形 |
とくに覚えたいのは、過去形がwore、過去分詞がwornという組み合わせです。
wearはwear wore wornと変化する不規則動詞として、声に出して覚えると定着しやすいでしょう。
wearの過去形はworeです。
現在完了や受動態で使う過去分詞はwornとなるため、woreとwornを入れ替えないように注意しましょう。
身に着ける以外にもあるwearの意味
wearの中心的な意味は、衣服や装飾品などを身に着けている状態です。
ただし、服だけに限定される言葉ではありません。
靴、眼鏡、香水、アクセサリー、制服、化粧、笑顔といった対象にも使えます。
| wearの意味 | 対象の例 | 英文例 | 日本語の意味 |
|---|---|---|---|
| 着る | シャツやコート | She wears a coat. | 彼女はコートを着ています。 |
| 履く | 靴やブーツ | I wear boots in winter. | 私は冬にブーツを履きます。 |
| かける | 眼鏡やサングラス | He wears glasses. | 彼は眼鏡をかけています。 |
| つける | 指輪や香水 | She wears a ring. | 彼女は指輪をつけています。 |
| 浮かべる | 笑顔や表情 | He wore a smile. | 彼は笑顔を浮かべていました。 |
| すり減らす | 靴底や布地 | The shoes are worn. | その靴はすり減っています。 |
日本語では着る、履く、かぶる、かけるなどを使い分けますが、英語ではwearでまとめて表現できる場面が多くあります。
この違いを意識すると、語彙の整理がしやすくなります。
put on・dress・have onとの違い
wearと混同されやすい表現にput on、dress、have onがあります。
wearは身に着けている状態を表すのに対し、put onは身に着ける瞬間の動作を示します。
I wear a jacket to work.
私は仕事ではジャケットを着ています。
I put on a jacket before leaving home.
私は家を出る前にジャケットを着ます。
dressは服を着る行為そのものや、服装を整えることを表します。
dress oneselfで自分で服を着るという意味になり、dress a childなら子どもに服を着せるという意味です。
have onはwearと近い意味ですが、会話で今まさに身に着けているものを尋ねる際に使われることがあります。
状態ならwear、動作ならput onと考えると、基本的な使い分けができるようになります。
woreとwornの発音と読み方
続いてはworeとwornの発音やカタカナ表記を確認していきます。
woreの発音と口の形
woreは過去形で、発音記号はwɔːrです。
カタカナではウォア、またはウォーと表されることがあります。
最初のwは、唇をすぼめてから軽く母音へ移る音です。
日本語のワよりも、唇を丸める意識を持つと英語らしく聞こえやすくなります。
続く母音は、口をやや丸くして伸ばすイメージです。
最後のrは、アメリカ英語では舌を口の中で少し引くように発音します。
Yesterday, I wore a blue shirt.
イエスタデイ、アイ、ウォア、ア、ブルー、シャート。
昨日、私は青いシャツを着ました。
woreは単独で覚えるよりも、wear wore wornという流れの中で発音練習するのがおすすめです。
活用表を眺めるだけでなく、短い例文を口に出すと聞き取りにも役立つでしょう。
wornの発音とworeとの聞き分け
wornの発音記号はwɔːrnで、カタカナではウォーンが目安になります。
woreとの大きな違いは、最後にnの音が加わる点です。
woreはウォアに近く、wornはウォーンに近い響きになります。
ただし、速い会話では音がつながるため、前後の単語や文法から判断することも重要です。
| 単語 | 発音の目安 | 文法上の役割 | 例 |
|---|---|---|---|
| wore | ウォア | 過去形 | She wore a hat. |
| worn | ウォーン | 過去分詞 | She has worn a hat. |
| warn | ウォーンに近い | 警告する | I warned him. |
| warm | ウォーム | 暖かい | It is warm. |
wornとwarnは発音が近く聞こえることがありますが、意味も文法もまったく異なります。
wornはwearの過去分詞であることを、文全体の形と合わせて確認してください。
wearingの発音とing形の注意点
wearingは現在分詞で、進行形や動名詞として使われます。
発音記号はˈweərɪŋで、カタカナではウェアリングが近いでしょう。
wearの最後にingを付ける際、スペルはwearingとなります。
eを削除したり、子音を重ねたりする必要はありません。
wearingはwear+ingの形です。
現在進行形ではbe動詞と組み合わせ、am wearing、is wearing、are wearingのように使います。
She is wearing a red dress.は、彼女は赤いドレスを着ていますという意味です。
今この瞬間の服装を述べる場合だけでなく、写真の中の人物の服装を説明する場面でも自然に使えます。
過去形woreを使う文法と例文
続いては過去形woreを使う場面を確認していきます。
過去の服装を表す基本文
woreは、過去のある時点で身に着けていたものを伝えるときに使います。
文の基本形は主語+wore+衣服や小物です。
I wore a black suit at the ceremony.
私は式典で黒いスーツを着ました。
They wore matching uniforms.
彼らはおそろいの制服を着ていました。
過去を表すyesterday、last week、when I was youngなどと一緒に使われることが多い表現です。
すでに終わった出来事を述べるため、haveやhasを加える必要はありません。
明確に過去の時点がある文ではworeを選ぶのが基本です。
否定文と疑問文の作り方
過去形の否定文ではdid not、短縮形ではdidn’tを使います。
didを使った場合、後ろの動詞は原形wearに戻ることが重要です。
| 文の種類 | 英文 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 肯定文 | I wore glasses. | 私は眼鏡をかけていました。 |
| 否定文 | I did not wear glasses. | 私は眼鏡をかけていませんでした。 |
| 疑問文 | Did you wear glasses? | あなたは眼鏡をかけていましたか。 |
| 短い答え | Yes, I did. | はい、かけていました。 |
| 短い答え | No, I did not. | いいえ、かけていませんでした。 |
Did you wore a coat?のように、didの後をworeにするのは誤りです。
did自体が過去を表しているため、動詞は必ずwearに戻します。
比喩表現におけるworeの使い方
woreは衣服以外にも、表情、髪型、香り、傷跡などを伴って使われます。
文学的な文だけでなく、日常的な説明でも見かける表現です。
He wore a worried expression.は、彼は心配そうな表情をしていたという意味になります。
She wore her hair short.は、彼女は髪を短くしていたというニュアンスです。
また、The old table wore marks of use.のように、物に長年の使用感が残っていることを表す場合もあります。
服だけの動詞と思い込まず、何かを身にまとう状態や見た目を表せる語として理解すると、英文読解でも役立ちます。
wornを使う現在完了と受動態
続いては過去分詞wornを使う現在完了や受動態を確認していきます。
現在完了におけるhave wornの意味
現在完了ではhaveまたはhasの後に過去分詞wornを置きます。
have wornは、これまで着た経験、ある時点から現在まで続く状態、過去の行為による現在への影響を伝える形です。
I have worn this watch for ten years.
私はこの腕時計を10年間身に着けています。
この文では、過去に使い始めた腕時計を今も使っている継続の意味が含まれます。
経験を表す場合は、I have worn a kimono before.のように使えます。
これは私は以前に着物を着たことがありますという意味です。
過去のいつ着たかを限定せず、現在までの経験に焦点を当てる点がworeとの違いになります。
現在完了の三つの用法
現在完了には、経験、継続、完了や結果という代表的な用法があります。
wearを使うときも、それぞれの意味を文脈から捉えることが大切です。
| 用法 | 英文 | 意味 | よく使う語句 |
|---|---|---|---|
| 経験 | I have worn a yukata. | 私は浴衣を着たことがあります。 | before、ever、never |
| 継続 | She has worn glasses since childhood. | 彼女は子どもの頃から眼鏡をかけています。 | since、for |
| 完了や結果 | He has worn out his shoes. | 彼は靴を履きつぶしてしまいました。 | already、just、yet |
sinceは起点を表し、forは期間を表します。
She has worn this coat since 2022.なら、2022年から現在までそのコートを着続けているという意味です。
have wornは過去から現在へのつながりを意識すると、現在完了の判断がしやすくなります。
be wornによる受動態と状態表現
be動詞とwornを組み合わせたbe wornは、着用されるという受動態や、すり減った状態を表します。
The uniform is worn by all students.は、その制服は全生徒によって着用されていますという意味です。
また、These shoes are worn.は、これらの靴はすり減っているという状態の説明になります。
wear outという句動詞では、使いすぎてすり減らす、疲れさせるという意味になります。
My running shoes are worn out.
私のランニングシューズはすっかりすり減っています。
The long trip wore me out.
長い旅行で私は疲れ切りました。
wear outではwore outが過去形、worn outが過去分詞です。
基本の活用を理解していれば、句動詞の形も整理しやすくなるでしょう。
wearを使う日常英会話と頻出表現
続いてはwearを使う日常英会話や頻出表現を確認していきます。
服装を尋ねる会話表現
相手の服装を尋ねる際には、What are you wearing?がよく使われます。
これは今何を着ていますかという自然な質問です。
パーティーやオンライン会議、旅行前の準備など、さまざまな状況で使えます。
What are you wearing to the party?
パーティーには何を着て行きますか。
I am wearing a navy dress and white shoes.
紺色のドレスと白い靴を身に着けます。
未来の予定について尋ねているように見えても、近い予定なら現在進行形で表現できます。
wearingの形を会話で使えるようにすると、自己紹介や買い物の場面でも便利です。
制服・眼鏡・アクセサリーに関する例文
wearは制服、眼鏡、時計、指輪、マスクなどと相性のよい動詞です。
次の例文を通して、目的語の幅広さを確認しましょう。
| 英文 | 日本語訳 |
|---|---|
| Students must wear uniforms. | 生徒は制服を着なければなりません。 |
| Do you wear contact lenses? | あなたはコンタクトレンズを使いますか。 |
| He always wears a watch. | 彼はいつも腕時計をしています。 |
| She was wearing a mask. | 彼女はマスクを着けていました。 |
| Please wear a helmet. | ヘルメットを着用してください。 |
| I do not usually wear jewelry. | 私は普段アクセサリーをあまり着けません。 |
日本語ではマスクをする、時計をする、眼鏡をかけると使い分けます。
英語のwearはそれらを広くカバーするため、目的語を変えながら練習するのが効果的です。
wearの後には身に付ける物をそのまま置けると覚えておくとよいでしょう。
間違えやすい表現と修正例
wearでは、時制や前置詞に関する誤りが起こりやすい傾向があります。
よくある間違いを正しい形と比べて確認してください。
| 誤りやすい表現 | 正しい表現 | 理由 |
|---|---|---|
| I weared a coat. | I wore a coat. | wearの過去形はworeです。 |
| I have wore a coat. | I have worn a coat. | 現在完了では過去分詞wornを使います。 |
| Did you wore it? | Did you wear it? | didの後は原形になります。 |
| I am wear a hat. | I am wearing a hat. | 進行形ではwearingが必要です。 |
| I wear on a coat. | I wear a coat. | wearの直後にonは通常不要です。 |
とくにhave woreという誤りは、過去形と過去分詞を混同したときに起こります。
have、has、hadの後はwornと決めて覚えると、正しい文を作りやすくなります。
wearの活用を覚えるためのまとめ
最後にwearの過去形、過去分詞、ing形についてまとめます。
wearの活用は、wear wore worn wearingです。
過去の出来事にはworeを使い、現在完了や受動態ではwornを使います。
進行形ではwearingとなり、be動詞と組み合わせて現在の服装や近い予定を表せます。
wearは服を着るだけでなく、靴を履く、眼鏡をかける、指輪をつける、表情を浮かべるなど、多彩な場面で使える動詞です。
状態を表すwearと動作を表すput onの違いも、あわせて押さえておきましょう。
woreとwornを正しく使い分けられるようになると、英作文、英会話、英文読解のいずれでも表現の正確さが高まります。
wear wore wornを一まとまりで発音し、短い例文で繰り返し練習することが習得への近道です。