applyは英語学習やビジネスメールで頻出する動詞ですが、応募するだけを意味する単語ではありません。
申請する、当てはまる、適用する、力を加えるなど、後ろに続く前置詞や目的語によって意味が変わります。
似た表現との使い分けまで理解すると、履歴書、求人応募、社内連絡、契約書、技術資料などで自然に使えるでしょう。
この記事ではapplyの基本的な意味、発音、例文、apply forとapply toの違い、apply pressureの用法、スラング的な使われ方、言い換え表現を順に解説します。
applyの基本的な意味と結論

それではまずapplyの中心的な意味について解説していきます。
応募と申請の意味
applyの代表的な意味は、仕事、学校、助成金、ビザ、会員登録などに応募する、申請することです。
この意味では、多くの場合でapply forの形を使います。forの後ろには、得ようとしている職、制度、許可、機会などを置くのが基本です。
I applied for a position at the company.
私はその会社の職種に応募しました。
She applied for a student visa.
彼女は学生ビザを申請しました。
応募先の会社名や学校名を伝えたいときは、apply toを使う場合があります。
たとえばI applied to ABC Corporation.は、ABC社に応募したという意味になります。
つまり、forは応募する対象、toは応募先を表すと考えると整理しやすいでしょう。
適用と当てはまりの意味
applyには、規則、法律、条件、知識、方法などが適用される、当てはまるという重要な意味もあります。
この用法ではapply toがよく使われます。何かのルールが、人、物、状況に対して有効であることを示します。
This rule applies to all employees.
この規則は全従業員に適用されます。
The discount does not apply to sale items.
この割引はセール品には適用されません。
ビジネスの現場では、規程、料金、契約条件、対象範囲を説明する場面で役立つ表現です。
Does this policy apply to part-time staff?のように疑問文にすれば、制度の対象を丁寧に確認できます。
力や薬剤を加える意味
applyは、クリーム、塗料、薬、圧力、知識などを加える、用いるという意味でも使われます。
apply pressureは圧力をかける、apply creamはクリームを塗る、apply a methodは方法を適用するという意味です。
applyは応募だけと覚えると、apply pressureやapply sunscreenを見たときに意味が取りにくくなります。
何かを目的に向けて持ち込む、働かせるというイメージを持つと、複数の意味をつなげて理解できます。
He applied pressure to the button.は、彼がボタンに圧力を加えたという意味です。
ただし日常会話ではpress the buttonのほうが自然な場合もあり、applyはやや説明的で硬めの響きを持ちます。
applyの発音と語形
続いてはapplyの読み方と、文中で変化する形を確認していきます。
カタカナの発音
applyの発音は、カタカナではアプライと表されます。
アクセントは後半に置かれ、アプライのライをやや強く発音する感覚です。
発音記号は米語でəˈplaɪ、英語でもほぼ同様に読まれます。
最初のaは強いアではなく、軽く曖昧に出す音です。日本語のアプライよりも、ァプライに近い印象を持つと聞き取りやすくなるでしょう。
電話面談や英語面接では、apply for a jobを一まとまりで練習しておくと、発音の負担を減らせます。
過去形と名詞形
applyの過去形と過去分詞はappliedです。yをiに変えてedを加える点がポイントになります。
現在分詞はapplyingであり、yをそのまま残します。
| 形 | スペル | 主な意味 |
|---|---|---|
| 原形 | apply | 応募する、適用する、加える |
| 三人称単数現在 | applies | 適用される、当てはまる |
| 過去形 | applied | 応募した、適用した |
| 現在分詞 | applying | 応募している、適用している |
| 名詞 | application | 応募、申請、申請書、応用 |
| 形容詞 | applicable | 適用できる、該当する |
applicationは非常に重要な派生語で、job applicationなら求人応募、application formなら申請書を指します。
スマートフォンのアプリケーションもapplicationが語源ですが、応募という意味とは文脈で区別します。
自動詞と他動詞の区別
applyは用法によって、自動詞にも他動詞にもなります。
apply for a grantのように前置詞を伴う形は自動詞的であり、apply pressureやapply paintのように目的語を直接置く形は他動詞的です。
この違いを意識すると、前置詞を入れるべき場所で抜けてしまうミスを防げます。
正しい形はapply for a jobです。
apply a jobは、仕事に何かを適用するように聞こえるため、応募の意味では使いません。
正しい形はapply to the universityです。
大学が応募先である場合に使えます。
applyは短い単語でも文型の幅が広いため、単語単体ではなく、後ろに続く語とセットで覚えることが大切です。
apply forとapply toの使い分け
続いてはapply forとapply toの違いを確認していきます。
apply forの対象
apply forのforは、手に入れたいもの、認められたいもの、利用したい制度を表します。
求人、奨学金、休暇、ローン、特許、ビザ、許可などが代表例です。
日本語ではいずれも申請する、応募すると訳せますが、英語では何を求めるのかをforの後ろに示します。
| apply forの後ろに置く語 | 日本語の意味 | 例文 |
|---|---|---|
| a job | 仕事 | I applied for a job. |
| a scholarship | 奨学金 | He applied for a scholarship. |
| leave | 休暇 | She applied for annual leave. |
| a visa | ビザ | They applied for a visa. |
| funding | 資金援助 | We applied for funding. |
| permission | 許可 | Please apply for permission. |
求人に応募した事実だけを述べる場合、I applied for the sales position.のように職種を示す形が自然です。
応募の結果はI was acceptedやI was rejectedなど、別の動詞で表すことが多い点も覚えておきましょう。
apply toの応募先
apply toは、会社、大学、組織、窓口など、応募や申請を出す相手先を表します。
I applied to three universities.なら、私は三つの大学に出願したという内容です。
求人と企業の両方を一文で示すなら、I applied for a marketing role at ABC Inc.のようにatを使う言い方もよく見られます。
応募先を強調するapply toと、応募する職を示すapply forは、同じ文に組み合わせることも可能です。
I applied to ABC Inc. for a marketing position.
この文ではABC Inc.が応募先であり、marketing positionが応募した職種です。
情報を省略せずに伝えたい履歴書、職務経歴書、メールでは便利な構文です。
ただし、すべての場面で長い文にする必要はありません。
すでに話題になっている求人なら、I applied for it yesterday.のように簡潔に伝えるほうが読みやすいでしょう。
apply toの適用範囲
apply toは応募先以外に、規則や事情が誰に当てはまるかを示す用法でも使われます。
この場合のapplyは応募するではなく、適用される、関係するという意味です。
| 英文 | apply toの意味 | 自然な訳 |
|---|---|---|
| This law applies to foreign residents. | 適用される | この法律は外国人居住者に適用されます。 |
| I applied to the firm. | 応募先を示す | 私はその会社に応募しました。 |
| The advice applies to beginners. | 当てはまる | その助言は初心者にも当てはまります。 |
| These conditions apply to this offer. | 適用される | これらの条件はこの申し出に適用されます。 |
前後にjob、company、rule、policyなどの語があるかを見ると、apply toがどちらの意味なのか判断しやすくなります。
契約書や案内文でThe following terms apply to your purchase.と書かれていたら、以下の条件がお客様の購入に適用されるという意味です。
ビジネスにおけるapplyの表現
続いてはビジネスで使いやすいapplyの表現を確認していきます。
求人応募のメール表現
採用担当者に送るメールでは、I am writing to apply for the position of ~.という書き出しが定番です。
これは、~の職種に応募するためにご連絡しておりますという、丁寧で分かりやすい表現になります。
I am writing to apply for the position of Project Manager.
プロジェクトマネージャー職に応募するため、ご連絡しております。
Please find my resume attached for your consideration.
ご検討用に履歴書を添付しております。
応募メールでは、求人を見つけた媒体、応募職種、経験の要点、添付書類を簡潔に示すとよいでしょう。
applyを使う文だけで自己紹介を終えず、職務との関連性を一文加えると、目的がより伝わります。
I believe my experience in client support would be valuable in this role.のような補足が自然です。
規則と条件の説明
社内規程、価格表、キャンペーン案内では、applyを使って対象範囲を明確にできます。
特にThis applies toとThis does not apply toは、誤解を防ぐために覚えておきたい組み合わせです。
This discount applies only to orders placed online.
この割引はオンラインで行われた注文にのみ適用されます。
The policy does not apply to temporary staff.
この方針は臨時スタッフには適用されません。
only、except、unlessなどを添えると、条件をさらに具体化できます。
ただし規約や契約に関する英文は、曖昧な表現が問題につながる可能性があります。重要な条項では法務担当者や専門家による確認も必要でしょう。
知識と方法の応用
applyは、経験、技術、分析手法、知識を仕事に活用するという意味でも使われます。
apply what you learnedは学んだことを応用する、apply a strategyは戦略を適用するという内容です。
面接では、自分の経験が募集職種でどう役立つかを説明するときに有効です。
| 表現 | 意味 | ビジネスでの使いどころ |
|---|---|---|
| apply my experience | 経験を生かす | 自己紹介や面接 |
| apply a method | 方法を適用する | 企画書や報告書 |
| apply data analysis | データ分析を活用する | 改善提案 |
| apply best practices | ベストプラクティスを導入する | 業務標準化 |
| apply resources | 資源を投入する | 予算や人員計画 |
I would like to apply my customer service experience to this role.は、この職務で接客経験を生かしたいという前向きな表現です。
抽象的な意欲だけで終わらせず、どの経験を何にapplyするのかまで述べると、説得力が高まります。
apply pressureと慣用的な用法
続いてはapply pressureを含む、applyの幅広い用法を確認していきます。
apply pressureの意味
apply pressureは、文字どおりには圧力を加えるという意味です。
機械操作、医療、理科、スポーツの説明では、物理的に押す力を加える場面で使われます。
一方でビジネスや人間関係では、相手に働きかけて決断を促すという比喩的な意味にもなります。
Apply gentle pressure to the area.
その部分にやさしく圧力を加えてください。
The team applied pressure on the supplier to reduce costs.
チームはコスト削減のため、仕入先に圧力をかけました。
比喩的なapply pressureは、交渉で強い印象を与える可能性があります。
丁寧な社内コミュニケーションではencourage、request、discussなどに言い換えたほうがよい場面もあります。
薬剤や製品を塗る表現
apply lotion、apply makeup、apply sunscreen、apply ointmentは、ローション、化粧、日焼け止め、軟膏を塗るという意味です。
この用法は美容、医療、製品説明でよく登場します。
Apply a small amount evenly.なら、少量を均一に塗布してくださいという案内です。
put onよりもapplyは、使用方法を説明する文章で使われやすく、少し正式な響きがあります。
たとえば日焼け止めを会話で伝えるならPut on some sunscreen.でも自然ですが、商品の説明書ではApply sunscreen generously.が適しています。
スラングとカジュアルな受け止め方
apply自体は、基本的にスラングではありません。
学校、職場、行政手続き、技術資料でも使える標準的な動詞です。
ただしSNSや若者向けの会話では、Apply pressureが、相手に強く働きかける、積極的に攻めるといった軽い比喩として使われることがあります。
恋愛、営業、交渉、スポーツなどの文脈で見かけることもあるでしょう。
カジュアルなApply pressureは、必ずしも威圧的な行為を示すとは限りません。
とはいえ相手にプレッシャーを与える意味が含まれるため、顧客や上司への正式なメールでは安易に使わないほうが無難です。
また、That does not apply.は、それは関係ない、それは当てはまらないという意味で会話に使えます。
くだけた場面でも通じますが、相手の意見を切り捨てるように響くことがあるため、I do not think that applies here.のように和らげる工夫ができます。
applyの言い換えとまとめ
最後にapplyの言い換えと、覚え方のポイントをまとめます。
applyは一語で多くの役割を担いますが、応募ならapply for、応募先や適用範囲ならapply to、物や力を加えるならapplyの後ろに目的語を置くという軸を押さえれば理解しやすくなります。
応募するという意味ではapply forのほかにseek、submit an application、register forなどが候補です。ただしseekは求める意味が強く、submit an applicationは申請書を提出する行為に焦点があります。
適用するという意味ではuse、implement、employ、put into practiceが言い換えになります。方法を実行するならimplement、知識を生かすならuseやput into practiceが自然でしょう。
当てはまるという意味ではbe relevant to、be applicable to、concernが近い表現です。applicableはapplyの派生語であり、This rule is applicable to all cases.のように使えます。
力を加える意味ではpress、put pressure on、useが候補になります。ただしapply pressureは物理的な圧力にも交渉上の圧力にも使えるため、文脈を見て訳し分けることが重要です。
applyを使う際は、応募したい対象なのか、応募先なのか、規則の対象なのか、何かに加える行為なのかを最初に判断してください。
そのうえでfor、to、目的語を選べば、ビジネスメールや英会話でも意味のずれを防げます。
applyは前置詞とセットで覚える単語です。例文を丸ごと声に出し、自分の応募、仕事、制度に置き換えて練習すると、実際の場面で自然に使えるようになるでしょう。