preferは、複数の選択肢の中から「こちらのほうを好む」「こちらを選びたい」と伝える英単語です。
日常会話からメール、会議、接客まで幅広く使われますが、prefer toやprefer A to B、would preferなど、形によって後ろに続く語句と丁寧さが変わります。
単にlikeの言い換えとして覚えるのではなく、比較や希望を伝える表現として整理すると、英語での意思表示がぐっと自然になるでしょう。
preferの意味と基本イメージ

それではまずpreferの基本的な意味と使い分けについて解説していきます。
より好むという中心的な意味
preferは「より好む」「より望ましいと思う」「優先して選ぶ」という意味の動詞です。
大切なのは、何か一つを絶対的に好きだと述べるよりも、二つ以上の候補を比べたうえで好みや希望を示す感覚にあります。
I prefer coffee.という文は「私はコーヒーのほうが好きです」と訳せます。
文脈によっては、紅茶などの別の飲み物と比べてコーヒーを選ぶ気持ちが含まれます。
likeは「好き」という感情を広く表す語ですが、preferは選択場面で役立つ語です。
たとえばホテルの予約、商品の比較、会議時間の調整などでは、好みだけでなく実務上の希望を伝える必要があります。
そのような場面でpreferを使えば、理由を長く説明しなくても、どちらを優先したいかが伝わります。
preferは「好き」の強い表現ではなく、「比較するとこちらを選ぶ」という表現です。
比較対象が会話の流れから明らかなときは、文中に明示しなくても自然に使えます。
読み方とカタカナ発音
preferの発音記号は、一般的にプリファーに近い音で表されます。
カタカナではプリファーと覚えると通じやすいでしょう。
アクセントは最初のpreではなく、後半のferに置かれます。
日本語の「プレファー」のように最初を強く読むと、英語らしいリズムから離れやすくなります。
発音するときは、最初を軽く「プリ」と置き、後半を少し強めに「ファー」と伸ばす意識が有効です。
ただし実際の会話では、語尾のrを強く巻く必要はありません。
相手に聞き取りやすく伝えるには、アクセント位置と文全体の抑揚を優先するとよいでしょう。
発音の目安
prefer プリファー
アクセントは後半のferに置きます。
preferとlikeの違い
likeは、対象に好意を持っていることを表します。
I like tea.なら「私は紅茶が好きです」という意味です。
一方でI prefer tea.は「私は紅茶のほうを選びます」「紅茶のほうが好みです」というニュアンスになります。
両方とも好みを話す表現ですが、preferには比較と選択の意識があります。
注文時にI like tea.と言っても不自然ではありませんが、飲み物を選ぶ場面ならI would prefer tea.のほうが希望を明確に示せます。
また、preferは食べ物だけでなく、働き方、連絡方法、資料形式、移動手段などにも使えます。
実用範囲が広いことも、この単語を身につける利点です。
| 表現 | 主な意味 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| like | 好きである | 一般的な好みや感情 |
| prefer | より好む | 比較や選択を示す場面 |
| would prefer | できれば選びたい | 丁寧な希望や依頼 |
prefer toとprefer A to Bの文型
続いてはpreferでよく使われる文型を確認していきます。
prefer A to Bの比較表現
prefer A to Bは「BよりAを好む」という意味です。
このtoは方向を示すtoではなく、比較の相手を置くための語と考えると理解しやすいでしょう。
I prefer tea to coffee.は「私はコーヒーより紅茶を好みます」です。
日本語の語順とは異なり、好む対象を先に置き、比較対象をtoの後ろに置く点が重要です。
ビジネスではI prefer email to phone calls.のように、連絡手段の希望を伝えられます。
「電話よりメールが望ましいです」という意味になり、必要以上に直接的な印象を与えません。
基本形
prefer A to B
AをBより好む
I prefer online meetings to in person meetings.
私は対面会議よりオンライン会議を好みます。
prefer to doとprefer doingの違い
preferの後ろにはto不定詞も動名詞も置けます。
I prefer to work at home.は「私は自宅で働くほうを好みます」です。
I prefer working at home.も、ほぼ同じく「在宅勤務のほうが好みです」と表せます。
両者の意味は近く、日常的な英文ではどちらも使われます。
to不定詞はこれからする行為や一回の選択に意識が向きやすく、動名詞は習慣や活動一般を述べる際になじみやすい傾向があります。
ただし、この違いを厳密に意識しすぎる必要はありません。
まずはprefer to doとprefer doingの両方が使えると覚え、伝えたい内容に集中するほうが実践的です。
prefer doing A to doing Bの形
動作同士を比べるときは、prefer doing A to doing Bという形が便利です。
I prefer walking to taking a taxi.は「タクシーに乗るより歩くほうが好きです」となります。
この文型ではtoの前後をそろえることがポイントです。
前に動名詞を置いた場合、後ろも動名詞にします。
I prefer walking to take a taxi.のように形を混ぜると不自然になりやすいため、注意が必要です。
AとBの文法上の形をそろえることは、preferを正確に使うための基本です。
prefer doing A to doing Bでは、toの後ろも動名詞にします。
比較する二つの行為を同じ形で並べると、読み手にも聞き手にも内容が伝わりやすくなります。
would preferによる丁寧な希望表現
続いてはwould preferを使った希望の伝え方を確認していきます。
would preferの意味と丁寧さ
would preferは「できればそうしたい」「そのほうを希望します」という意味です。
preferだけでも好みは伝わりますが、wouldを加えると、特定の場面での控えめで丁寧な希望になります。
I would prefer a window seat.は「できれば窓側の席を希望します」です。
注文、予約、面談、業務の調整などで使いやすい表現でしょう。
I’d preferと短縮して話す形も自然です。
ただし、初対面の相手や正式なメールでは、I would preferと省略せずに書くと、落ち着いた印象になります。
| 表現 | 意味 | 印象 |
|---|---|---|
| I prefer | 私はそのほうが好みです | 一般的な好み |
| I would prefer | できればそのほうを希望します | 丁寧で控えめ |
| I would like | 私はそれを希望します | 要望を明確に伝える |
would prefer to doの使い方
would prefer to doは「できれば何々したい」という形です。
I would prefer to discuss this tomorrow.なら「この件はできれば明日話し合いたいです」となります。
予定変更や会議調整で、相手の事情を尊重しながら自分の希望を示せます。
want toは直接的な希望を伝える表現です。
一方でwould prefer toは、複数の可能性の中で望ましい案を示すため、協調的な会話に向いています。
相手の提案を否定するのではなく、自分としては別の案がよいと伝えたいときに役立つでしょう。
会議日程を調整する例
I would prefer to meet in the afternoon.
できれば午後にお会いしたいです。
Would you be available after two?
2時以降はご都合はいかがでしょうか。
would prefer A rather than Bの表現
would prefer A rather than Bは「BよりもAのほうを希望します」という意味です。
I would prefer to wait rather than make a rushed decision.は「急いで決めるより、待つほうを希望します」と訳せます。
rather thanには「何々するよりも」という比較の意味があります。
prefer A to Bと似ていますが、rather thanを使うと、避けたい選択肢との対比が少し明確になります。
会話で意見をやわらかく述べるなら、I would prefer to review the details rather than decide immediately.のような言い方が自然です。
断定を避けつつ、慎重に進めたい意思を示せます。
ビジネスにおけるpreferの活用場面
続いてはビジネスでpreferを使う具体的な場面を確認していきます。
メールで希望を伝える表現
ビジネスメールでは、相手に命令するような表現を避け、希望として伝えることが大切です。
We would prefer to receive the document by Friday.は「金曜日までに資料を受け取りたいと考えています」という意味になります。
期限を一方的に押し付ける響きを弱めながら、必要な日程を伝えられます。
Please send the document by Friday.よりも、状況に応じて柔らかい印象を作れるでしょう。
ただし、契約上の必須期限や緊急対応では、曖昧さを避ける必要があります。
その場合はpreferだけに頼らず、期限の理由や対応可否も明確に記載してください。
ビジネスメールでpreferを使うときは、希望を述べるだけで終わらせず、必要なら期限や次の行動も添えます。
丁寧さと業務上の明確さを両立させることが重要です。
会議と調整での使い方
会議では、参加形式、時間帯、議題の進め方などについて意見を求められます。
I prefer an online meeting because it will save travel time.のように、希望と理由を一緒に述べると納得感が高まります。
理由は長くなくても構いません。
簡潔にbecause以下を添えるだけで、単なる好みではなく、業務効率を考えた提案として受け取られやすくなります。
We would prefer to start with the budget discussion.なら「最初に予算の議論から始めたいです」という進行上の希望です。
preferは反対意見を角立てずに伝えるためにも活用できます。
顧客対応とサービス場面の表現
顧客に希望を尋ねるときは、Would you prefer A or B?が便利です。
Would you prefer an email response or a phone call?は「メールでの返信と電話のどちらをご希望ですか」です。
選択肢を示して尋ねるため、相手が答えやすくなります。
サービスの場面ではDo you prefer a quiet table?のように、好みを確認する質問も自然です。
顧客が選べる状況を作ることは、満足度の向上にもつながります。
相手の回答を受けた後は、Certainly. We will arrange that for you.のように、対応内容を明確に返すとよいでしょう。
| 場面 | 英文例 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| 資料提出 | We would prefer to receive it by Friday. | 金曜日までの受領を希望します。 |
| 会議形式 | I prefer an online meeting. | オンライン会議のほうが望ましいです。 |
| 顧客への質問 | Would you prefer A or B? | AとBのどちらをご希望ですか。 |
| 代替案の提示 | I would prefer to wait rather than rush. | 急ぐより待つほうを希望します。 |
スラング表現と言い換え語
続いてはpreferに関係するスラングと自然な言い換えを確認していきます。
preferはスラングなのか
prefer自体はスラングではありません。
学校英語、日常会話、ビジネス英語のいずれでも使える標準的な動詞です。
くだけた会話では、I like A better.という表現がprefer A to Bの代わりに使われることがあります。
I like tea better than coffee.は「コーヒーより紅茶のほうが好きです」という意味です。
また、ネット上ではI prefer Xという短い投稿で、自分の推しや好みを軽快に表すこともあります。
しかし語そのものに俗語的な意味があるわけではありません。
正式な場面でも安心して使える標準語と理解しておくとよいでしょう。
like betterとwould ratherの違い
like betterは、比較をカジュアルに伝える言い換えです。
I like this design better.は「こちらのデザインのほうが好きです」となります。
会話では自然ですが、重要な提案書やフォーマルなメールではpreferのほうが整った印象になります。
would ratherは「むしろ何々したい」という意味で、would prefer toと近い表現です。
I would rather stay home.は「むしろ家にいたいです」と訳せます。
would ratherの後ろには原形動詞が続く点が特徴です。
I would prefer to stay homeと意味は近いものの、would ratherのほうが口語的で、選択の気持ちがやや強く聞こえる場合があります。
言い換えの比較
I prefer to leave early.
私は早く出発するほうを希望します。
I would rather leave early.
私はむしろ早く出発したいです。
favorとchooseの使い分け
favorは「支持する」「何々のほうを好む」という意味で使われます。
I favor the first option.は「私は最初の選択肢を支持します」です。
個人的な好みというより、会議や議論において案を支持する場面に合います。
chooseは「選ぶ」という行為そのものを表す語です。
I chose the cheaper plan.なら「私はより安いプランを選びました」となり、すでに決定した事実を伝えます。
preferは決定前の好みや優先順位を示し、chooseは実際の選択を示すという違いがあります。
場面に応じて使い分けると、好み、希望、決定の段階を正確に表現できるでしょう。
preferを自然に使うための注意点
続いてはpreferで間違えやすいポイントを確認していきます。
more preferを使わない注意点
preferにはすでに「より好む」という比較の意味が含まれています。
そのため、more preferという形は原則として使いません。
I prefer this option.だけで「私はこの選択肢のほうが好みです」という意味を十分に表せます。
比較対象を明確にしたい場合は、I prefer this option to the other one.とします。
preferの前にmoreを置かないことは、基本的ながら重要な注意点です。
同様にmost preferも通常は避け、like the mostやprefer A to all the othersなど、別の形で表現します。
toとthanを混同しない注意点
prefer A to Bではtoを使います。
比較級のbetter thanに慣れていると、prefer A than Bと言いたくなるかもしれません。
しかし、この形は標準的な文法では不適切です。
I prefer summer to winter.のように、preferの比較相手にはtoを置きます。
一方、I like summer better than winter.ではthanを使います。
動詞ごとに決まった組み合わせがあるため、例文ごと覚えると混乱を防げます。
相手への配慮を添える工夫
preferは丁寧な語ですが、伝え方によっては相手の提案を退けた印象になる場合があります。
とくにビジネスでは、希望の前後に配慮の言葉を添えると円滑です。
I understand your suggestion. However, I would prefer to review the data first.のように、相手の意見を受け止めてから自分の希望を述べる方法があります。
Could weやWould it be possibleを組み合わせるのも有効です。
Could we use email instead? I would prefer written communication.なら、提案としてやわらかく伝わるでしょう。
正しい文法と相手への配慮を両立させることが、実践的な英語力につながります。
preferの意味と使い方のまとめ
preferは「より好む」「より望ましいと思う」という意味を持ち、比較や選択の場面で活躍する動詞です。
prefer A to Bでは「BよりAを好む」となり、toの前後には同じ文法上の形を置くことが基本です。
prefer to doとprefer doingはどちらも使えますが、習慣的な活動には動名詞、特定の希望にはto不定詞がなじみやすい傾向があります。
would preferを使えば、ビジネスメールや会議、接客でも使いやすい丁寧な希望表現になります。
more preferやprefer A than Bといった誤りを避け、prefer A to B、would prefer to do、Would you prefer A or Bの基本形を身につけましょう。
好みを伝えるだけでなく、相手を尊重しながら提案や調整を進められることが、preferを使いこなす大きな魅力です。