英語の基本動詞であるuseは、学校英語から仕事のメールまで幅広く登場する単語です。
一見すると変化が簡単に見える一方で、usedの読み方、usingのスペル、used toとbe used toの違いで迷う人は少なくありません。
特にusedは文中の役割によって発音が変わるため、つづりだけを覚えているとリスニングや会話で戸惑うこともあるでしょう。
この記事では、useの活用形、発音、例文、used toの使い方を順序立てて確認します。
useの活用形と基本の読み方

それではまずuseの活用形と基本の読み方について解説していきます。
useとusedとusingの変化
useは「使う」「利用する」という意味を持つ動詞です。
規則動詞なので、過去形と過去分詞はどちらもusedになります。
現在分詞と動名詞はusingです。
語尾がeで終わる動詞にingを付けるときは、通常eを取るというルールを使います。
原形はuseです。
過去形はusedです。
過去分詞はusedです。
現在分詞と動名詞はusingです。
useの過去形と過去分詞は、どちらもusedと覚えると整理しやすくなります。
たとえばI used this computer yesterday.は「私は昨日このコンピューターを使いました」です。
一方でI have used this computer before.なら「私は以前このコンピューターを使ったことがあります」となります。
同じusedでも、前にhaveがあるかどうかで文法上の役割は異なります。
useの発音とカタカナ表記
原形useの発音記号は一般的にjuːzです。
カタカナでは「ユーズ」と表せます。
語頭のuは単なる「ウー」ではなく、「ユ」の音から始まる点がポイントです。
口を軽く横に引き、「ユー」と伸ばした後に濁ったzの音を付けます。
名詞のuseも動詞のuseも、基本的には「ユース」ではなく「ユーズ」と発音します。
ただし名詞として「用途」という意味で使う場合も、発音は同じです。
例としてThe use of smartphones is widespread.は「スマートフォンの使用は広く普及しています」です。
usedの発音が変わる場面
usedは、単独の動詞の過去形や過去分詞として使う場合、通常「ユーズド」と発音します。
I used the printer.なら、読み方は「アイ ユーズド ザ プリンター」です。
ところがused toの形になると、usedは「ユースト」に近い音になります。
usedのdとtoのtが続くため、会話ではつながって聞こえるためです。
be used toのusedは「ユースト」に近く聞こえることがありますが、文法的には過去形ではありません。
| 形 | 主な意味 | 発音の目安 | カタカナの目安 |
|---|---|---|---|
| use | 使う | juːz | ユーズ |
| used | 使った 使われた | juːzd | ユーズド |
| used to | 以前はよくした | juːst tu | ユースト トゥ |
| be used to | 慣れている | bi juːst tu | ビー ユースト トゥ |
| using | 使っている | juːzɪŋ | ユージング |
usedの過去形と過去分詞の使い分け
続いてはusedの過去形と過去分詞の使い分けを確認していきます。
過去形usedによる過去の出来事
過去形のusedは、過去のある時点で「使った」という行為を表します。
昨日、先週、昨年など、いつ行動したかを示す語句と一緒に使われることが多い形です。
I used my phone to check the train schedule.
私は電車の時刻表を確認するためにスマートフォンを使いました。
She used a dictionary during the class.
彼女は授業中に辞書を使いました。
否定文ではdid notを用いるので、動詞は原形のuseに戻ります。
I did not use the coupon.は「私はそのクーポンを使いませんでした」です。
did not usedとはしないため、didがある文ではuseを原形にすると覚えておきましょう。
疑問文もDid you use this app?のように作ります。
過去分詞usedによる完了形
過去分詞のusedは、have、has、hadと組み合わせて完了形を作ります。
過去から現在までの経験、完了、継続などを表すときに役立つ形です。
I have used this service for three years.は「私はこのサービスを3年間利用しています」と訳せます。
この文では、3年前から始まった利用が現在まで続いているニュアンスです。
We have used the same password for too long.は「私たちは同じパスワードを長く使いすぎています」となります。
経験を伝えるならHave you ever used this software?が自然です。
「このソフトを使ったことはありますか」という意味になり、everが経験を尋ねる表現を支えます。
受動態usedによる使われる表現
usedはbe動詞と組み合わせると、「使われる」という受動態にもなります。
This tool is used for editing photos.は「この道具は写真を編集するために使われます」です。
受動態のusedは、主語が道具や方法である文でよく登場します。
英語の説明文や製品マニュアルでは非常に頻繁に見かける表現でしょう。
be used forの後ろには、用途を表す名詞や動名詞が続きます。
be used to doの後ろには、目的を表す動詞の原形が続きます。
形は似ていますが、後ろに置く語が異なる点に注意が必要です。
A key is used to open the door.は「鍵はドアを開けるために使われます」です。
A key is used for opening the door.もほぼ同じ内容を表せます。
forの後ろは動名詞、toの後ろは動詞の原形という形を押さえると、英文を組み立てやすくなります。
usingのスペルと進行形の表現
続いてはusingのスペルと進行形の表現を確認していきます。
usingになるスペルのルール
useにingを付けるとusingになります。
useingではないことが重要です。
語尾のeを落としてからingを加えるため、uとsの後はそのままingにつながります。
makeがmaking、writeがwritingになるのと同じ考え方です。
usingのつづりにはeを残さないため、書き取り問題でも意識しておきましょう。
ただしseeのように、eを残してseeingとなる語もあります。
すべてのeで終わる動詞が同じ変化をするわけではないため、よく使う単語は活用ごと覚えると安心です。
現在進行形でのusing
be動詞とusingを組み合わせると、「今使っている」という進行中の動作を表せます。
I am using my laptop now.は「私は今ノートパソコンを使っています」です。
They are using a new payment system.は「彼らは新しい決済システムを使っています」と訳せます。
now、right now、at the momentなどがあると、現在進行形であることがより明確になります。
進行形は今まさに使っている場面だけでなく、一時的に利用している状況にも使えます。
She is using her brother’s car this week.なら、「彼女は今週、兄の車を使っています」という一時的な利用を表します。
動名詞usingによる前置詞の後の形
usingは動名詞としても使われます。
前置詞の後ろに動作を置きたいときは、原形useではなくusingを使うのが基本です。
Thank you for using our website.
当サイトをご利用いただきありがとうございます。
Before using this machine, read the instructions.
この機械を使う前に、説明書を読んでください。
for、before、after、withoutなどの後には、動名詞が続くことがあります。
without using cashは「現金を使わずに」という意味です。
仕事のメールではThank you for using our service.のような表現がよく使われます。
丁寧でわかりやすい定番フレーズとして覚えておくと便利でしょう。
used toの意味と過去の習慣
続いてはused toの意味と過去の習慣を確認していきます。
used toが表す以前の習慣
used toは「以前はよく~した」「かつては~だった」という意味を表します。
今はその習慣や状態が変わっていることを含ませる表現です。
I used to play tennis every weekend.は「私は以前、毎週末テニスをしていました」となります。
この文からは、現在は毎週末テニスをしていない可能性が感じられます。
We used to live near the station.は「私たちは以前、駅の近くに住んでいました」です。
playのような動作だけでなく、liveやknowのような状態を表す動詞にも使えます。
used toの後ろには動詞の原形を置く点が最も大切です。
used toの否定文と疑問文
used toの否定文ではdid not use toという形が基本です。
I did not use to like coffee.は「私は以前、コーヒーが好きではありませんでした」となります。
会話ではdidn’t use toと短くすることが多いでしょう。
疑問文はDid you use to live here?のように作ります。
「以前はここに住んでいましたか」という意味です。
didを使うため、後ろはusedではなくuseになります。
肯定文はused to+動詞の原形です。
否定文はdid not use to+動詞の原形です。
疑問文はDid+主語+use to+動詞の原形です。
英語圏ではdidn’t used toという表記が見られる場合もあります。
ただし学習者が基本として使うなら、didn’t use toを選ぶと文法構造がわかりやすくなります。
wouldとの違い
used toとwouldは、どちらも過去の習慣を表せることがあります。
しかしwouldは繰り返した動作に使いやすく、過去の状態には通常使いません。
When I was a child, I would visit my grandmother every summer.は自然な文です。
一方でI would live in Osaka.では、「以前大阪に住んでいた」という意味にはなりにくいでしょう。
住んでいたという状態を表すならI used to live in Osaka.が適切です。
| 表現 | 主な内容 | 状態への使用 | 例 |
|---|---|---|---|
| used to | 以前の習慣や状態 | 使える | I used to live here. |
| would | 過去に繰り返した動作 | 使いにくい | I would walk there. |
| be used to | 慣れている状態 | 意味が異なる | I am used to it. |
be used toとget used toの違い
続いてはbe used toとget used toの違いを確認していきます。
be used toによる慣れた状態
be used toは「~に慣れている」という意味です。
used toと見た目は近いものの、過去の習慣を表す表現ではありません。
I am used to waking up early.は「私は早起きすることに慣れています」です。
このusedは形容詞のように働き、be動詞とセットになります。
toは不定詞のtoではなく前置詞なので、後ろには名詞または動名詞が続きます。
be used toの後ろは動詞の原形ではなく名詞かing形です。
I am used to the cold weather.なら「私は寒い天気に慣れています」となります。
get used toによる慣れる過程
get used toは「~に慣れる」という変化の過程を表します。
be used toがすでに慣れた状態なら、get used toは慣れていく途中に注目する表現です。
You will get used to your new job soon.は「あなたはすぐに新しい仕事に慣れるでしょう」です。
It took me a month to get used to speaking English every day.は「毎日英語を話すことに慣れるまで、私は1か月かかりました」と訳せます。
新しい環境、生活リズム、操作方法について話す際に使いやすい語句です。
最初は大変でも徐々に慣れるという前向きなニュアンスを伝えられます。
used toとbe used toの見分け方
見分ける際は、usedの前とtoの後を確認すると効果的です。
used toの前にbe動詞がなければ、「以前は~した」という過去の習慣である可能性が高くなります。
be used toやget used toなら、「慣れている」「慣れる」という意味です。
I used to get up early.は、私は以前早起きしていました。
I am used to getting up early.は、私は早起きに慣れています。
I am getting used to getting up early.は、私は早起きに慣れてきています。
同じget up earlyでも、文の形が変わると意味が大きく変化します。
前者は過去の行動、中央は現在の状態、最後は現在進行中の変化です。
used toの直後は原形、be used toの直後はing形という対比を何度も例文で確認しましょう。
useを使った例文と実践ポイント
続いてはuseを使った例文と実践ポイントを確認していきます。
日常会話で使えるuseの例文
Could I use your pen?は「あなたのペンを使ってもよいですか」という丁寧な依頼です。
You can use my charger.は「私の充電器を使ってよいですよ」と許可を伝えます。
How do you use this machine?は「この機械はどう使いますか」です。
Do you use social media every day?なら「毎日ソーシャルメディアを使いますか」と尋ねられます。
日常会話では、道具、アプリ、交通機関、設備などを目的語に置く場面が多くあります。
目的を続けたいときはuse A to do Bの形が便利です。
I use this app to study English.は「私は英語を勉強するためにこのアプリを使っています」です。
仕事や学習で使える例文
ビジネスではuseを使って、ツールの利用、データの活用、手順の説明ができます。
Please use the latest version of the file.は「ファイルの最新版を使用してください」です。
We use customer feedback to improve our service.は「私たちはサービス改善のために顧客の意見を活用しています」となります。
This data can be used for future research.は「このデータは将来の研究に使用できます」です。
can be usedは、使用可能であることを示す便利な受動態です。
use A for Bとuse A to do Bを使い分けると、用途と目的を自然に説明できます。
前者は名詞や動名詞、後者は動詞の原形につながります。
発音と文法を定着させる学習法
useの学習では、活用表を見るだけでなく、短い例文を声に出す方法がおすすめです。
use、used、usingを順番に発音し、音の変化を耳でも確認します。
特にused toは「ユーズド トゥ」と一語ずつ強く言うより、「ユーストゥ」のようにつなげる練習が効果的です。
ただし会話では音がつながっても、書くときはused toと二語で書きます。
自分の過去の習慣を使って例文を作ると、意味が記憶に残りやすくなります。
I used to watch movies every Friday.やI am used to working from home.のように、自分に近い内容で練習してみましょう。
文法問題では、toの後ろに原形が来るのか、ing形が来るのかを最初に判定する習慣が重要です。
useの活用とused toのまとめ
useの過去形と過去分詞はusedで、現在分詞と動名詞はusingです。
原形useは「ユーズ」、過去形や過去分詞のusedは「ユーズド」と発音するのが基本になります。
used toは「以前は~した」を表し、その後ろには動詞の原形を置きます。
be used toは「~に慣れている」、get used toは「~に慣れる」であり、どちらも後ろには名詞または動名詞が続きます。
used toとbe used toは、toの後ろの形を見ることで見分けやすくなります。
過去形、完了形、受動態、進行形の例文を少しずつ作れば、useを実際の会話や英文で自然に使えるようになるでしょう。