エクセルで作成した表のフォントがバラバラになっていたり、デフォルトのフォントを変えて毎回設定し直す手間をなくしたかったりすることはないでしょうか。
フォントを統一することで資料の見た目が整い、プロフェッショナルな印象を与えられます。
本記事では、エクセルのフォントを一括変更する方法を、全シートへの適用・デフォルトフォントの変更・変更できない場合の対処まで幅広く解説していきます。
「シート全体のフォントをまとめて変えたい」「新規ファイルのデフォルトフォントを変えたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
エクセルのフォントを一括変更する基本操作まとめ
それではまず、エクセルのフォントを一括変更する基本的な方法について解説していきます。
結論として、Ctrl+Aで全セルを選択してからホームタブのフォント欄で変更するのが最も手軽な一括変更の方法です。
全シートにまとめて適用したい場合はシートをグループ化してから操作すると効率的です。
デフォルトフォントを変えたい場合はExcelのオプションから設定を変更しましょう。
【フォント一括変更の主な方法】
① Ctrl+A で全セル選択→ホームタブのフォント欄で一括変更(1シート)
② シートタブをグループ化してから操作することで全シートに一括適用
③「Excelのオプション」→「全般」からデフォルトフォントを変更
④ VBAを使って全シートのフォントを一括で変更する
Ctrl+Aで全セルを選択してフォントを変更する手順
フォントを変更したいシートを開き、Ctrl+Aを押してシート全体のセルを選択します。
ホームタブの「フォント」欄をクリックして任意のフォント名を入力または選択すると、選択したすべてのセルのフォントが変更されます。
フォントサイズも合わせて変更したい場合は、フォント名の右隣にあるサイズ欄から変更しましょう。
Ctrl+Aを1回押すと現在の入力範囲が選択され、もう1回押すとシート全体が選択されます。
何もデータがない場合は1回押すだけでシート全体が選択されます。
フォントを変更してもセルに個別設定されている書式は上書きされないことがあるため、完全に統一したい場合はすべての書式をクリアしてから設定し直す方がよいでしょう。
すべての書式をクリアしてからフォントを統一する方法
個別に書式が設定されているセルが混在している場合、一括でフォント変更しても反映されないことがあります。
Ctrl+Aで全選択した後、「ホーム」タブ→「編集」グループ→「クリア」→「書式のクリア」を選択すると、すべてのセルの書式設定がリセットされます。
その後改めてフォントやサイズを設定すると確実に統一できますが、色や罫線もリセットされるため注意が必要でしょう。
フォントの変更をショートカットキーで効率化する方法
フォント変更にCtrl+Shift+Fのショートカットキーを使うと「セルの書式設定」ダイアログの「フォント」タブが直接開きます。
フォント・スタイル・サイズ・色・下線などを一度にまとめて設定できるため、複数の書式を同時に変更したいときに便利でしょう。
エクセルの全シートのフォントを一括変更する方法
続いては、複数のシートにまたがってフォントを一括変更する方法を確認していきます。
シートが多い場合は1枚ずつ変更するのは非常に手間がかかるため、グループ化またはVBAを活用しましょう。
シートをグループ化して全シートに一括適用する手順
最初のシートタブをクリックし、Shiftキーを押しながら最後のシートタブをクリックすると、その間のすべてのシートがグループ化されます。
グループ化されると、タイトルバーに「グループ」と表示されます。
その状態でCtrl+Aで全セルを選択し、フォントを変更すると、グループ内のすべてのシートに同じ変更が一括で適用されます。
VBAで全シートのフォントを一括変更する方法
シートが多い場合やグループ化では対応しにくい場合は、VBAを使った一括変更が便利です。
【全シートのフォントを一括変更するVBAコード例】
Sub フォント一括変更()
Dim ws As Worksheet
For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
ws.Cells.Font.Name = “游ゴシック”
ws.Cells.Font.Size = 11
Next ws
End Sub
「游ゴシック」と「11」を任意のフォント名とサイズに変更してから実行してください。
このコードはブック内のすべてのシートのすべてのセルに対して指定したフォントとサイズを一括で適用します。
VBAで変更した場合は元に戻す(Ctrl+Z)が使えないため、実行前にファイルをバックアップしておくことを強くおすすめします。
特定のシートだけフォントを変えたい場合の対処
グループ化せずに特定のシートだけを対象にしたい場合は、対象シートのタブをCtrlキーを押しながらクリックして選択します。
飛び飛びのシートを複数選択してグループ化することで、任意のシートだけを一括変更の対象にできます。
変更後はグループを解除するために選択していないシートのタブをクリックしましょう。
エクセルのデフォルトフォントを変更する方法
続いては、エクセルで新しいファイルを作成したときに最初から適用されるデフォルトフォントを変更する方法を確認していきます。
毎回フォントを変更する手間をなくしたい場合に非常に便利な設定です。
デフォルトフォントを変更する手順
「ファイル」タブをクリックして「オプション」を選択し、「Excelのオプション」ダイアログを開きます。
「全般」タブの「新しいブックの作成時」セクションにある「次を既定フォントとして使用」のドロップダウンから任意のフォントを選択します。
「フォントサイズ」も合わせて変更し、OKをクリックした後Excelを再起動すると新規ブック作成時からデフォルトフォントが変更されます。
テンプレートを使ってデフォルト設定を管理する方法
デフォルトフォントだけでなく、列幅・シート数・各種書式もまとめてデフォルト設定したい場合はテンプレートを活用する方法がおすすめです。
任意の設定をしたブックを「Book.xltx」という名前でXLStartフォルダに保存すると、Excelを起動したときにそのテンプレートをベースにした新規ブックが開きます。
XLStartフォルダの場所は「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLStart」にあります。
エクセルのフォントが変更できない場合の対処法
続いては、フォントを変更しようとしてもうまくいかない場合の原因と対処法を確認していきます。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 一括変更してもフォントが変わらないセルがある | 個別に書式が設定されている | 「書式のクリア」でリセットしてから変更する |
| フォント欄がグレーアウトして操作できない | シートが保護されている | 「校閲」タブからシートの保護を解除する |
| 条件付き書式のセルのフォントが変わらない | 条件付き書式のフォント設定が優先されている | 条件付き書式ルールのフォント設定も合わせて変更する |
| デフォルト変更後も新規ブックのフォントが変わらない | Excelの再起動が行われていない | OKをクリック後にExcelを完全に再起動する |
条件付き書式のフォントを変更する方法
条件付き書式が設定されているセルは、通常の一括変更では条件付き書式のフォント設定が優先されて変わらないことがあります。
「ホーム」タブ→「条件付き書式」→「ルールの管理」からルールを選択して「ルールの編集」をクリックし、「書式」ボタンからフォントを変更します。
条件付き書式のフォント変更は各ルールごとに個別で行う必要があるため、ルール数が多い場合はVBAでの一括処理が効率的でしょう。
フォントが印刷時に変わって見える場合の対処
画面上では正しく表示されているフォントが印刷するとにじんだり別のフォントに変わったりする場合があります。
これはプリンタードライバーがフォントを代替フォントに置き換えていることが原因のことが多いでしょう。
印刷に強いフォント(メイリオ・游ゴシック・MSゴシックなど)を使用するか、PDFとして出力してから印刷すると意図したフォントで出力できます。
まとめ
本記事では、エクセルのフォントを一括変更する方法について、全セル・全シート・デフォルト変更・変更できない場合の対処まで幅広く解説しました。
1枚のシートを一括変更するにはCtrl+Aで全セルを選択してホームタブのフォント欄で変更するのが最も手軽な方法です。
全シートに適用したい場合はシートタブをグループ化してから操作するか、VBAで一括処理すると効率的でしょう。
デフォルトフォントを変えたい場合は「ファイル」→「オプション」→「全般」から設定し、Excelを再起動すると新規ブックから反映されます。
フォントを統一することで資料の見た目が大きく整うため、ぜひ活用してみてください。